Mamma mia! #159
わくわく最強ワード
Contributed by Aco Hirai
Trip / 2023.05.16
「バカンス」
聞いたり、声に出したりするだけで、顔の筋肉がほぐれて、リラックスとエキサイティングの両方の感情が込み上げてくる、このわくわく最強ワード。
日本ではあまり馴染みがない言葉だけど、バカンス大好きなイタリア人にとってそれはもう、切っても切れない大事な言葉。
ちょっと言い過ぎかもしれないけど、バカンス次第で1年頑張れるか、頑張れないか、決まってくるほど(笑)。
会社勤めの人は2週間〜1カ月間休みを取る人もいれば、飲食店や美容室なんかは少なくとも2週間休みになる。とにかくみんな休む、休む、休む。
これってすごくいいこと。
ちなみに、イタリア語でバカンスのことを、「VACANZA(ヴァカンツァ)」と言って、語源はラテン語らしく、「空っぽ」という意味なんだとか。
この言葉の意味通り、イタリア人にとってのヴァカンツァは、「Non pensare(何も考えない)」。日常から離れて何もしない、本当にシンプルに過ごす、贅沢な時間のことなのだ。だから人が賑わう観光地へ行ってセカセカして過ごす人なんて聞いたことがない。
そして、その大事なヴァカンツァの計画を立てるのがまさに今。
いや、今ではちょっと遅いかもしれない。
イタリア人たちのヴァカンツァに対する熱の入れようが半端ないため、5、6月になってホテルや航空券の手配を始めても、時すでに遅し、完売か激高と言う状況が待っているのだ。
早い人は年始、もしくは1年前から計画を立てるらしい。
と言うことで、私も少し前にヴァカンツァの計画を終わらせた。
あとは、時が来るのを待つだけ。
それまでは、「何もしない贅沢な時間」に向けてひたすら仕事を頑張るのみ。
ヴァカンツァの様子はまた、このプラットフォームにアップしますね♡
さて、4年住んでわかったのは、夏のヴァカンツァは、毎年同じ場所へ出掛けているイタリア人が結構多いと言うこと。例えば、別荘があって〜とか、親戚がいて〜とか、家族と毎年○○へ行くと決まっているんだ〜とか。
旅行という意味で、どこかへ出かけるのではなく、イタリア人にとって、大事な人と、慣れ親しんだ場所で、本当に頭と心と身体を休ませる大事な時間ってことが、なんとなく分かる気がする。
イタリアの花粉症の薬。今の時期、イタリアは花粉がすごいので薬を飲み始めた。全く効かないのは気のせい(笑)!?
久々に会う友人と久々にルーフトップバーへ。ミラノチェントラーレ駅を眺められるナイスビュー。
ミラノのナヴィリオ付近。ここの壁画も久しぶり。
先週末は、家の前の通りがメルカートに。今回は掘り出し物に出会えず(泣)。
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Aco Hirai
2004年オーストラリア移住、2005年帰国、2019年マルタ島留学、2020年イタリア移住。 海外で活躍する日本人を取材したImhereマガジンを不定期で発信しています。(インタビュイー募集中)