Own Beautiful Adventure in MEX #2
彼女との出会い
Sayulita Mexico
Contributed by Nachos
Trip / 2019.08.14
#2
ここのあたりは日の出も日の入りも8時くらい。朝が来るのが少し遅い気もするけど、朝日が昇ってくるのをゆっくりと見るのっていいかも。日の出とともに、陽気な音楽がそこら中から聞こえてくる。
ベランダから街の様子を眺めてたら、斜め前の家からも大音量で音楽が聞こえてきた。家の中は一体どれくらいの音量なのだろう。
今回ステイさせてもらっているairbnbホストはヨーロッパから移住してきたサーファーfamilyで、私たちにポイントを教えてくれたり、スポンジボードなんかを貸してくれた。
Sayulitaは山に囲まれているので、中心地以外は基本坂を登らなければならない。googleの地図で見ただけでは本当のことはわからないんだという事も初めて知った。いや思い知らされた(笑)
海まで行く道はカラフルで、毎日通るたびに心がウキウキする。ボードを持っているのについついお店に寄りたくたってしまうほどに。町の真ん中にある広場を中心に幾つかの道に分かれていて、その周りに屋台やお店レストランが並んでいる。
小さな町なのでレストランの数は少ないけれど、飽きることや困ることはなく海上がりはたいてい町で人気のチョコバナナを買って食べながら帰った。
海にいるとみんなが“HOLA!”と挨拶をしてくれる。メキシコの田舎の町なので英語を話す人も少なく、スペイン語だけが飛び交うこの町。アジア人は珍しいらしく、海から上がっても「ここを何で知ったんだ?」「ここまでどうやってきたんだ?」「日本はどんなところだ?」「サムライか?」など町の人が片言の英語で話しかけてくれる。あまり語学が堪能ではない私にとって、この状況は逆に好都合な感じで、現地の人たちと自然にコミュニケーションを取れたのはラッキーだった。
この日もサンセットサーフィンを楽しもうといつも通り海へ。
海の中で「彼女」を見た瞬間ドキッとした。
彼女の2本目のライディングを見終わったあと、気がついたら私は海から上がり水着のまま夢中でSayulitaの街を走っていた。
あと少しで夕陽が沈んでしまう…。部屋に戻り、カメラをハウジングに入れて海へ戻った。あの時の気持ちを思い出すと今でも心が急かされる。走って息が上がってるのも関係なく海へ飛び込み、彼女のもとへ泳いで「あなたの写真をとってもいい?」と声をかけた。
彼女は笑顔で「どうぞ」と言った。
彼女はボードの上を優雅に歩いたりくるくる回ったり、踊っているようで私は彼女から目が離せなくなっていた。時にはシャッターを押すのを忘れてしまうほどで、私はもう彼女の虜になっていた。
その日のコロナは格別に美味しかった。
興奮気味で宿に戻り「あの子は誰なんだろう? どっかで見たことがあるような…・もしかしたら…。まさか…。でも絶対そうだよ!!」と友達と話しながら夜が更けていき、いつの間にかまた朝を迎えた。
乾杯のテキーラ(笑)
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Nachos
海と旅に魅了され、サーフボード片手に様々な国へサーフトリップで訪れる中、海と自然を愛しながらハッピーに輝く女性達をたくさん目にし、その空気間、美しい瞬間、旅やライフスタイルを自分なりに伝えたいと思いカメラを手にする。女性目線と女性にフューチャーした”saltybabe photo”を世界中の海を旅しながら撮り続けている。