MY BEACH TOWN #2
夏の波に乗りたい!
Byron bay-2
Contributed by Akemi Kan
Photo by Chrystal Dawn
Trip / 2018.07.06
第2回目は、前回に引き続きオーストラリアの「バイロンベイ」。
夏に最高なネタをお伝えするのを忘れていました!
しばらく前からずいぶん暑いのに、7月になると「夏が来た!」と思う。それは幼い頃から続く夏休み制度のせいか? 日本人にとってのハイサマーは、きっと間違いなく7月と8月だけ。でも、南半球のオーストラリアは違う。日本とは季節が逆。つまり、先日訪れた時は夏の終わりで、初秋の風が吹き始めていた。
でも、一日中半袖でOK! 海も水着で入れちゃう。真っ白なビーチは日本では見たことないくらいに広くて、泳ぐのが好きじゃない人もとりあえずビーチでチルアウト。だってバイロンベイの海は透き通ってきれいだし、街をブラつくより最高の気分になれる。バカンスで訪れて「大好きになっちゃった!」と、世界中から移り住む人の多いこの場所は、誰をも笑顔で受け入れてくれる懐の深さも魅力なのだ。
しかもバイロンベイはサーファーにとって憧れの極上波がブレイク。一番沖からテイクオフすれば、数キロ先まで波に乗れてしまう。コーデュロイのように規則正しいうねりは、ファースト、セカンド、サードと、ビーチ手前になるまでサーファーをサポート。だから、初心者でもサーフィンの楽しさを感じることができる。実際、バイロンベイに移住してからサーフィンに目覚めたという女性も多かった。
バイロンベイはイルカの群れも頻繁に訪れる場所で、時にサーファーとともにジャンプすることもあるそう。季節が来れば鯨がバイロン岬の麓で、豪快に潮吹きを行い、嬉しそうにダンスをする。サーファーだけじゃなくイルカも鯨もこの場所が好き。それだけで、ここは最高の楽園なのだと思う。
「そろそろ波のいい季節も終わりなの」と話すローカルの悲しそうな声に、「いや、今日も最高すぎです」と思う自分。夏の湘南は波がないから、3連休でも取ってバイロンベイに行こうか…。頑張ってでも会いたい! そんな夏の恋のような魔力が、ここにはあるのだ。
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Kan Akemi
編集・ライター。出版社での雑誌編集を経て独立。旅を中心に、サーフィンやアウトドアのフィールドでも活動。好きなものはカリフォルニアと海。anna magazine創刊から、コントリビューティング・エディターとして携わる。