イギリスのChristmas ~London編~

Que Será, Será #10

イギリスのChristmas ~London編~

Contributed by Sara

Trip / 2024.02.13

『旅が私を変えてくれた』
バックパッカー、1人旅、そして留学。現地に足を運んだからこそ見えてきた、それぞれの国でのそれぞれの暮らしかた。「なるようになる!」をモットーに旅をし続ける大学生saraさんの、「旅の記憶」をシェア。


#10


12月になると留学先のスウェーデンは冬本番。最低気温が-22度になったり、大粒の雪が大吹雪で舞ってきたり……。北欧の冬を痛感する日々が続いていた。


授業に向かう道



カメラにも雪が映った! お店の中にいた3人組がピースしてくれた瞬間


街中がクリスマス一色に染まっていく中、私の気持ちもクリスマスに向かっていた。人生で初めて、海外で過ごすクリスマス。私はイギリスで迎えることになった!

というのも、高校1年生の時、学校のホームステイプログラムでお世話になったホストファミリーがクリスマスに招待してくれたのだ! ファミリーが暮らしているのはロンドンから北に進むCheltenham(チェルトナム)という街。クリスマスの10日ほど前にスウェーデンを出て、まずはロンドンに寄ってからチェルトナムに向かった。今回はロンドンでの記録を残したい。


出発する日の朝焼け


スウェーデン留学を始めてから、ヨーロッパ内での移動が夢のように近くなった。アムステルダムへの旅の後も、4カ国6都市に行った。(いつか全部の旅記録を残したい!)友達を訪ねたり、現地集合現地解散したりしてきたけれど、今回ロンドンで過ごす4日間は久しぶりの1人旅。


breakfast clubで朝ごはん


この旅は、アートづくしの時間にすると決めていた。1つ目はNational Portrait Gallery。デイヴィッド・ホックニーの特別展が目的だった! 彼のお目当ての作品はとってもよかった。カラフルな色使いはいくらでも見ていられる。





展示を見に来ていた人たちのカラフルなファッションも素敵


常設展には、イギリステューダー朝や世界大戦中のポートレートがたくさんあって新鮮だった。いいアート旅のスタートが切れた。


iPadで模写するおしゃれキッズを発見


2つ目はDesign Museum。これは父のおすすめだった! 彼は学生時代、デザインや建築に興味があってヨーロッパをバックパッカーで回っていた。そんな父のおすすめだから楽しみにしていた。


吹き抜けが特徴的な構造


常設展も良かったけれど、私は特別展の30 Years of London Fashionがお気に入りだった。3年前、東京の国立美術館で見たファッション・イン・ジャパンの展示を思い出した。今では考えられないような奇抜なものからスタンダードなものまで。ファッションの流行は回ると言うから、昔の流行りが未来の最先端になると思うとワクワクするな。


30mほど続くランウェイの展示は圧巻




そして最後はTate Modern。ここは今私が在学中のスウェーデンでの寮で同じフロアで暮らしているイギリス出身の友達のおすすめ。人が多いからロンドンは苦手らしいけど、Tate Modernがあるエリアは大好きみたい。

私は2022年の夏にスペイン・ビルバオのグッゲンハイム美術館に行ってから、モダンアートに触れる機会が増えた。現代美術館は空間の使い方や建物の構造自体が特徴的で、その場所にいるだけで楽しめる気がする。特に抽象的でカラーが際立つアートを見るのが好きだ。Tate Modernにはオイルペイントから写真のコラージュのような作品まで、その種類もたくさんあった。この部屋だけで2周したくらい、全部じっと見つめて虜になってしまった。


絶妙な黄色が目を引いた



これもまた黄色



色と素材の組み合わせがおもしろい


Tate Mordernをおすすめしたくれたイギリス人の彼女も、カラーが大好きでいつもカラフルな洋服を着こなしていることをふと思い出した。秋に一緒にペインティングをしたこともあったな。スウェーデンは人のファッションも街中に溢れる色もどこか控えめ。そんなスウェーデンも好きだけど、目に飛び込むようなカラーを取り入れることも忘れたくない! 展示を回りながらそんなことをぐるぐる考えていた。


寮で友達とペインティングをした時の写真。ブルーのトレーナーをきているのがその友達


展示に夢中になっていたらすっかり夕方になっていた。ロンドンでの日々はゆったりしていて、やり残したこともたくさんあるけれど、自分のペースで大満喫できた。もう少しロンドンに居たい気持ちと、ファミリーに早く会いたい気持ちが入り混じっていた。



ロンドン、またね!



チェルトナム編につづく!



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