食べて、歩いて、食べて、出会って。

To Me, Somewhere in the World #95

食べて、歩いて、食べて、出会って。

Contributed by Yoko

Trip / 2023.09.13

『“今”の心地よさを一番大切に』
未知なモノすべて知らないことを知りたい、自分に忠実に生きるフリーランスのWebライター・編集者Yokoさん。日本国内の旅の話をリアルタイムで、時に振り返りながらつづる旅連載。


#95

一回の旅の期間が長くなってから、それほど積極的に観光をしなくなった。何度か同じところに訪れているから、という理由もある。そうなると、持ってきた仕事量によっては、食事の時にしか現地らしさを掴めないので、見方によっては意味のない旅に見えるかもしれない。


今回は歩いてのぼりおり。



朝は和商市場へ。好きなものに偏りがあるので勝手丼派。


まあ、でも今回も例によってそうなる。もはや「いつもの」コワーキングスペースにインして、定宿で夜と朝だけを過ごす。いつもならトバシまくるドライブも一休み、お昼ご飯を食べるために街へ出るくらいの日々だった。豪雨につかまったから、という理由もあるけれど。


この焼きうどんが超おいしい。新MVも見てほくほく。


それでも、一晩は懐かしい阿寒の街へ出かけた。途中から街灯さえほとんどない田舎道を進む、夜のバスに乗って。乗客もたった二人。到着地もほとんど真っ暗。そのバス停のそばで目を凝らすと一件だけ見えてくる居酒屋・花みづきの前で、友達が待っていてくれた。久しぶりの再会。お店で会う店主さんとは本当に久しぶりの再会。SNSでつながっていても「もう会えないかと思ってた」と言われるほどに、いろんな距離が離れてしまったけれど、それでもまた会えた嬉しい楽しい夜だった。新しい出会いもあって、やっぱりまた訪れたいなと思う。


コミンのカレー。お取り寄せするレベルで好き。


釧路の日常に戻り、いつも絶対に食べると決めているカレー屋さん・コミンに行くと、店主さんとの楽しい会話だけではなく思わぬ再会が待っていた。前日の夜、もはや朝に「ニアミスだったね!今度飲みましょうね」と、一度ラリーしたはずの会話相手との再会。他の友達もいて、やっぱりどんな時でも外に出るべきだなと思う。一人で長々と悶々としていたって、誰かと不意に会える一瞬の嬉しさには絶対に叶わないから。本当にいつも元気の出るおいしさの食事風景をインスタのストーリーで流したら、「飛行機にのって本当に食べにきてくれる」とコメントが返ってきて嬉しかった。そういうラフな人でありたいから。


プルーフポイントでの定位置。



ボブズバーガーも外せない。



今回のお供はマズメ。


夜はずっと宿で過ごした。定位置で漫画を読んだりスマホを触ったり、大きなスクリーンでテレビを見ながら。プルーフポイントでは、いつも入れ替わり立ち替わりいるヘルパーさんや、もはや仲良しスタッフちゃんと話しながら飲むのが好き。忙しくても構ってくれて(笑)、おかえりといってらっしゃいがあって。それだけでいつもにんまりしてしまうし、来てよかったなと来るたびに思うのだった。そういう場所があるって最高。生まれた道央より、今は道東が自分のオアシス。


一応見ておく釧路の夕日。




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  • Yoko

    長野在住、北海道出身。世界一周予定が新型コロナウイルスの影響で中止に。東京から葉山、長野へと拠点を移しつつ、国内外を自由に旅している。レバンガ北海道(#11)とアイスが好き。フリーランスのWebライター・編集者。