Between the waves #98
マジックが起こり続けた年
Contributed by Miki Takatori
Trip / 2024.01.29
#98
クリスマスも年末感も毎年のように感じなくなった南国での12月。
やっぱり年末は寒い中大掃除して、雪景色を見て、バタバタ過ごす師走こそ日本流な年末。
ここバリではクリスマスソングさえも似合わないピカーんと晴れた毎日。
この時期になって毎年思うのは「やっぱり12月って苦手……」
イベントが多くて、みんな家族や友達と過ごす時間が多くなって、私も何かしなきゃ! 友達と予定を立てなきゃ! って焦らなくてもいいことに焦って家族が恋しくなるのだ。だから12月下旬になると疲れがたまる。
先週は久しぶりに風邪で1日寝込んで空白の数日間もあった。
2023年を振り返ってみると、多分年間で330日はサーフィンをしていた(笑)。
カメラロールを見返すととにかくサーフィンとサンセットのビデオしかないほど
頭の中も、カメラロールも波のことしか考えていなかった。
毎日最高な波に恵まれて、海の中で素敵な出会いもたくさんあって、愛と感謝で本当に溢れていた1年。
いつも寝る前、明日もし何かあって目が覚めなくても後悔は何もないって毎日本気で思っていた。
これを友達に言ったら、
「そんな風に思える人ってほんの少ししかいないと思うよ。だからそれって本当に幸せなサインなんだね」って言ってくれた。
まだこの人生で体験したいこと、欲しいもの、全てをコンプリートした訳じゃないけど今この瞬間が特別すぎて、こう思えるのが当たり前な日々だった。
バリに1人で住んでいると頭の中の色んな声で、たまに潰されそうになるときもあるし、泣きたくなるほど寂しくもなるし、遠くにいる友達や家族に今すぐ会って大きなハグをしたくなることもあるけど、朝起きたら雲一つない晴天で、多分世界中のどこよりも完璧な波があって、Bob Marleyみたいな南国調の音楽が似合いすぎるこの島で生活できる幸せの方が勝ちすぎて、Pinch me, I’m in a paradise (これってパラダイスなんだけど、夢じゃないよね?)が口癖になった。
2024年もやりたいこと、行きたい場所がたーくさんあるけど
それと同時に何も変わらないで欲しい!
マジックが起こり続ける年が続きますように。
Miki
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Miki Takatori
1996年福岡生まれ。旅のマストアイテムであるサーフボード、ビキニ、ウクレレをスーツケースに入れ海沿いの街を旅する。現在はオーストラリア人パートナーとバリの小さなサーフタウンに住みフリーランス通訳・翻訳・ライターとして生活している。サンセット、サーフィン後のお昼寝、抹茶をこよなく愛する。