Niente di Speciale

Mamma mia! #113

Niente di Speciale

Contributed by Aco Hirai

Trip / 2022.06.21

イタリアに活動の拠点を移し、フリーのエディター・ライターとして活躍するAco Hiraiさんの生活をパーソナルな視点で綴った連載「Mamma mia!」。特別なことは何もなく、ずっと家でタスクをこなしていた今週。だからイタリア人に「Niente di Speciale」と答えていたら・・・・・・。まさかのニュアンスの違いを知った。

#113

「Niente di Speciale」
これは、日本語にすると「特別なことはない」っていう意味になるフレーズ。
英語でいうナッシングスペシャルかな。

イタリア人に「ACO,今週何してたの?」と聞かれて、特に何もなくノーマルな週だった場合は、私はこの言葉を返している。うん、あたかも「こなれた感」が出るように、こう返していたのかも(笑)。

でも、最近知ったのは、これのニュアンス的な意味。
「Niente di Speciale」って、イタリア人からすると、「特別なことは何もないよ」という意味の後に、
「だからあなたと話すことは何もないよ」
「だからあなたと話したくないわ」という言葉が隠れていると言ったニュアンスらしい。
なので、「どうしてた?」と自分のことを聞かれたら、何も変わったことがなくても、できるだけ話題を提供して会話を続けるのがイタリア流のようだ。
まさに、お喋りが大好きなイタリアの国民性が表れている、と改めて感心した(笑)。
そして、仲が良い友達なら良いけど、相手を間違えると悪い印象を与えてしまう要注意フレーズ。

さて、なぜこんな話をしたのかというと、今週はオンライン打ち合わせがあったり、原稿が溜まっていたりで、特別なことは何もなくずっと家にいた。
そう、「Niente di Speciale」な週だったのだ。
せっかくライフスタイルをアウトプットできる機会を頂いているのにすみません。

日本にいる頃から、お家環境を快適にする → 家で過ごす時間が好きになる というサイクルを作っているので、イタリアにいようが、何もなければお家で過ごしたい派なのだ。
外はすでに猛暑だし、お家が快適♡
さらに、最近日本からの仕事が増えて、お家での執筆活動も楽しくやっているのだ。
やる気に満ちた「質の良い気が巡っている」様子。
この調子でがんばろう! って自分で自分を励ます、そんな週だった。

今回は、載せる写真がなかったので、今月頭のものをピックアップ。

先々週、大好きなTINAが誘ってくれたホームバーベキュー。庭でお肉を焼いてくれているので、それを見守る私たち。



マイペースなKEIRAは、隣にいると落ち着く存在。



イタリアで食後に飲むアマロといえば、カラブリア州で作られている「アマーロデルカーポ」なんだけど、今回はそれのペペロンチーノ味があると言うので、味見させてもらった。



少し前にお誘い頂いた友人宅でのランチ会。日本人が揃うと冷やし中華が簡単に作れちゃう!すごい!



主催者のmayuちゃんは料理上手で、これはきな粉チーズケーキ。きな粉なんて久しぶりすぎて美味しく頂きました。



タロット占いオンザストリート。イタリアで初めてみたけど、人気なのかな?



ミラノデザインウィーク中に入った自転車カフェ。ミラノって意外と自転車カフェと呼ばれるところが多いんです。



そして、気づけばここ4カ月ぐらい、バタバタ忙しくて学校へ行けてなかったことに気づいた。
たまに行かなくちゃ! って思うんだけど、月曜から金曜までの全ての午後が「授業」で埋まってしまうとなると、なかなかスケジュール立てするのが難しいのだ。

でも、来週の1週間は頑張って学校に復帰しようと決めた、そんな週の終わり。

それでは、おやすみなさい。


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