
Mamma mia! #16
「君って、シャイなんだね」
Contributed by Aco Hirai
Trip / 2020.07.14
#16
気づいたら今週はバタバタして一度もビーチへ行っていない。
仕事がバタついていたというのもあるんだけど、それ以上にペルッメッソの延長に手こずっている。今もまだ苦戦中。
というのも先月ペルメッソを受け取ってからたったの3週間で、そのペルッメッソは効力を失い、ただのプラスティックのカード化したからだ。要するに期限切れ。
コロナウィルス期間ということで8月末までは滞在できるが、再申請をしなくてはいけない。
ということで、ペルメッソ更新の情報収集や学校との連絡、書類集めなどに追われている。
こういう時にやっぱり現地に日本人の友達を持つべきだ! とあらためて思った。
彼らはペルメッソやVISAに関して、ネットには載っていない有力な情報を持っていて自分の申請経験を色々教えてくれるからだ。
現地での申請方法はネットで検索しても信憑性があるものが出てこないということが問題。
もしイタリアに留学を考えている方がいたら、長めに申請することをオススメしたい。現地での延長は完全に二度手間。それに余分に費用もかかる気がする。

まったく先が見えないペルメッソの鬱憤を吹き飛ばしてくれる幻想的な夕暮れ。

揚げパンのようなパンにポテトがサンドされているイタリアのストリートフード。パンゼェロッティって言ったかな?
そんなこんなでやっと金曜日なので夕食後に近くのバールへ出かけた。
久々に会える友達がいるからだ。
そして、ローカルが集まる広々としたバールの中庭で楽しそうにお喋りする友達を発見!
驚かせたかった私は、ゆっくり近づいて彼の視線の先に現れた。
私を見るなりびっくりした表情で近づいて、私をハグしたまま持ち上げ、グルングルンと回す彼。
そう彼の名前は、Luigi、久々の再会だ。
再会を果たしたところで、私も席について一緒に飲み始める。
彼らの友人たちが入れ替わり立ち替わり席に付いてはどこかへ去り、また新たな友人が来ては去り、そんなことが繰り返され約3時間、閉店の時間がやって来た。
今夜は、イタリア語のレッスンと思って、わからなくても積極的にたくさんイタリア語を使った。
私がイタリア語を間違えたり、言葉に詰まるたびに、みんなが正しい言い回しを教えてくれる。
手を使い、足を使い、たまに英語も使って精一杯伝えた。
向かいに座っていた赤毛の女の子には「髪の毛いい色だね」と言ってみたり、
こめかみまでタトゥーが入ったタトゥーアーティストには、「タトゥーアーティストだと思った。素敵なタトゥね、いくつ入ってるの?」とか聞いてみたり、
隣りでずっと話してくれてたMattiaには、「イタリア語のこの文法が難しいの」とか、「どんな女の子がタイプ?」とかたわいもない話をしたり。
瞼の上にキラキラのアイシャドウをのせた女の子には、自分のパーソナルな話をしてみたり。
とにかく、閉店と同時に深呼吸なんかしちゃったりして、かなりの達成感を味わいながら大満足で席を立った時、Mattiaに「君って、シャイなんだね」と衝撃の一言を被せられた(笑)。
お喋り上手のイタリア人からしたら、私はまだまだシャイの領域みたい。
ずぅ〜と喋り続けられるイタリア人。
Mattiaのようなお喋り上手になるには、道のりは長そう。
そして月曜は、友達のGabriellaとアペへ出かけた。
ネイティブの女性を誘うのは勇気がいるけど、思い切って誘ってみた。
あれ、こういうところがシャイなのか? と先日Mattiaに言われた言葉を思い出す(笑)。

KONNUBIOというアペにオススメのお店。
Gabriellaが、「ACO、今日はイタリア語と英語どっちで話す?」と聞いてくれたので
迷わず「イタリア語で!」と返事をした。
彼女は、心理学者で小さい子にイタリア語も教えたりもしている。
私もイタリアに来てから知ったんだけど、イタリアは州によって方言が豊かな国。そして特にナポリはその方言が強く、イタリア人でも標準のイタリア語を話せない人が多いらしい。
そんな彼女は、イタリアのファッションやメイクのトレンドにも詳しいので、色々話してみたかった。

この後、もう一皿フードが出て来た。かなりボリュームのあるアペ。
彼女は聞き上手で教え上手。私が文法を間違わずに話せた時にハイタッチをしてくれたり、「Brava」とすごく褒めてくれる。おかげで緊張せずに話すことができる。きっとイタリア語を話させる天才だ。本当に素敵なパーソナリティの持ち主。

フレッシュな白ワインでご満悦な二人。
階段の下で待つGabriella。やっぱり明るすぎるLED照明より温かみのあるオレンジ色のライトが好き。

今週食べたイチゴとミルクのジェラート。イチゴとミルクが好きで、新しいフレーバーをまだ試せずにいる。

こちらはFIORI DI ZUCCA(かぼちゃの花)と書いてズッキーニの花ということになるらしい。これ煮込んで食べたらめちゃくちゃ美味しい。
では、今日はこの辺で。
来週は、アマルフィコーストの絶景をお届けしますね。
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Aco Hirai
2004年オーストラリア移住、2005年帰国、2019年マルタ島留学、2020年イタリア移住。 海外で活躍する日本人を取材したImhereマガジンを不定期で発信しています。(インタビュイー募集中)












































































