ホームメイド

Own Beautiful Adventure in NC #3

ホームメイド

Contributed by Nachos

Trip / 2020.10.06

世界中の国々をサーフトリップしながら、女性にフィーチャーした"saltybabe photo"を撮り続けている、フォトグラファーNachosさんの旅連載「Own Beautiful Adventure」。シリーズ第5弾は、ニューカレドニアでの旅の模様をお届けします!

#3

今日は友達のマークの奥さんのシンディが働いているfarmへ遊びに行くことに。
一足先に出かけた彼女を追って、朝ごはんを食べに車へと乗り込む。



話を聞いていた時には近くだと思っていたけど、気がつけば車はどんどん進んでいき、小さな町をいくつか通り過ぎていった。

「あとどれくらい?」
「疲れた? もうすぐだよ!」とマークが小さな脇道を曲がる。
大きな木が見えてきた。

「着いたぞ!」



小道を抜けると広い敷地が広がり小屋が立っている。
森の草原の中に1本の大きな木があって、その下にはパラソルが建てられたテーブルとイスが置いてあった。よく見ると大きな木とその周りは可愛く飾り付けがされている。

「これも全部オレが作ったんだぞ! もちろんこの小屋もだよ!」
と嬉しそうに話すマーク。



Farmの説明を聞いている途中、小屋に誰かがいるのが見えた。

「見て! 小屋に誰かいる!」
「あぁシンディのママだよ」

シンディのママはこのfarmの小屋で観光客の相手をしたり、パッションフルーツやライチを使った手作りのシロップを作って販売している。
そういえば昨日パッションフルーツジュースを飲ませてもらった時に
「これはホームメイドだぞ! おいしいだろ!」ってマークが言ってたっけ。



今日もたくさんのパッションフルーツを運んでいて、これからシロップを作るみたいだった。

シンディは近くの川で甥っ子たちと遊んでいるらしいので、遊びにいく事にした。
川に近づくと子供たちの声が聞こえてくる。
木の茂みの間から川をのぞくと子供たちが楽しそうに川遊びをしているのが見えた。



近づくと「ハーイ」とみんな挨拶をしてくれる。
子供たちは見慣れないアジア人の私を見て、最初は様子を伺っていたようだったけど徐々にコミュニケーションをとってくれるようになった。
英語ではなくフランス語オンリーで(笑)。

でも言葉が伝わらなくてもなんとか遊べるものなんだな。ホント。
特に子供はそう言う能力に優れているんだと毎回思う。



女の子がトトロの映画の中で傘がわりにしていた葉っぱを持ってきて「見て! 水がくめるのよ」と見せてくれたり、帰り道でもお花を積んで私に「どうぞ」とくれたりとその可愛らしさに胸がキュンとなった。



みんなで小屋に戻りそのまま子供達トラックで山道を少しドライブ。
マークが連れて来てくれたのは山の中にあるツリーハウスだった。
これもマークの手作り。
「以前日本のテレビ番組も来たことがあるんだ!」と自慢げに話していた。
自慢ばっかりしてるように聞こえるかもしれないけど、実際はマークは本当に心が優しくて面白いおじさんだ。



ハンモックに揺られたり、子供たちは木に登ったり、それぞれ自由な時間を楽しむ。

「はぁ〜、気持ちがいい」

ニューカレドニアはハネムーンのイメージが大きいけれど、観光地はほんの一部の地域だけで、島のほとんどは大自然が広がっている。



小屋に戻るとなにやら美味しそうな香りが漂っていた。
ママとシンディが「ランチタイムにしましょう」
と大きな木の下のテーブルに準備し始める。

それを手伝う子供たち。



テーブルの上にはママ特製の手作りジュースとチップス、何本かのフランスパンにバター、ハム、チーズ、ステーキを細かくしたみたいなもの…いろんなものが並ぶ。



みんなそれぞれ好きな具材をパンに挟みサンドイッチを作って食べるスタイル。

もちろんママ特製のパッションフルーツジュースもね!



ワイワイとみんなでサンドイッチを食べていると、突然の通り雨。
私は慌てて「どうする?」って思っていたけれど
誰もそんなの気にしないでランチを続けていた。

…私はまだまだだね。
でもその後通り雨が土砂降りに変わると言うハプニング付き(笑)。
(流石にその時はみんな小屋に避難した)
貴重な体験をありがとう!



今日も冒険の旅に出た疲れた身体をゆっくりジャグジーにつかりながらリラックスタイム。
どうせならここでビールを飲みながらサンセットタイム待ちでもしよう。


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