Vive les vacances ! ~Time to spare Heart to spare~ #27
Bienvenu à Lyon
Contributed by Mizuki
Trip / 2023.10.04
バカンスを生きがいにし、「暮らし」や「人生」に豊かさを求めるフランス人の生活を表す言葉。そんなフランスに留学中の大学生Mizukiさんが、現地から仕事やお金に執着せず、日々の生活をどう楽しむか、豊かな暮らしを送るヒントをシェア。
#27
2022年 10月後半
この時期、ある人が私を訪ねにリヨンにやって来た!
それは日本にいた時からの友達、マサシ。
彼とは高校時代に通っていた塾で出会い、受験勉強を共に頑張った仲間。偶然にも私と同じ時期にヨーロッパに留学していて、現在スペインのAlicante(アリカンテ)で勉強している。ヨーロッパの仲間がいるのは嬉しい! お隣同士だし☺︎
留学前から「ヨーロッパで会おうね!」とは言っていたものの、こんなに早い時期にそれが実現するとは思っていなかった。だからなおさら嬉しい。
週末にかけて、リヨン、ジュネーブ(スイス)、パリを一緒に旅することになった。
夜行バスに乗ってリヨンまでやって来たマサシは朝早くリヨンに到着! ということで一番最初に向かったのはブランジュリー!(boulangerie=フランス語でパン屋という意味)
マサシにもフランスのパンの美味しさを体験して欲しいからね。
『La Boulangerie de Saint-Marc』
全部BIO(オーガニック)なの!
定番の「クロワッサン」と、この店のスペシャリティー「ピスタチオロール」を注文♡
「うんま〜〜〜」って言ってた(笑)
「フランスのパンはやっぱり違うでしょ!」って、フランス人でもない私が自慢げに言ってしまった。
フレンチな朝食の後はリヨンの街散策! ほぼノープランだった私たちは、ただ街を歩いて回った。古い街並みや川の景色を楽しんだり、気になるお店に何となく入ってみたり。
街を歩いて散策していると普段出会わないものに出会ったりする。「こんなお店があったの!」というような場面がたくさんあった。今回はマサシのおかげもあって、たくさんの発見があった。この旅は「観光」というよりかは「その時の気分でやりたいことをしよう!」と程よく観光地を訪れつつも、彼の興味ややりたいことに任せて行動していた。
古本屋さん、レコード屋さん、カメラ屋さんとか、きっと私一人だったら見つけてなかったなという場所にも足を運ぶことができた。
マサシが見つけた本屋さん
アーティスティックな視点を持つ彼はファッションにも敏感。街を歩く人たちを見て「 Mizuki、あの人オシャレじゃない?」と言う。同じヨーロッパでもスペインとフランスのファッションは全然違うらしい。私も普段街の人たちにインスパイアされて服をコーディネートしたりする。だからただ人間観察しているだけでも楽しかった☺︎
ピンク色のニットと水玉シャツがキュートなマダム
そしてリヨンに来て絶対に欠かせないのが「Bouchon(ブション)」
彼にも美食のまち=リヨンの腕前をみてもらおうじゃないか。ということでリヨンに来て間もない頃ガールズ達と行った思い出のブションを再び訪れた。(詳しくは#9)
前回と同じように、前菜+メイン+デザート or チーズを楽しめる定番コースを注文。せっかくなので前回とは違う料理をチョイス。
前菜には日本でも知名度の高い「オニオンスープ」を。
Soupe à l’oignon
スープの表面にはチーズがたっぷりと乗っている上、中にもバゲットが入っているのでかなり重〜いのが特徴(笑)
前菜だけでもお腹がいっぱいになってしまう。でも子供心にチーズをビヨーンと伸ばしながら食べるのが楽しかった。
メインには「Qunelle(クネル)」をチョイス。リヨン発祥の料理で、肉や魚をすり潰してできたもの。いわゆる魚の練り物。それに海老や魚の出汁、蟹味噌などで作ったオレンジ色のソース= Sauce Nantua(ナンチュアソース)がかかっていて、ライスと一緒に食べるのが定番。実はクネルを食べたのは今回が初めてではなく、高校時代ホストのおばあちゃんがフランス料理を代表する一つとして作ってくれた。懐かしいな。それがリヨンの名物だったとは。
Qunelle
食事を取りながら「留学、実現したね!」と二人で感慨に浸った。ちょうどその一年前くらいだろうか、東京で留学について相談し合っていたのを思い出した。先が見えないコロナ禍で思うように学生生活を送れなかった私たちはそんな状況から抜け出したくてたまらなかった。だから「留学したらヨーロッパで会おうね!」と「留学」への望みを込めながらも約束していた。それを私たちは有言実行したのだ! そんな話をリヨン旧市街のテラスで語り合った。それがただ嬉しくてたまらなかった。
留学へ来ることができたことに改めて感謝したい。
食後のデザート
「アイスクリーム!」と注文したら、「何味?」と聞かれたのでバニラを注文すると「それだけ?」と、私がクレイジーかのように聞いて来たので焦って「じゃあキャラメルも?」と答えると「C’est tout? (それで全部?)」と言ってさっさと厨房の方へ戻って行った。ショコラとかストローベリーとか言えばそれも出て来たんだろうな〜と後から私の食いしん坊マインドが働く(笑)
明日はスイスのジュネーブに行く☺︎
À bientôt!
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Mizuki
東京の大学に通う21歳。純ジャパフレンチガール。生まれも育ちも日本、フランス語経験もゼロだったが、16歳でフランスへ留学。大学生となった今、再びフランスに留学中。慌ただしい日本の生活とは異なり、時間がゆったり流れる「バカンス大国」=フランスならではのライフスタイル、人生の楽しみ方、について留学体験と共に発信中。趣味は食べること、ダンス、ボクササイズ、ワイン(詳しくなりたい)。