
Alles Gute #2
ビザを取りに
Contributed by meg
Trip / 2023.04.17
#2

大阪駅。開放的な雰囲気があった。
大阪の領事館まで、用事ついでに行ってきた。
ワーキングホリデービザを申請するためだ。
申請書類を用意しなければと思いつつ、結局書類が全て揃ったのは大阪に向かう前日だった。
1週間前、ビザの申請には予約が必要だと知る。
でも、調べてみたら東京の大使館では必要だが、大阪の領事館では必要なさそう。(当然不安ではあったけど…)

領事館の中の様子を撮りたかったけど、さすがに撮れなかった…。
朝9時。領事館に向かう。
梅田スカイビル35階。エレベーターの中で、サラリーマンに囲まれてフライトキャップを被る私は確実に浮いていた。
35階に着き、部屋の扉を押すが、開かない。
何でだ? と思っていたら、インターホン越しで携帯やパソコンなどの電子機器は持ち込み禁止なのでロッカーに入れてくださいと指示された。
ちょっと面倒臭いけど、仕方ないかと案内されたロッカーに向かう。
財布を見ると百円玉が足りなかった。
スタッフさんにどうしたらいいですかと聞く。
両替くらいはしてもらえるだろうと思っていた。
しかし、スタッフさんの答えはNO。
地下一階の両替機を使ってくださいとのことだった。
マジかよ! と思ったけど、そんな簡単に領事館の扉は開かない。
仕方なく地下一階まで向かう。早速ドイツの洗礼を受けた気がした。
無事荷物を入れ、ようやく領事館の扉の中へ。
私が想像していたより、こじんまりしていて、殺風景な部屋だった。
今日はどうされましたか?
ビザの申請で…。
お名前を教えていただけますか?
あーやばい、終わったと思った。
スタッフさんの手元には時間と名前が書かれた紙が置いてある。
予約が必要なやつだ。
すみません…。
おそらく予約できていないんですが…。
申し訳ないのですが、予約がないとビザの申請はできません。
今日はどう致しますか?
落ち込む暇もないな! と思いつつ、もうしょうがないので、予約方法を教えてもらい、書類の不備を確認をしてもらうことにした。
受付表を書き、席で待つ。
名前が呼ばれ、事情を説明すると
遠方から大変申し訳ないのですが、完全予約制でして予約は3月の末頃まで埋まっているので、キャンセル待ちを狙うしかないですね。
それに加えて、予約の仕方や必要書類の確認はHPを見た上で、質問があれば受けつけます。
と言われ、仕方ない仕方ないんだけど血も涙もない言い方に涙を堪えるしかなかった。
すると、見かねたスタッフさんが合間に見てくれることになった。こんなところで挫けそうになる自分の不甲斐なさと、優しさに触れまた泣きそうになる。
30分ほど待って、また窓口に呼ばれた。
予約の仕方を聞くと、それはないよ!と言いたくなるくらい分かりづらかった。
HPの申請項目欄の全ての項目をすっ飛ばし、ページの右下に小さ〜くある
Weiter
次へ
を2回押す。
さらに表示されているパスワードを打ち込むと日時指定のページに辿り着けるというまるで迷路みたいな行き方だった。
Scheisse!
心の中で叫ぶ。
ドイツでの生活は簡単には行かなさそうだ。

ビザの悔しさで落ち込んで頼んだシナモンラテ。自分の機嫌の取り方は心得ている。
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