Mamma mia! #48

手口が巧妙ですね

Contributed by Aco Hirai

Trip / 2021.03.09

イタリアに活動の拠点を移し、フリーのエディター・ライターとして活躍するAco Hiraiさんの生活をパーソナルな視点で綴った連載「Mamma mia!」。今回は、外出時に起こったちょっとしたエピソードをお届け。

#48

週末のランチ前。
エスプレッソでも飲もうよ、ということで
イタリア人2人と外を歩いていたら斜め後ろから
「今何時?」
と聞いてくる人がいたので、
「1時半ぐらい」
と歩きながら答えたら
「これやるよ」
と言いながらその人が後ろから付いて来た。
そして、私たちの前に立ち止まったと思ったら、像のイラストが描かれたブレスレットを3人の手首に付けてみせた。
なんで?って感じだけど。


これがそのブレスレット。

そのあと、日本と台湾に行ったことがあるよとか、子供が2人いるんだとか、一方的にそんな類の話をパパパッとされ、面倒臭いなと思っていたら、今度は、
「お前らはいいやつだ、これもやるよ」
と言って、レザーっぽい生地で編み込まれたベルトまで渡された。
が、さすがに困るので
「もう十分だよ、これはいいよ」
と言って彼に返した。
すると、隣にいたイタリア人が微笑みながらポケットから小銭を取り出していくらあるかも数えずそのまま彼に渡した。
別れ際は、イタリアでお馴染みのひじ挨拶を求められたので、とりあえずひじ挨拶に答えてその場を去った。
「なんでお金を払ったの?」
と、聞く私。
「だって、あのスタイル面白いじゃん!」
と、答えるイタリア人。
面白いじゃんと思わせて、心地よくお金を払わせる。
なんとも巧妙な手口だ。

日本にいたら、きっと「1時半」と答えた時点で、その人の顔を見ることなく吹っ切っていたと思うけど、この1年イタリア人に囲まれて過ごしたおかげで、こういうことも寛容に許せるようになった気がする。もし計算された行為だったとしても。
ポジティヴに「面白いからいいや」って言える陽の部分とか本当にイタリア人を尊敬する。

そんな風に思えた、悪い気のしない1日だった。

さて、いつも日本食スーパーへ行くと餃子の皮が売り切れで、仕方なく皮から作っていたんだけど、先日久々に日本食スーパーへ行くと売ってました、餃子の皮。
ということで、餃子作り。


40個ほどできた。


皮を買うとめちゃめちゃ楽ちん。形もキレイ。


本屋で見つけた気になる1冊。


いつもはクローズしている広場が今日は開放されていたので初めて入ってみた。


大きな松ぼっくりがたくさん。


街中にある自転車のオブジェ。


イタリアの国民的音楽祭、サンレモ音楽祭が3月1日からスタート。日本でいう紅白歌合戦のようなもので、5日間、毎夜3〜4時間ぐらい放送される。授業でも見てみるよう勧められたので、素直に鑑賞!

一般の人たちへのワクチン接種が始まっているにもかかわらず、新規感染者の数は一向に減らないイタリア。むしろ増えているかもしれない。そんなイタリアなので3月8日からリオープンする予定だったスクールも延期しっぱなし。

会いたい人がたくさんいるのに、なかなか会えないな。

では、また来週。



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