内側と外側

Everybody has a gift #3

内側と外側

Contributed by ERI

Trip / 2023.06.23

『人生は、ひとまず、一度きりらしい。』
アーティストERIが、現状を脱却するために訪れたアメリカの地。ノープランで過ごした1.5ヶ月間の1人旅の様子をお届け。そこで見つけた答え「Everybody has a gift」、自分自身にも、自分の興味にも正直でいていいんだ!!



内側と外側

というと何を連想しますか?


いろいろあると思います。
例えば、箱の中身と包み紙とか、
建物の中と外とか。

人間で言うと、私が考えることは、

頭で考えていることとファッションだと思う。


と言うのも、今回の旅で特に大事な要素となったのがお洋服だ。
前回も書いたように、ほとんど一人で過ごし、孤独を味わい、異国で生き抜いていく。

ある意味戦い抜いていた私には、戦闘服が必要だったのだ。

お洋服の持つパワーはすごい。
お気に入りの物や、いつもより少しだけ背伸びしてみた服を身に纏うと、
なんだか強くなった気がするのだ!!!!

今回はアメリカの旅で印象的だった装いを紹介します。



すみません。
可愛くて最強⭐︎ 的な意味でのお洋服紹介のつもりだったのですが、
いきなりマスコットみたいな格好で失礼します。

ガチガチの雪山に行きました。
この内容についてはまた別でお話しさせていただきますが、
Zion国立公園と言う、ユタ州の山岳地帯に行ってきました。

以前の連載(Get Back Your Raw)でも出てきていたのですが、
アレックスについていって絵を描きに行きました。

ところが、前日に巨大ストームが来て大雪となりました。
というわけで、ある意味本物の雪山での戦闘服、登山服でした。

目立つようにわざとオレンジのインナーダウンを着たり、
ズボンなんかは、スキーウェアですよ。
黄緑にもほどがある。

おかげで迷子になることはないし、
知らない登山客の人からも覚えてもらえる事案が発生してハッピーでした。
そして、ポケットが大量に付いているベストを選んだので、作業は順調に進みました。
(ポケットには鉛筆やペン、ノートやテープなどぎっしりでした)

余談・・・

サウスパークのカイルみたいだね、と言われてました。



はい、次。



LAに2週間ほど滞在した後に、初めてポートランドに行ってみたんです。
そしたらなんとなんと・・・
古着屋さんがいっぱいじゃないですか!!!

その時に見つけたのがこの、Wranglerの綺麗な状態のつなぎ。
肩幅も、腰の高さも、ぴったりで。
一気にポートランド感を出すことができた。

私の中のポートランドのイメージは、
みんなすこ〜しお洋服にこだわりがあって、個性が出ていた。
今回周った街の中で一番お洋服に目が行った。


来ました。今回のトリ。


サンディエゴのオーシャンビーチのマーケットで見つけてしまったこのデニムジャケット。
模様は全部刺繍で、ビーズも散りばめられている。

濃いめのデニムに、鮮やかな刺繍たち。
後ろ姿も全て刺繍なのだ。
これを羽織ったら、私は無敵に感じる。
だって、可愛すぎる。

このジャケットを着ている時に声をかけられることが多かった。
すごく嬉しかった。
「でっしょ〜〜〜〜〜!!!!」
と、うざめに返事をしていた。

一人で行動するときも、異国の地で見つけたお気に入りのお洋服たちを見に纏って、
今日も外に出かけるのだ。

お気に入りを着て外に出かけると、いつもより自信と勇気が湧く。
だから、店員さんやそこで出会った人ともご機嫌でお話できたり。

長期旅行の時はすんごくお気に入りは持っていかないようにしていたけど、
逆なのでは?

少し不安な状況だからこそ、好きなものを着るのだ!!


中に着ているのは、ポートランドで見つけたつなぎ。




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