冬のおわりのmovie night

Que Será, Será #14

冬のおわりのmovie night

Contributed by Sara

Trip / 2024.04.02

『旅が私を変えてくれた』
バックパッカー、1人旅、そして留学。現地に足を運んだからこそ見えてきた、それぞれの国でのそれぞれの暮らしかた。「なるようになる!」をモットーに旅をし続ける大学生saraさんの、「旅の記憶」をシェア。


#14


寒くて長い北欧の冬も、少しずつおわりが見えてきた。(3月半ばでも雪は降ったけれど!)そんなある日曜日の夜、国際寮でフロアをシェアしている仲間たちとmovie nightをすることになった。

シェアスペースのリビングにソファを並べて、クッションを持ち寄って、シーツをスクリーン代わりにして、ぜんぶ手作りのmovie nightだ。


スクリーン設置中


観る映画は、事前の投票で『Knives Out』に決まった。私は初めて見たけれど、見たことある子たちが大絶賛していたから楽しみにしていた。そしてmovie nightといったらぜったいに欠かせないもの、それはピザ! 私たちはピザも手作りで用意した。


生地から作る



トッピングでお花とさくらんぼを作った!


実はピザ作りは私の留学生活でのバゲットリストの1つだった。ずっとみんなと叶えたかったから嬉しかったな。ピザとお菓子を食べながら、movie nightがスタートした。


交代でピザチェック



オーブンの中はこんな感じ



ブッラータチーズも乗せて完璧なプレート完成



そして映画『Knives Out』は、とってもおもしろかった。怖いようでクスッとなる場面も多かったから、みんなで肩を寄せ合って笑いながら観るのにぴったりだった。

北欧の冬は本当に長いと言うけれど、こうして部屋の中で過ごす時間を楽しめるのは、長い冬の良さなのかもしれない。それにこの留学生活で、「ないものは自分たちで作る」精神がよく鍛えられた気がする。この手作りのmovie nightがまさにそうだと思う。



シーツのスクリーンは時々剥がれてきたり、生地から作ったピザは厚さがまちまちだったり……。完璧じゃないけれど、時間もかかるけれど、でも自分たちで作っているんだから最高だよね! って、みんなで言い合った。そんな時間がいちばん楽しくて、すごく愛おしくて、豊かだなって思う。


映画の後は影絵大会


日々何かに追われていたり、目の前しか見えていなかったりすると、すぐ手に入るものに飛びついてしまう。それでもじっくり時間をかけてでも、自分の手で作りだすこと、いつまでも大事にしたい。

落合陽一さんのだいすきな言葉の一箇所にある、「複雑なものや時間をかけないと成し得ないことに自分なりの価値を見出して愛でろ」という言葉を思い出した! そんな温かくて、特別なmovie nightだった。


いつもいろんなことを教えてくれる、だいすきなみんな



冬のおわり。毎日の雪道で大活躍してくれたお気に入りのシューズも、ロングコートも、そろそろおわりかな。


北欧の冬、大満喫できた。春もとってもたのしみ!


それでは、またね!



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