LA5日目(第一日曜日)

About Time #10

LA5日目(第一日曜日)

Contributed by Sho Mitsui

Trip / 2021.11.19

1年9ヶ月ぶりにアメリカに旅立った通訳・翻訳家&カルチャーコーディネーター兼英語教師の三井翔さん。著名人からアップカマーまで、アメリカ国内に謎のネットワークを持つ彼にしか見えない、コロナ禍以降のアメリカの「リアル」を毎週お届け。

#10

LAはフリーマーケットの街だ。特に、月に1回のローズボウルフリーマーケットは世界中のビンテージバイヤーから古着ファンまでが集う一大イベント。僕はRyanを誘う。
「11月7日(日)は第一日曜日だから、ローズボウルフリーマーケットへ行こう!」
何を隠そう、Ryanは古着のディーラーとしてもインスタ上で注目を集めている。Ryanも大賛成で、ローズボウルへ行く事に!
「朝8:00に迎えに行くよ!」と言われたのは昨晩のこと。しっかり目覚ましをかけ...



Airbnbの近くに見つけたカフェ「VERVE」で過ごす事に。よく調べたら、東京にも店舗があるとか。コーヒー、美味しいっす!
待てど暮らせど、迎えは来ない。「どーした?!事故ったかなんか?!」と心配し始めるとRyanから電話が。



「LAマラソンのせいで、道が封鎖されてる!Shoの方まで行く抜け道が分からないから、Uberでこっちまで来てくれる?」
そう言われ、ソッコーUberを手配。



降ろされた道路を挟んで向かいにある駐車場にRyanさんを発見! いざ、ローズボウルへ!
...が。フリーマーケットが無い。どこにも無い。あれ?!
そこで、Ryanが「あ!ローズボウルは第二日曜日だ!」と叫ぶ。何て事だ...。
因みに、近くで毎週日曜日やっていると思われていたパサディナフリーマーケットも謎に休止という事で、小規模だが良いものがあると評判のシルバーレイクフリーマーケットへ!

その前にRyanがお気に入りであるという、バインミーの隠れ家スポットにて腹ごしらえ。

シルバーレイクフリーマーケットに入場早々、マーケット仲間と遭遇! お互いの近況報告が始まる。



小規模ではあるが、所狭しと並んだブース。空前のビンテージブームのせいで、値段は高騰する一方だとは聞くが、それでもお宝が見つかる確率は高い。



ローカルのキャンドルメイカーのブース。オーガニックメイドだそうで、相当良い匂いがした。Ryanさん、迷わずゲット。



インスタ上のカリスマビンテージコレクターもこうやってひっそりと小さなブースを構えたりしているから面白い。
因みに、ここは値段設定もカリスマだったw

シルバーレイクフリーマーケットでの戦利品をスタイリッシュにレイアウトしつつも、地べたに置いちゃうRyanさんw

警察をイジっているプリントteeが気分だそう。



フリーマーケットを出ると同じシルバーレイク地区にあるアメコミショップ"Secret Headquarters"へ。
ここは、インディー系のzine、コミックからRick and MortyやMarvel Comicsなどメジャーものまで手広く抑えてくれている。



PDRさんへのお土産はいつもここで買う様にしているのです。紙媒体が厳しいと言われる中、この様にローカルに根差したコミックショップが存続している事は大切で、すごい事だと思うし、サブカルチャー保護のためにもマストなんだ。



隣のGeneral Admissionっていう服屋カッコよかった。以前ここはレコード屋さんだったんだけどね。
コーデュロイのどう見ても別注のLAハットがめちゃくちゃカッコ良くて、買うか自分の中でめちゃくちゃ葛藤したが諦める。




お次に向かったのはKyle率いるBrain DeadとDickiesによるFabrication Store。



入口を通り抜けると、まず目に入るのがギャラリー。こうやって定期的に展示会を行うんだそう。
フェアファックス店ではレストランと映画館。シルバーレイクではアートと、サブカルを全てまるっと押さえちゃってる辺りが感度高すぎ。



中にはディッキーズボディにBrain Deadのアートワークをプリントしたり刺繍してある、お手頃なアイテムが沢山!



シルバーレイク店限定ものをゲットしようか悩みに悩み抜いたあげく、諦める。
Ryanお薦めのコーヒーショップ"Go Get Em Tiger"



ここはショップのマーチがイケている事でも有名だそうで。
確かに! レイカーズカラーのハットは結構ムネアツ!




次に向かうのはアートブックやオモチャなんかを扱っているWacko Soap Plant。



アート、サブカル系の書物のセレクションがめちゃくちゃ良いし、ファンコのフィギュアもたーくさん! おまけにRick and Mortyものが揃っていたら言うこと無いっしょ!



39歳になってもオモチャ屋さんでトキメクことが出来る自分に感謝した。店奥にあるギャラリーも地元や全国の若手アーティストをフックアップしていて、素敵だ。



RyanはここでTシャツの歴史、みたいな写真集を買っていた。ここまで回って来て、Ryanが洗濯物をやり残しているこのに気付く!
「ヤバいSho一旦家帰らなきゃ!次どこ行きたいの?」と問われ、迷わず答える「FAストア」と。



ハリウッドにあるJason Dill主宰のFucking Awesome(以下FA)ストアには度肝を抜かれる。
だって、天井にパトカーが吊るしてあるんだ。



天井部分だけ写しても何のことやら分からないかもなので、iPhone 13の力を発揮。



パトカーがびよ〜んと伸びちゃったけど、お分かりいただけただろうか? 物凄く無いか? このインテリアは。レベチである。



壁にあるのは全てDillの手によるコラージュそのものだ。



自身の手で創り上げたもので店のインテリアデザインを仕上げるところが、流石、Dillなのだ。



前回来た時とコラージュが変わっている気がした。
インスタレーションを定期的に変える、ディスプレイも見事。



つまり、FAストアに足を運ぶ事とは、FAやHockeyの服を買いに来る事だけを意味するのではなく、もはやJason Dill彼自身の小さなギャラリーに訪れている事をも意味するのだ。



パトカーの後ろに掛かっているのもDillによる巨大なペインティング。このところはペインターとしても活発に動いている彼から目が離せない。ここでは、ドカ買いしてしまったw
Dillにはインタビューしたかったのだが、彼は新しく開いたNYストアの様子を見にNYCへ行っている様だ。向こうで会える事を祈って(というのも、現在Supremeクルーはこぞってベルリンに集合しているとの事なのだ!)店を後にする。歴代のボードインスタレーションも素晴らしい。



1人になったので、ハリウッドを散策してみる事にした。このエリアは殆ど来ないので、逆に新鮮。


ミュージシャンなら誰もが憧れるキャピタルレコーズの本社。



アメリカにタワレコは無いけど、Amoebaがある!



とてつもない数のレコードがストックされているので、「もしも、iPhoneのプレイリストを具現化したら?」状態ともいえる程の品揃えと言えよう。



ご飯はもちの、ろんで、ざぁーぴぃーだwww



NYC発のJoe's。僕的にはピザ界の「家系」的な立ち位置と解釈している。分かる?



ペパロニとカプレーゼの二枚抜き。酸味が効いているソースと、チーズの甘さとペパロニの油が絶妙のハーモニー。カプレーゼも美味しくて、なんだか食べている時ヘルシーな気分に。

マライア・キャリー


夜は"Where are all my friends"というpodcast番組をやっているAndrewの家へ行き、急遽、podcastの収録をすることに!



podcast楽しかった! 僕も日本でホストしてみたい!
自分の今までのキャリアやこれからの展望を話したすごく面白いセッションだった。



これをセットアップしてくれたのもRyanだ! フリーマーケットで見つけた赤いtシャツをさっそく着用。左の黒いスウェットを着ているのが番組ホストのAndrew。

この後、みんなでアマプラの「Fairfax」を見ながら寝落ちしそうになって解散になったのはここだけの話...



AndrewのルームメイトEmmaのナルトパーカーが絶妙にウケたのでパシャリ。素敵なLAウィークエンドだった。



アーカイブはこちら

Tag

Writer