まるで迷路、イタリアの病院

Mamma mia! #171

まるで迷路、イタリアの病院

Contributed by Aco Hirai

Trip / 2023.08.08

イタリアに活動の拠点を移し、フリーのエディター・ライターとして活躍するAco Hiraiさんの生活をパーソナルな視点で綴った連載「Mamma mia!」。8月に突入し、本格的なバカンスシーズンがスタートしたイタリア。先日イタリアの病院へ行くことがあったんだけど、イタリアの病院はシステムに加え、院内の構造もなんだか複雑。

先日、検診のため久々にイタリアの病院へ行ってきた。
大きな病院へ行くのは、イタリアへ来てから2度目。

1度目は、イタリアに到着して1週間後に左の中指を骨折し、イタリア語が全くわからない状態で学校帰りに一人病院へ行くハメになった。

そして、今回が2回目。

この約3年の間、ホームドクターや、プライベートの病院などへ行くことはあったけど、大きな病院は行ってなかったので、久々に大規模な病院へ行き、イタリアの病院の複雑さを思い出した。

どれほど複雑かというと、院内で迷子になる迷路のような複雑さ(笑)。
日本の病院を想像すると、迷子になる方が難しいと思う方もいると思うが、(もちろん場所にもよるけど)イタリアの病院は本当に迷子になる可能性あり(笑)。

まず、広大な敷地内にいくつかの病棟が分かれているんだけど、中庭などを挟んでいるため、実にわかりにくいのだ。見渡したところで病院関係者らしき人も見当たらないので聞きたくても聞けない。そして、一番の問題は、院内サインなどの目印がないこと。全くないわけではないが、ないに等しいぐらいわかりにくいし、少ない。

なので、当然のごとくレセプションなどを探して、行くべき場所を聞くのだけど、その説明も院内が複雑すぎて、なんとなくしか理解できないので、とりあえず言われた方向へ進むんだけど、行った先でまた迷子になる(笑)。

そして、(ムダに)歩き回り、行くべき病棟のアルファベットが書かれてある院内サインを見つけ出し、恐る恐る中へ入り、待機している人に、「ここは、D-Aですか?」と聞き、「そうよ」と言われると、やっと安心できるのだ。


ここが病院。最初の門をくぐると、こんな景色。私が行くべき病棟は、ここから歩いて4分の場所だった。



ここが目的地の病棟。


初めて行ったミラノの整形外科はもっと複雑だった。
レセプションすら見つからず、数分院内を彷徨い、レセプショニスタと話せたと思ったら、英語が通じず数分やりとりしても解決せず、通りすがりの患者が通訳してくれて、担当者が整形外科の受付まで誘導してくれた。

その場所は、地上ではなく、地下駐車場の脇に設置された、まるで倉庫へと通じるような錆びれたブルーの扉だった。「こんな場所、わかるか〜い(怒)!!」という、笑いと苛立ちの気持ちでいっぱいになったことを覚えている(笑)。

ちなみに、骨折の手術から半年後に知ったことなんだけど、私が手術を受けた整形外科はミラノで一番凄腕と評判の病院だった。にも関わらず……。

広大で、複雑な上に、院内サインがない。
迷わずにはいられないイタリアの病院。
イタリア人でも迷うのに、一向に改善されないのが不思議でならない。

さらに、ここの病院内で全てが解決するわけではなく、レントゲンは違う場所、血液検査はまた別の病院へ移動しなくてはならず、かなり不便な場合もあるのだ。

そんなイタリアの病院の話。

来週からは、恒例の「南で過ごすイタリアの夏」が始まる。

今年の夏は、まだまだ楽しいことたくさんやりたいな。


日本から持ってこれなかったSTAUBの鍋をやっとイタリアで買い直したので、PASTA PATATEというパスタを作ってみた。鍋でグツグツと長時間かけたのでとっても美味。ただ、ポテトなのでちょっぴり重め。



日本では食べたことがなかったこのパスタは、ルオーテ(ruote)というパスタ。車のタイヤみたいで可愛い。



笑顔が素敵なジェラテリアのおじさん。



そこで注文したのは、ジェラートではなくグラニータ。最近ジェラート派だったので、たまにはグラニータを。




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