Beginning of my new Life #4
ホストファミリーとお出掛け
Contributed by Asuka Naka
Trip / 2023.10.18
今回からは番外編として高校生の頃に訪れたアメリカでの交換留学の様子をお届け。
学校が始まるまでの数日間はホストファミリーが休暇をとっていてくれたので、一緒にビーチへ行ったり、映画を見たり、ショッピングセンターへ行ったりした。
私自身の育ちが海のすぐ側だったため、ビーチに行こうとホストファミリーが提案してくれた時はとても嬉しかった。海まではどれくらいかかるかと聞くと、「近いよ! 車で2時間くらい!」とのことだ。アメリカでは州によって海のある州とない州があり、どうやら車で2時間はとても近い方らしい。いざビーチへ着くと、海はのどかでとても良いが、さらにその周りの町がアメリカのビーチタウンという感じがして、よりテンションが上がった。
一年中クリスマスの飾り付けが売っているお店やチョコレートファッジ専門店など、日本では物珍しいものが多くあった。水着は持ってはいたものの、私には浮き輪なしで波がある海を泳ぐことは難しく、ほとんどの時間浜辺でゆったりした。お昼は私の大好きなシーフードを食べる。まだ馴染めていなくて緊張してた私にホストファミリーは優しく、英語もわかりやすいように常にゆっくりと話してくれていた。この時の私は何か思ったことがあったとしても口にできるほどの英語力はなく、聞かれたら答えるほどだった。それでも一生懸命コミュニケーションを取ろうとしてくれたホストファミリーには今でも感謝してもしきれない。
次の日はホストファミリーと映画を観に映画館に行くと、なんと席にはリクライニングが付いていて完全に寝っ転がるようになっていた。それがとても心地良かった。アメリカ人は日本人と比べると身体が大きい人が多いこともあり、席幅もとても広い。この環境に慣れた状態で日本の映画館に戻ったらとても窮屈に感じるんだろうな、と思った。
映画を観終わると、アメリカの日本食をぜひ食べてみてほしいとのことだったので、日本食レストランへ行った。メニューを見ても親しみのある名前はなく、ひとまずお寿司と味噌汁を頼んだ。味噌汁の具材は豆腐と小ネギのみ。美味しかったものの、味噌汁一杯で「5ドル」というところに驚いた。お寿司が運ばれてくるとさらに驚く私。見た目が私の思うお寿司とはかけ離れていたからだ。アボカドや魚で周りを覆われ、中にはきゅうりや人参などの様々なものが入っている巻き寿司のようなものだった。そして醤油ではなく、スパイスの効いたソースがかけられている。これがアメリカではお寿司と呼ばれるのかと愕然としたが、味は結構イケていた。結果アメリカの寿司も日本の寿司も美味しいのだ。きっとアメリカ人にウケがいいのは、この「アメリカバージョンの寿司」なのだろう。それはイタリア料理を食べにイタリアまで行った私たち家族が日本のイタリア料理の方が自分たちの味覚に合うという結果に至ったのと同じ。
さらに次の日は学校に必要な文房具などを買いに初めてターゲットへ行った。コストコのように大きく、何でもある。ノートやペン、鉛筆、鉛筆削りなど、小学生の頃に戻ったようなお買い物をした。そして電卓も。アメリカは高校でも電卓が必須らしい。しかし後々、数学の授業を取り始める私にとって難題になった。とにかく必要なものは全て揃え、学校の準備に必要なのは自身の心構えのみとなった。これから始まるアメリカでの学校生活は全く想像のつかないものだった。
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Asuka Naka
湘南出身、イギリス在住。アメリカ高校留学を経験し、イギリスの大学に進学。高校生から旅人デビュー。現在はヨーロッパを拠点に旅する真面目大学生。海外生活、旅をトピックにシェア。