
What I’m made by #3
人生初のロードトリップ。アメリカの大自然を感じる
Contributed by Yuzu Aoki
Trip / 2025.02.07
アメリカ旅では、国立公園を見に、3泊4日の人生初ロードトリップへ。
ロードトリップを提案してくれたのは、この旅で一番お世話になった大学時代の友人Sayaka。
「ゆずはいつもキャンプとかしているし、一緒に楽しめそうだなと思ったんだよね!」と誘いを受けて、国立公園に行ったことがなかった私は嬉しくて、即答で行く! と返事。
こうして気軽に誘ってくれたり、一緒に旅ができる友達がいるのって嬉しい。
目的地はSayakaおすすめの「White Sands」「Cathedral Rock」。
観光地! って感じで人がたくさんいるところよりは、大自然を感じられるようなところがいい!
という私のわがままを聞いて提案してくれた。
早速、ダウンタウンでRVキャンピングバンをレンタル。バンをレンタルするのはもちろん、そんなに大きな車を運転したことがない私たちは少し怯えながらもいざ出発。
出発してすぐに気づいたことだが、バンはオンボロで車内の部品は少し触っただけですぐにパカっと壊れてしまうし、隙間風で車内は騒音、ダウンタウンの道路が整備されていないせいもあるが、車から放り出されるくらいの勢いで車が揺れた。
こうして私たちの先行き不安なロードトリップが始まった。
初日から色んなハプニングがありながらも、やっとの思いでアリゾナのTucsonのモーテルに到着して、ご飯を食べてすぐ就寝。
車内はとても寒かったけれど、疲労のせいもあったのか思いの外ぐっすり眠れた。

4日共にしたRVキャンピングバン
よく無事に帰って来れたな、と思うほどにはオンボロ。
ただ学生旅行の気分で安く借りられたから、文句なし。
最後にはちょっと愛着まで湧いてきて、日本に支店があるのかなと検索していたほど。

初日に走っていた道路
アリゾナに近づいてからはずっとこの景色だった……と思うほどにこのロードトリップでよく見た景色。
車は思ったよりも走っていたけど、何より道がまっすぐで、ずっと山の間を走っているみたいだった。

初日に泊まったモーテル
色んなところがカラフルに可愛く飾られていたモーテル。
管理人のおばさんも優しくて、私たちの壊れていたコードを直そうとしてくれたり、朝からコーヒーのサービスもあった(私たちは毎朝抹茶を立てて飲むことを習慣にしていたから、今回は飲まなかったけど、あったかいサービスがたくさん)。

モーテルにあった宇宙船?
Tucsonは宇宙博物館があったり宇宙との結びつきが多いみたいで、宇宙船みたいな車のオブジェが。
他にもミラーボールが外のオープンスペースに飾られていたり、可愛いテーマでわくわく。

モーテルの中にある看板
目的のないドライブでもここに泊まれば次の目的地が決まりそうなくらい、たくさんのおすすめスポットが書かれていた。
カラフルで可愛くて、Japanも足してくればよかったな。
2日目は朝早く出発してWhite Sandsへ。
突然目の前に白い砂漠が現れる、あの不思議な感覚と、いざ砂漠の中に入ったら、真っ白な綺麗な景色に心洗われる感覚と。
写真や言葉だけでは伝えきれない魅力があった。初めての国立公園にふさわしい強烈な印象だった。
砂漠でランニングをしているおじさんがいたり、BBQスペースでご飯を食べている人がいたり、みんな思い思いに砂漠を満喫していて新鮮で面白かった。
初めての国立公園を堪能してまた出発。
すっかり日はくれて、真っ暗なキャンプ場でまたさっとご飯を食べて寝る準備。
思っていた以上に立てていたスケジュールよりもはるかに移動時間がかかって、なかなかハードな旅だったけど、移動中は今後のキャリアやライフプラン、お互いのやりたいビジネスについてなど真面目な話から、本当にくだらない話までずっと話していた。
人とこんなに話し続けることは後にも先にもこの旅くらいかも、と思うくらいに(笑)。

道中で寄ったガソリンスタンド
海外のガソリンスタンドはなぜかちょっと可愛く見えて撮ってしまう。ロードトリップのお供のおやつを買うのにたくさんお世話になった。

ガソリンスタンドにあるスナック
日本ではなかなか見ることのないスナックばかりで、ジャンクなものが好きな私が惹かれるものがたくさんある。
今回の旅で一番食べたのはLaysのLimon。酸っぱさとしょっぱさのバランスが最高。

White Sands
360度どこをみてもこの真っ白な砂漠が広がっていて、奥の方は足跡もなくて本当に綺麗だった。
白い砂漠は緑が広がっているところから急に現れるから、ここだけ作られた世界みたいで本当に不思議。

自分の歩いてきた足跡
綺麗な砂漠に自分の足跡をつけて歩くのはどこか優越感があった(笑)。

White Sandsで作ったお昼ご飯
カリッカリのベーコンに目玉焼き。

White Sandsで作ったおにぎり
お鍋で炊いたお米で作ったおにぎり。
このロードトリップではおにぎりやらお味噌汁やら和食もたくさん食べた。

White Sandsを去る時の道の後ろ
サイドミラーに映る後ろのサンセットが綺麗で、つい撮ってしまった1枚。
正面に見える景色も素敵だけど、意外とサイドミラーから見える景色も好き。

White Sandsを去る時の道の正面
サイドミラーを撮った時と同じ瞬間、正面に広がる景色。

キャンプ場へ向かうガソリンスタンド
これもついつい可愛くて撮ってしまったガソリンスタンド。
看板の大きさとかが可愛く思わせるのかな。
3日目はCathedral Rockを目指した。
Cathedral Rockがあるセドナは赤土でできた色んな有名な岩のスポットがあって、そこだけ別の国が広がっているみたいに街全体も可愛くて、一気に世界観が変わった。
Cathedral Rockに到着すると、早速トレッキング開始。
犬を連れて登っている人、ご老人夫婦、みんなゆうゆうと降りて来るように見えたから、そんなにハードじゃないんだろうと思って登り始めたら思ったよりも急な岩を登ったり、なかなかハード。
私もおばあちゃんになってもトレッキングとかアウトドアなことができる、健康な身体でいたいって思った。
やっと辿り着いた頂上からの景色は絶景。
いつもより、空気が3倍も4倍も美味しく感じた。
自分が悩んでいることがちっぽけに感じるというのはよく聞く言葉だけど、それ以上に、「あれ、私ってまだまだなんでもできるな」となぜか根拠のない自信が湧いてきて、すっきりした気持ちになった。
いつ行くか、誰と行くか、どんな状態の自分で行くのか、によって感じるものも違ったのかもしれないが、少なくてもポジティブな感情になる、ポジティブな気持ちをもらえる場所だった。
そしてこの日の夜は時間に少し余裕があったから、寝支度をして星を見に行った。
一生分くらいの流れ星が見えて、でも、早すぎて毎回お願いごとなんてできなくて、ただただ首が痛くなるまで星を見ていた。

Cathedral Rockへ向かう道
サボテンがあらゆるところに、色んな角度で生えていた。
LAで見るサボテンとは形も違って、絵に描いたようなサボテンをたくさん見ることができた。

セドナ
Cathedral Rockへ向かう道中に通るセドナの色んな岩。
赤土の地層と途中に生えている緑とで鮮やかな岩がたくさん。前の車もこの景色にピッタリで撮ってしまった1枚。

Cathedral Rockを登って行く途中で見えた景色
天気にも恵まれて、青い空に赤土が映えて綺麗だった。
途中まで登った時点でもう絶景。早く上からの景色が見たい! とちょっとだけ足取りが早くなった。

頂上の直前にあった大きい岩
綺麗な角度で日が当たっているのがあまりにも綺麗だし、影と光のバランスがとても好きな1枚。

頂上の少し手前から見る景色
少しずつ日の高さが変わると影のでき方も変わって、時間が経つのを景色の変化で感じられるのは本当に贅沢だった。

泊まったRVキャンプ場
RVキャンピングバン専用のキャンプ場。
周りには本当に何もなくて、明かりも最小限しかないから、暗くなると星を見られる場所がたくさんあった。

Cathedral Rockでの1枚

Cathedrak Rockの頂上でSayakaとの1枚
ここでもお昼ご飯はおにぎり。
この綺麗な景色と空気に包まれて食べるおにぎりはまた格段に美味しかった。
最終日にはDevil’s bridgeへ。
3日目にしてもう、この景色に目が自然と慣れ始めていて、なんだか悲しくなった。
こんなにも素敵な景色も数日で見慣れてしまうものなのか。
時には日常にあるものや場所を色んな角度から、時には少し距離を置いて見てみるのも大切かも。
そんな余韻に浸りながら、これでもかと思うくらいの大音量で平成のJ-POPを流しながら、私たちは帰路についた。
違う国で育った私たちだけど、触れてきた音楽はとても似ていて大盛り上がり。
体力がなかったらきっとここまで楽しくロードトリップができなかったから、日頃運動していたことに少しだけ感謝した。
深夜日付が変わってから、Sayakaの家にようやく到着。
嵐みたいに一瞬のロードトリップだった。
ヘトヘトになったけど、本当に行けてよかった。
また数年後かな、戻ってきたいな。

最終日の朝食
とにかく持ってきた食材を全部使い切ろうと作った朝食。
赤とか黄色とか、ひとつのプレートに色んな色があると目で見ても美味しく感じられて好き。

セドナの街で買ったアイス
想像の倍のサイズでびっくり。実は下にもう1スクープ分隠れてる。
スプリンクルはあったらついついかけたくなっちゃう。これでもかってほど雑だけど可愛いスイーツは大好き。

Devil`s Bridgeに向かう途中で見つけたハートの石
水を飲もうとたまたま立ち止まったところに落ちていたハートの石。ちょっといびつだけど、たまには下を見て歩くのも発見があっていいかも。

Devil`s Bridge
橋の形をした岩で、みんな並んで橋の真ん中で写真を撮るのだけど、人によってポーズが色々あってちょっとしたショーみたいになっていた。いざ真ん中に立つと結構高くて怖い。

トレッキングの途中
岩の中に入り込んだ気持ちになれる場所を発見。

可愛すぎるカップル
最近プロポーズをしたみたいで、その話を待っているみんなに煽られて、2回目のプロポーズ! と言いながら撮っていて可愛かった。
おめでとう! ってとてもあったかい空気が一瞬で出来上がって、幸せのお裾分けをもらってから下山。
アメリカはアメリカでも、LAにいる時間とロードトリップで過ごした時間は全く別の魅力があった。
アメリカってやっぱり広いんだなと、再認識した旅だった。
そしてもうアメリカにきて2週間が経とうとしている。こんなに濃い2週間は久しぶりだけど、同時に時間の流れが早すぎて少し焦っている自分もいる。
帰った次の日からはニューヨークだ。
初めてのニューヨークも楽しみだな。
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Yuzu Aoki
1996年東京生まれ、湘南在住。大学3年生の時に大学を休学し、1年間ロサンゼルスでインターンシップの経験あり。休日はサーフィンやキャンプなど自然を感じながらゆったりと過ごすのがすき。興味や好奇心に素直に行動する、自由でアクティブな旅先でのライフスタイルなどをお届け。









































































































































