深夜に誰かと過ごす時間はこの上なく楽しい

To Me, Somewhere in the World #90

深夜に誰かと過ごす時間はこの上なく楽しい

Contributed by Yoko

Trip / 2023.08.09

『“今”の心地よさを一番大切に』
未知なモノすべて知らないことを知りたい、自分に忠実に生きるフリーランスのWebライター・編集者Yokoさん。日本国内の旅の話をリアルタイムで、時に振り返りながらつづる旅連載。


#90

友達が久しぶりに長野へ来た。同じような店に毎日通い、新しい店に行き、彼女が好きなコーヒーをハシゴ飲みして、たまたま日程が被ったびんずる祭りを堪能するなど。最終日は、旅先でも行きたくなるカリスマ美容師のもとで髪を切った彼女を待った。


城山公園。暑い。



ミケネコスタンド。コーヒー美味しい。


しかしとにかく暑かった。東京の暑さよりはマシとはいえ、昼間は本当にむわりとした暑さがひどい。たくさんの紫外線を浴びつつ、それでもいつもの街を旅人気分で歩くのはなかなかに楽しい。いろんなお店であらゆる飲み物を飲みながらいろんな話をした。いつも通りに。そして、その時その場所で出会った他の旅人や、友達、知り合い、知り合いの知り合いにも久しぶりに再会。長野には愉快な人が多いのだなと改めて思った。


珈香。安定の朝ごはん。



en. 毎日行った。


前日に声をかけて、6分の4人が集合できた朝のカフェでその日の予定を練る。古道具の展示イベントに行き、いつものお店をハシゴして、足ツボをサクっと受けて、コーヒーをテイクアウトして、いったん昼寝解散。ゲリラ豪雨を避けつつ夜に再集合して、散歩しながらお祭りの雰囲気をちょっとだけ味わい、雨に辟易してすぐにいつものお店に戻る。ハラペコを解消するべく夜ご飯をいただく。そのまま24時までダラダラする。それまでにふらっと何人も友達が来る。話す。そんな毎日。


びんずる祭りの日のピセ。旅人がその日に書いた看板。



ジャークチキン!うまし。


基本的に早寝なので、個人的には外で24時すぎまで過ごすことがそれほど多くはないが、たまに遭遇できるこの時間はなかなか楽しい。同じ友達と話していてもテンションや心持ちは14時、19時、24時で何だかとても違う気がする。友達と、友達たちと、盛り上がれる深夜は特別で、大学生の頃みたいだ。深夜といえば、暇すぎる夜に友達や恋人とコンビニかファミレスかどこか「そこら辺」まで散歩していた時間は、今思えばとんでもない青春だった気がする。14時でも19時でもなく、24時を過ぎた変な時間のテンションか我儘で発生するイベント。


料理上手な友達は神様仏様すぎる。


違う日に、別の友達の家にお呼ばれしてみんなで美味しいご飯を食べた。そのあとで、解散するのではなく、冷たいものが食べたい、と近くのファミレスへ。明るいところで改めて見回すと不思議なメンバーだった。各々好きなものを食べて、解散したのは23時前。この日も割と深夜までコース。帰り道、楽しすぎる不思議な時間を過ごしているな、と満腹状態で思いながらみんなで歩いて。あ〜何だかいろいろあるけれど、とりあえず今日は楽しい日だったな本当に。と、ぬるめの風を浴びながら思った。そんな深夜は、長野にもあった。



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  • Yoko

    長野在住、北海道出身。世界一周予定が新型コロナウイルスの影響で中止に。東京から葉山、長野へと拠点を移しつつ、国内外を自由に旅している。レバンガ北海道(#11)とアイスが好き。フリーランスのWebライター・編集者。