
Couch Surfing Club #16
西海岸ロードトリップ編
Hiller Park
Contributed by Yui Horiuchi
Trip / 2022.11.17
#16
換気のために昼も夜も自分の部屋の窓を開けて置くことにした。
念のため犬と寝るもやめ、10℃前後になる夜間、動物の温もりがないので毛布2枚と肌掛け布団で凌ぐ。
屋内キャンプ状態。
だけどどんなに体調が悪くても、毎日最低限の散歩には行くようにした。
持ち運びのティッシュをトレイルベストに充分詰め込んで、陽が高い昼過ぎに出かける準備。

日課となった散歩ではベッドからは見えない風景を楽しめた。
よく行く地元の公園Hiller Parkでは、ドックパークで犬たちが戯れる様子を他の飼い主さんたちとにこやかに眺める。

シダの生い茂る遊歩道ではこの地域で有名な巨大黄色ナメクジ、その名もBanana Slugを踏まないように進む。(気になる方だけ調べてみてね(閲覧注意‼︎))
この黄色いナメクジに遭遇すると
「あ〜北カルフォルニアに帰ってきたな」
ってすら思ってしまうのが可笑しかった。
超キモいけど実はこのBanana Slug型のチョコとかグミ、調味量などがこの近隣では売られてて、アメリカンジョークなのかなんなのか、、でも地域に愛されてるのは間違いないみたい。笑
少し開けた岸壁からMad Riverと太平洋を一望することができた。
「この海の向こう側が日本だね」
「お母さ〜ん!」
まだ声を出して笑うと肺が痛む。
咳が出る口元を押さえて、声を出さずに目だけで笑って見せた。

西海岸に沈むドラマチックな夕日を眺めるのは少し冷え込む頃合い、外で黄昏れるくらい元気になるまで少しお預けだ。
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Yui Horiuchi
東京を拠点に活動するアーティスト。幼少期をワシントンD.C.で過ごし、現在は雑誌のイラストや大型作品まで幅広く手掛ける。2015年に発表した「FROM BEHIND」は代表作。自然の中にある女性の後ろ姿を水彩画で描いた。自然に存在する美や豊かな色彩を主題にする彼女の作品は海外でも評価されている。









































































































































