真夏の風を探して #7
雨の日も晴れの日も楽しめちゃうバンコク
Contributed by satsuki azuma
Trip / 2024.07.02
はじめての食べ物、はじめての当たり前、はじめての現地の人との会話。旅先での“はじめて”は、いつだって私にワクワクを届けてくれる。モデル・俳優としても活躍する東咲月さんが等身大の姿で「旅」の出来事を綴ります。
5泊したタイ旅行、3日目で目的をすべて達成した私たちは残り2日間で美味しい食べ物を食べる旅に出ることにした。
いつも髪の毛を整えてくれているヘアサロン・MAKE MY DAYのまりあちゃんにバンコクのおすすめの場所を聞いたら「ルンピニ公園のクロワッサンが美味しくて有名だよ」って教えてくれた。
タイでクロワッサンって結びつかないけど、暑い環境で食べるクロワッサンの味が気になって行ってみることにした。
スケジュールを立てていた日は雨だったんだけど、天候に恵まれたのか雨雲はどこかに行って太陽がピンピカに光っていた。暑いので公園にはタクシーで向かったよ。電車だと、MRTルンピニ駅とBTSサラデーン駅、もしくはBTSラチャダムリ駅。MRTとBTSが使えるからアクセスはとっても便利。
ニューヨークのセントラルパークよりは小さくて、東京の代々木公園よりは大きそうという予想を立ててみたんだけど、1周しようとしたら結構時間がかかる57ヘクタール。公園の中には、野生動物もたくさんいるらしい。日本ではよく東京ドームで場所の大きさを表すけど57ヘクタールは、東京ドーム12.19個分。代々木公園より少し大きめのサイズ感だけど、ほぼ一緒だった。
ジョギングしている人や太極拳をしている人たちがいて、すごく気持ちよさそうだったよ。
公園に入ってすぐに出会ったのは野良猫ちゃんたち。みんな、こんな暑いのに外で寝ていて熱中症にならないのかなって少し心配になった。
こういう日陰に、野良猫の赤ちゃんもいたりして、バンコクでは犬よりも猫の方が見かけることが多かった気がする。
ちなみに本命のクロワッサンはというと、早々に売り切れてしまっていてすでにお店も閉店していた……。
9時に公園に着いた時点で、もう売り切れ。
遠目からお店を確認してお店の前にすら行かなかったから写真もないけど、〈Lili Morning〉というまさに朝活が得意な人向けなお店の名前。ちなみに定休日は月曜日で、営業時間は6:00am~10:00am。休みの日は寝ていたいなって思っちゃう時間だ。
他にも、近くにパン屋さんがあるみたいなんだけど巡り合うことはできず、しょうがないね~なんて言いながら歩いていたら目の前にこの方が。
目が合っちゃったよ。
クロワッサンには出会えなかったけど、この特大サイズの野生のトカゲちゃんに出会うことができたよ。ミズオオトカゲっていうみたい。
私たちは、びっくりさせないように遠くから見守っていたんだけど、他の観光客の人たちがすごい勢いで近づくと逃げて、その逃げ足が早くてびっくりした。このトカゲちゃん、あんまり近付くと物凄い勢いで噛むって聞いたよ。
そして、公園の真ん中あたりに到着して改めて見渡してみたら、本当に都会の中にある公園という感じだった。お花がすごく綺麗なところを見つけたので、最後に写真パシャリ。それから移動して、デパートで食事をすることにしたよ。6月から雨季になるタイでは突然のスコールは当たり前で、傘を忘れたらずぶ濡れになる。
でもその分デパートが充実していて、私も雨の日でも楽しめる場所を見つけたのでご紹介します!
雨の日は、タクシーでもアクセスができる〈アイコンサイアム〉。私たちは橋を渡るのに水上バスで向かうことにしたよ。到着して、このフルーツたちが迎えてくれた。
大量のビワと大量のマンゴスチン。ちなみにレストランやカフェは他にもあったんだけど屋台がたくさん並んでいるフードコート・スークサイアムが気になっていて地下1階に向かった。初めて食べたマンゴスチン、すごく美味しくて虜になった。屋台飯を食べたいけど、外の屋台には抵抗があるって人にもここはおすすめかもしれない。
そしてアイコンサイアムに来て、遂に“トムヤムヌードル”に出会うことができたの!
あと、お土産を買うのにもおすすめな場所で、アイコンサイアムではツーリストカードっていう便利な割引カードにも登録できて、決められたブランドだけなんだけど観光客価格で販売をしてくれるよ。
シルク素材で作られたスカーフを豊富に取り扱っているお店とか、いくつかデパートには行ったけどアイコンサイアムが一番楽しかったな。
そして、二つ目におすすめなのが〈サイアムパラゴン〉フードコート。
BTSを使ってサイアム駅で下車したら目の前に目的地が建っているからアクセスもしやすくておすすめ。中国のお正月の時期だったということもあってお店の前にはこんな大きなドラゴンがいたよ。
デパートの中の雰囲気は高級感あふれる感じだったけど、フードコートは気軽に入れる雰囲気だった。
フードコートを利用するときは、専用のチャージ式カードがあって受付カウンターにチャージする金額を入金して発行する流れ。
もしチャージした金額が使いきれなくても返金してもらえるから安心してね。ちなみに500THB(約2000円)くらい入金したら2人でお腹いっぱい食べることができるよ。
そこに〈ゴーアン カオマンガイ プラトゥーナーム〉っていう、ミシュランで有名なお店があって、人生で初めてカオマンガイを食べたけどとっても美味しかった。
辛いソースとノーマルソースが2つついてくるんだけど、自分の好みの量で味を調整してかけて食べるのが、とっても美味しかった。辛いものが大好きな人にもおすすめ!
隣の席に座っていた中国人の人が、すっごく忙しそうに電話していて片手にスプーン、片手に電話っていうスタイルで食事をしていたんだけど、カオマンガイと揚げ鶏を食べながら話していた。それもすごい速さで食事をして残さず食べていたから、きっと万国共通で美味しいと感じるんだよね、ここのカオマンガイ。
このカオマンガイは夫が食べていて、私はトムヤムヌードルに近しいものを食べたよ。とにかくお腹が空いていた私は、夫のカオマンガイは並んでいて混んでいたから先に一人で食べ始めていた。食べ終えた後、夫が「まだお腹空いてるか?」って聞いてくれて頷くと「少し待ってて~」って言われた。待っていたら、もう一つ人生で食べたことのない食べ物を買ってきてくれた。
それがこちら。
食べたことがある人がいたら、あーなんだーってなったかもしれないね。ココナッツミルク、マンゴーっていう甘い食べ物とお米、しかも餅米を食べるなんて考えられなくて素通りしてきたんだけど経験してみたいっていうのを覚えていてくれたみたい。“カオニャオ・マムアン”っていうことを知って、食べてみたらすっごく美味しかった。
「次見つけたらまた食べたい!」って言ったら
「僕はマンゴーもココナッツミルクも好きじゃないからいいや」って言われた(笑)。
家族旅行で日本国内は行き尽くしてしまったし、海外も有名な場所には行ったことがあるけど、食べ物は意外と食べたことがない物があることに気がついて、これからの旅は美容もだけど食事もまだまだ感動できる出会いが待っている! ということにワクワクした時間だった。
観光もしたし外で出歩くのはちょっと疲れたぁっていう時に、宿泊施設にラウンジやプールがあるとサービスで食事できたりアフタヌーンティーが楽しむこともできちゃう。二つ目に宿泊した高層階が売りの〈ルブア アット ステート オブタワー〉にも朝食・昼食・アフタヌーンティが宿泊料金に含まれているプランがあるよ。
ルブア アット ステート オブタワーにも、シェラトン同様プールとジムがついていて滞在中は自由に使うことができる。ルブアは高層階に滞在できることが一番の売りだったんだけど、その高さが想像していたより高くて、窓に近づいて外を見るなんてことは気軽にできたけど、いざ下を見てみたら足がすくんでいた。今この記事を書きながらもソワソワするくらい(笑)。
私たちの部屋はルブアにある有名なバーよりも高かかった。最上階は67F。
ちなみに、ベランダに出るには契約書を書かなくてはいけないくらいの高さなんだ。風が強いから何かあっても自己責任ですっていう契約書を見せられた。何かあったら大変だから外には出なくていいかなって思って、私たちはベランダに出なかったけど充分に楽しむことができたよ。
選び方次第では雨季の時期も楽しめるバンコクには魅力がたくさん。
濡れるのも、傘さすのも嫌だよっていう人は、ホテルからタクシーで目的地に向かえばノンストレスかつ楽しく過ごすことができちゃう。
ちなみに、ホテルでタクシーを呼んでもらうと、何かあった時の補償のためにこういったカードを用意してくれて、タクシーの運転手とトラブルがあったときは連絡してねって教えてくれる。
シェラトンもルブアも共に、タクシーを手配してくれたフロントスタッフさんもみんな親切だった。
最終日の前日、仕事終わりにアイスクリームを買っているフロントスタッフに遭遇した時も数多くいる宿泊客を毎日対応しているのに私たちを覚えていてくれた。
仕事しているときは真っ白のスーツ着ていて全く予想できなかったけど、仕事終わりはB-BOYな服装をしていて「仕事終わったんだね」って話しかけたら「今日はどうだった?」って聞かれて「すごく楽しかったからまたくるね。私たちは明日帰るよ」、「じゃあまたすぐ会えるね。気をつけて帰ってな」とお話したり、みんな気軽な感じでやっぱりとってもいい人ばかりだった。
6年前と、そういった人やサービスなどの優しさの部分は何も変わっていなくてすごく安心した。
コロナで不景気になっていると治安が悪くなったりするものだと思っていたけど、ここの人たちはそんなことなかった。
またすぐにでも訪れたいなぁ。
次は、バンコク市内だけじゃなくて海沿いの街や島にも行ってみたい!
日本でも頑張るぞー!
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