anna magazine vol.11 "Back to Beach" editor's note

「こちらヒューストン、聞こえる?」

anna magazine編集長の取材日記

Contributed by Ryo Sudo

Trip / 2018.05.09



「こちらヒューストン、聞こえる?」



3月19日。

ヒューストンの街で、しばらくカメラマンの到着を待つ。

その間に街を少し散歩。
大学の付近に、いい雰囲気の街角を見つけた。
どこの街でも学生街の近くには、必ず発見がある。

William P. Hobby Airportでカメラマンをピックアップして、最初の目的地、ジョンソン宇宙センターへ向かう。

90分のトラムツアーに参加する。
コントロールルームやロケットのモックアップ工場に大興奮。
夢がたくさんあった、20世紀後半のアメリカの姿を垣間見る。



その後ガルベストン島を通り、ジャニス・ジョップリンが生まれた街ポートアーサーへ向かう。

ガルベストン島はずっと昔に栄えたリゾート地。
さびれたピアの上にカラフルな遊園地が今もあるけれど、
ビーチはさみしげな雰囲気に包まれている。



80マイルでレンタカーを飛ばしていると、虫がすごい。
1時間も走ると、フロントグリルのあたりに死骸がびっしりだ。
ルイジアナ近く、湿地帯に入ってきたからなのだろう。

ポートアーサーに到着する頃に、あたりはすっかり暗くなっていた。
この辺りの夜は、本当に漆黒だ。

アメリカのレストランは、とにかく閉店が早い。仕方なく深夜でも開いていたケイジャン料理のレストランで食事。
メニューはもちろん、ナマズとザリガニ。
ケイジャンのスパイシーな味付けは、泥臭さを消すための手段なのだと理解する。



夜は、疲れてすぐに眠りにつく。


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