Golden State of Mind #4

アートと塩の匂いのする絶景旅

Contributed by Anna Nakamura

Trip / 2020.11.24

船橋市生まれ、西予市育ち、梅田で英語を学び、アメリカのカリフォルニア州・サンタモニカ市に留学。9ヶ月目を境に新型コロナウイルス感染拡大や人種差別に対する暴動など複数の変化がきっかけで、同じカリフォルニア州のトーランス市へ移住したAnna Nakamuraさん。この連載では移住後半年が経った今、ベランダでプールを眺めながら、日々の出来事綴っていきます。

#4

さて、今回ご紹介させていただく旅話は〜。


毎年多くの人が訪れるSalvation Mountain(サルベーションマウンテン)をメインの目的地とし、その近郊にあるSlab City (スラブシティ)やEast Jesus (イーストジーザス)やSalton Sea (ソルトンシー)という塩湖やその東岸にあるBombay Beach (ボンベイビーチ)、そしてImperial Sand Dunes (Glamisという地域にある砂丘)に行った時のお話です。


Salvation Mountainへは、ロサンゼルスから車で約3時間ちょっとですが、日帰りコース+行きに目に入ったところに立ち寄るということも考えて早朝に出発しました!



まずは長い高速道路を抜けて見えてきたのは、ヤシの木畑!!!
ヤシの木、育てているんです! 何千本も!

立ち入り禁止の畑もいくつかあるのですが、柵なども無く入れるような畑もあり少しお邪魔させてもらいました。普段見る街中のヤシの木やビーチ沿いのヤシの木たちはこのような畑から持っていくそうです!



はい、まだまだ目的地までありますよ〜。

次に見えてきたのはBombay Beachです! ビーチに沿って道路がありビーチの反対側には貨物用の線路が道路と同じ方向に繋がっていました。古びた貨物列車が止まっており、写真映えしないわけがないと思い車を脇に止め、列車に「よいしょ」と登ってきました(笑)。何事もありませんでしたが、なにかあったらその時は自己責任で! 例えば、急に動き出したりした時など...。



いやー、しかしそこから見えるBombay Beachもすごく綺麗でした!!

次はBombay Beachのアートのあるところに向かって車を走らせます。先ほどの列車のあるところはビーチの端のほうだったようで、中心にはたくさんのアートが飾られていました。ここは毎年Bombay Beach Biennaleというアート展示会が行われており、そのcelebratioonの時期で無くても常に置いてある作品はいつでも見ることができます!





周辺は廃墟が多く廃墟巡礼などでも知られている場所です。



次に向かったのはメインのSalvation Mountainです! 
大きな観光地ということもあり、厳しく新型コロナウイルス対策がされており中まで入ることはできませんでしたが外からしっかり堪能することができました。しかし何と言っても物凄く暑かったです。40度越えの乾燥地なため常に水分補給をしていないと文字通り干からびそうでした。


この山はLeonard Knightという地元の方によって28年の月日をかけ1984年に制作されたアートで、今でもたくさんの方が訪れる観光地となっています。





Salvation Mountainを背に次に向かったのはSlab CityとEast Jesusです! 
Slab CityにはFree peopleと言われる人たちが多く住んでおり、自給自足でガラクタやその変に落ちている木材などから家を作ったり、家具を作ったりしているんです。

あるFree peopleの方の家の中を見せてもらったのですが、自作のパソコンを作っていたりシャワーを作っていてクリエイティブなアイデアが溢れるお家でした。見せてもらったお家の方はまだ20代後半の方で、どうしてFree peopleになったのかと質問をすると「なぜ人はまだ使えるものをどんどん捨てるのか信じられなくて自分はそんな生活を送りたくなかった」とおっしゃっていて、すごい信念だなと純粋に思いました。近年、環境に気を使って生活をしていらっしゃる方が多く私も気を使っているつもりではありますが、私は彼のようにそこまでできるかと自分に問いかけた時、言葉に詰まりました。ものに溢れている世界の中でそういう生活をしている人がいるということ、そんな人に出会えたことはこの旅ですごく貴重なことでした。Slab CityからすぐにあるEast Jesusにはエコをテーマとしたゴミやガラクタから作られたアートが展示されておりユニークな作品がたくさんで見ていてとても楽しかったです。

アートに見入ってしまい写真は全然無くて申し訳ないです。



そして夕方ごろに向かったのはImperial Sand Dunesです! 
こちらは、Glamisというエリアにある砂丘でメキシコとの国境に近く、国境警備も厳しいので念のためにパスポートを持って向かうことをおすすめする場所です。

私は砂丘を見るのが人生初だったので、はしゃぎまくって大変でした(笑)。
砂丘を走り回ったり、砂丘のてっぺんで腕立て伏せをしたりしてました!

帰りに車に乗る頃には、何回ジャンプしても砂がどんどん出てきて驚きました!



そして、日が落ちてきたのでそろそろ帰ろうかとなり、行きにSalton Sea東岸の方からきたので帰りは反対側から帰ることにしたのですが、そこには立ち止まらずにはいられない絶景が広がっていました。塩湖に映るロサンゼルスとはまた違った黄昏時の景色が本当に綺麗で、しばらく眺めていないと勿体無いくらいの景色でした。

しかし、車に戻った瞬間6つの光る目がこちらを見ているのが見え、ささっとその場を去りました(笑)。6つの目の正体は3匹のコヨーテでした(笑)。





そんなこんなで、またロサンゼルスまでの長い道のりを睡眠を交えながら帰って行きました〜。


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