旅行編:ホットなスウェーデン①

True Feeling in Ireland #28

旅行編:ホットなスウェーデン①

Contributed by Chika Hasebe

Trip / 2020.05.01

大学生のハセベさんが留学で過ごしたアイルランドの日々を記録した連載「True Feeling in Ireland」。あらゆることになぜを問いかけ、好奇心旺盛に活動する彼女が海外生活の中で、感じ、考えたことを日記形式で綴っていきます。

#28

アイルランドの留学中に旅行で訪れた極寒のスウェーデン!
極寒と言いつつも、謎の風が吹き続け、日照時間がカウントできるんだろうかという境地のアイルランドに比べると、意外と過ごしやすいような気がした。もちろん雪はどっさり積もっているけれど。こういう場合は風がキーパーソンなのね、と新たな発見。

いつもお世話になっているジャパソのスウェーデン人、Hugoとは2日目に落ち合うことになっていて、初日の夜は1人で過ごすことに。Hugoがいるから大丈夫だろうと高を括って、なにも調べずやってきたせいで、airbnbのホストに教えてもらったバスでまさかの乗り過ごし。「おおっと!」と1人で気づいて、とりあえず地下鉄に乗り換え。駅に向かう途中、電車の回数券のシステムが分からない上に、Hugoの家もどこにあるか分からないから、どれを買っておけばいいのか迷っていたら、おじいちゃんが声をかけてくれて、なんとか購入に成功。「ありがとうおじいちゃん!」アイルランドで長らく電車に乗っていなかったので、地下鉄が走っているだけで感動しっぱなし。

夕飯を食べに、そして軽く街を探索しに、再び市街地へと向かった。Gamla Stan旧市街は石畳仕様で、ダブリンでいうGrafton st. のような観光地向けのおみやげ屋が多いところもあれば、素敵なセレクトショップが立ち並ぶゾーンもある。テキトーに地図を見てズンズン歩いていたら、突然大きな空間にでた。夜だったので建物は閉まっていたけど、あとで調べてみたら裁判所だった。





レストランは旧市街にはあまりローカルらしいものがなく、吟味しすぎて疲れてしまった結果、窓辺のクッションが柔らかそうなレストランにpop in! なにを思ったのか1人でビールを飲んだ。









翌日、巨大なスーツケースを運び出すのを手伝ってくれる、2日目からのHugoのホスピタリティ! Hugoの家にまず挨拶しに行って、とにかくママもパパもGustav(Hugoの弟)もヨシ(犬、マリオに出てくるヨッシーが由来だけど、ヨシは女の子…)もみんな優しくて、たくさん話しかけてくれて、誰でも自分の家族なんじゃないかと錯覚するほどすぐ馴染めてしまった。朝も夜もたくさんご馳走してくれて、とにかく素敵なのが家庭菜園で取れたものや自宅で漬けたピクルス、ホームメイドのブレッドが次々出てきて、食べるものは極力作るっていう考えがHugo宅の根底にあった。確かにHugoもアイルランドでたまにパン作るって言っていて、ケイトとびっくりした記憶あったな。この旅で大好きになったのは、ママお手製のクリスマスブレッド!ちょっぴりスパイシーだけどジュワッと優しい味!



クリスマスだからということもあり、パイもお手製で。びっくりしすぎて、どうやって作ったのか聞いたら、キットを取り出すママ。そこは包み隠さないのね。



街への散策は、前日も通った旧市街から。おすすめスポットは激狭の階段!そのあとはノーベル博物館、王宮と室内スポットをグルグルしていたが、いざ外に出るとぶらぶらするのは流石に寒さが厳しいと気付く。バスに乗って、Hugoの友達に会うことに。H&M、TOPSHOPなど若者向けのエリアで地下鉄を降りて、カフェVete-Kattanへ。とにかく広くて、Hugoはどんどん奥に進んでいくのにこれでもかと果てしなくテーブルが続いていく、不思議でクラシックな場所。そこで、Hugoの高校の時の友達を紹介してもらった。その後彼らと歴史博物館へ、閉館1時間前だったからほとんど見られずにみんなで走って出た。3人とも時間を作ってくれて本当にありがとう!











最後に雪をジャリジャリさせながら、海沿いの船上土産店や船上レストランを横目に歩いて、アイススケート場へ。その前にホットワインであったまって、滑り出し上々。実際の滑りはだいぶひどくて、ずっとHugoにしがみつく有り様。Hugoは小さい時からやってきたから、とにかくプロフェッショナルで、ノロノロビビりながらやっているわたしが5m進む間に、一周してくる軽快さ。わたしも下手なりに慣れてきて、小学生の時ラウンドワンで、散々コケた末にコツを掴んだローラスケートの時の気分を思い出した。
ポカポカになって大満足して家に着くと、今度はHugoのおばあちゃんまでも優しく迎えてくれた!





スウェーデンで歴史のあるデパートのウィンドウ!クリスマス用に子供が喜ぶパペットが可愛い。


アーカイブはこちら

Tag

Writer