Mamma mia! #13
久々のTATAの笑顔
Contributed by Aco Hirai
Trip / 2020.06.24
#13
待ち合わせは、夕方5時にナヴィリオで。
お気に入りのZOGというバールでアペすることに。
ここは、すごく音の選曲が良くて、いつも私の好きな曲が流れている。
私にとってそういう自分を心地良くさせてくれるグッドバイブスな空間ってすごく大事なので、運河沿いにたくさんお店はあるけど、いつもここを選んでしまう。
ちなみにスタッフのセンスの良さを感じさせるお店です。
身内のお客さんが多いのか、店員もテラス席に座って喋ったり飲んだりしている、そんな気取らない雰囲気もお気に入りポイント。
久々のTATAとの再会に胸を踊らせていたのか、待ち合わせより早く着きすぎたので、しばらく運河を眺めながらボッーと待つ。
そして運河沿いから歩いてくるTATAを発見。
私の姿に気づき遠くから手を振る彼女。
会った瞬間に、
「Can I hug you,Aco?」と、TATA。
仲良しの友達にもハグして良いか聞くのが新しいマナーだ。
もちろん返事は「Of course!」。
席に着くと同時に、お互いのQuarantine中の話をしたり、クラスメイトの話をした。
コミュニケーション能力が高く、面倒見の良いTATAはクラスメイトとマメに連絡を取り合っていたらしく、情報通。
音信不通になった子、母国に帰った子、そして恋人と別れた子が2人もいた。
そんな中、彼女は同棲中のイタリア人の恋人と来月入籍することになったらしい。
恋人の話を良く聞いていたので、彼女の良いニュースを聞けて本当に嬉しい。
改めてグラスを合わせて「Cincin」と乾杯した。
ジョージア出身のTATA。優しくて頼りになる彼女。いつも尊敬する。
そして、ずっと連絡を取り合っていたAndresだけど、
家の更新と同時にミラノの家を引き払い、友達がいるヴェニスへ引っ越し中と連絡が来た。
タイミングが悪く今回キャッチアップは諦めてまたの機会に。(ヴェニスとミラノは電車で片道3時間ほどかかるので)
みんなオンラインで授業を受けられるからミラノに住む理由はないもんね。
色んな場所に住んでみてそれぞれの肌に合う場所を探せばいい。
なんとなくだけど、Andresとはイタリアのどこかでまた会う気がしている。
根拠はないけどね。
ナヴィリアには緑がいっぱいで、スケボーしたり、ランニングしたり、運河で釣りをしている人もいる。
そんなこんなでナヴィリアの夜を堪能した一日だった。
そして、やっとペルメッソの受け取りの日がやって来た。
約束の時間にクエストゥーラに到着したら、外には列ができて10人程並んで待っていた。そして、担当者が何か説明をしている。どうやらシステムエラーということで受け渡しが遅れているらしい。
30分程待ってようやく中へ入れた。
中に入ってからは、たったの2分で念願のペルメッソが手元にやって来た。
コロナウイルスの影響でVISAに関して曖昧なことがたくさんあったのでこの機会に色々聞こうと思って話しかけたところ、「忙しいから早く出て行ってくれ」みたいなことをイタリア語で言われ、かなり不快な気分のままクエストゥーラから足早に立ち去った。
申請の時はかなり優しい人だったのに、今回の担当者は、なんだかおっかない人だった。
そんな日は、ミラノの綺麗な夕暮れにでも浸って気を取り直そう。
ミラノで問題になっている大気汚染を懸念したイタリア人建築家ステファノ・ボエリが設計した「Bosco Verticale」という超高層ビル。超高層なのに二酸化炭素を吸収する植物がビルを囲むように設計されているらしい。こんなところに住んでみたいな。
今週のサラミ。
比較的どこのスーパーにも売っているこのサラミは、Negroni社のアイコン的なサラミ。100%イタリアの豚肉でできたサラミで、少し独特な香りが特徴。スタンダードなだけあって食べやすい。
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Aco Hirai
2004年オーストラリア移住、2005年帰国、2019年マルタ島留学、2020年イタリア移住。 海外で活躍する日本人を取材したImhereマガジンを不定期で発信しています。(インタビュイー募集中)