Merry Christmas!

Beginning of my new Life #29

Merry Christmas!

Contributed by Asuka Naka

Trip / 2024.07.17

『とにかく旅をするのが好き!』高校生の時に初めて訪れたインドがトラベラーへのきっかけだった。多くの国を旅する好奇心旺盛な彼女だからこそ感じる面白さと発見。出会いと出来事を振り返りながら綴るAsuka Nakaさんの旅日記。

番外編として高校生の頃に訪れたアメリカでの交換留学の様子をお届け中。



クリスマスパーティーが続く日々はとてもハッピーな期間であった。学校ではクラスでシークレットサンタをした。
シークレットサンタとは欲しいもののリストをあらかじめ書いておき、その紙を先生が集めて、くじ形式でランダムにクラスメイトに振り分けていく。そのリストを元にお互いプレゼントを買って交換し合うというものである。誰かのためにプレゼントを考えることが好きな私はそんなクリスマスショッピングも楽しんでいた。プレゼントを喜んでもらえるかなとワクワクしながら当日学校へ向かうと、大雨で袋が破れてしまった。私は申し訳なさで押しつぶされそうな気持ちでいたが、いざ自分の番が来て、プレゼントを渡すと、その女の子は「気にしないで! このもの自体何も変わらないんだから!ありがとう」と優しく対応してくれて安心した。

ご近所さんたちとのホームパーティーもあった。近所の数軒の家族が毎年集まってディナーをするらしい。アペタイザー、メイン、デザートと違う家を周って楽しむというものであった。いつも自分の部屋の窓から見えるご近所さんの家だが、中にお邪魔することは初めてだった。それぞれの家で異なった雰囲気で、その空間を経験することも楽しかった。最後のお家では手作りのデザートが用意されていたのだが、それがとても美味しかったので、お言葉に甘えて余った分のいくつかを持ち帰らせてもらうことにした。この日をきっかけに今まで以上にご近所さんとすれ違う際の会話が弾み、何だか嬉しかった。

クリスマス当日はもちろんファミリーでお祝いする。朝起きてリビングに行くと、クリスマスツリーの下にたくさんのプレゼントが置いてあった。私もホストファミリーに用意したものをいくつか置いた。そして少しずつみんなで順番に開けていった。いくつになってもプレゼントというのは貰うと嬉しいものだ。私のことを想って選んでくれたと思うと幸せを感じる。この時もらったクリスマスプレゼントは今でも大切に持っている。お昼になるとおばあちゃんおじいちゃんや従兄弟などファミリー皆んなで集まった。そしてもっと繰り広げられるプレゼント交換。皆んながハッピーな、この空間が楽しかった。そしてクリスマスケーキを囲みながら、おばあちゃんと話している私を見て、おじいちゃんがびっくりしている。





「アスカ、英語すごく上手になったね!」
私はこの上なく嬉しかった。彼もウクライナ出身で言語には苦労したはずである。そして英語でコミュニケーションを取るのを恐れていた私は、彼の言語に囚われない姿勢にいつも励まされていた。すべてを分かりきっていない私にも伝わるユーモアでいつも場を和ませてくれていた。そんな彼に褒められたことは今でも覚えているほどに嬉しいものであった。これこそ交換留学というものの本質である。それぞれの人生を分かち合い、尊重する、そして学ぶ。この一年で学んだことの数は果てしない。









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