anna magaizne vol.15 Special Feature
Road Trip USA
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Photograph：Ken Goto
Text：Taku Takemura
Trip / 2023.11.13
Salton City
砂漠の中に見たユートピア
ソルトンシティ
フェニックスからI-10フリーウェイを西へ走る。だんだんとパームスプリングスの街が近づいてくる。それを超えると風力発電の超巨大風車が見える。それが砂漠に見渡す限り広がっている。たぶん何百機という数。そして反対側の山の上にもすごい数の風車。たぶん風のあたりがいい場所なんだろう。このあたりはこれまで見たこともないような不思議な風景が広がっている。ミッドセンチュリーの建築でも有名なパームスプリングス。砂漠という場所がほとんどない日本人の僕たちにしてみたら不思議な感じはするけれど、ここは砂漠のリゾート地。カラカラな黄土色の風景の中に高い椰子の木が生えていて。そこにはまたモダンで素敵な建築物が建ち並ぶ。目的地はもう少し先。もしかしたら水とか買っておいた方がいいんじゃない？ って思ってしまいそうなほどドライな土地。「水だぁ！」そんな中、急に広がる湖がある。カリフォルニア州最大の湖「Salton Sea」名前のとおり、塩水の湖で塩分の濃度は4％を超えており、海水より濃い。濃度が4.4％を超えるとほとんどの生物が生き残れないという。なのでなんとも静かでさみしい湖の雰囲気。砂漠のリゾート地、パームスプリングスみたいに湖畔にもリゾート地があるの？ って思って行ってみる。昔は栄えていたようだけれど今はすっかり魚くさい廃墟になってしまっている。グーグルマップを見て湖畔にある街「Salton City」に立ち寄る。地図では扇状にきれいに整備された道が見えるが実際に行ってみると周りには何も建物がない。湖畔近くのRVパークに住人の姿がちらほらと見える。わざわざこの街を訪れることは勧めないけれど、このなんとも言えない独特な雰囲気は、アンナ的には見逃せない場所だった。フェニックスから約4時間半その場所はなぜか僕たちの心を強く揺さぶる不思議な場所でした。
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anna magazine
「anna magazine」は、ファッションからライフスタイルまで、ビーチを愛する女の子のためのカルチャーマガジン。そして、「anna magazine」はいつでも旅をしています。見知らぬ場所へ行く本当の面白さを、驚きや感動を求めるたくさんの女の子たちに伝えるために。
