To Me, Somewhere in the World #106
つぎはぎだらけの1日とか
Contributed by Yoko
Trip / 2023.12.06
未知なモノすべて知らないことを知りたい、自分に忠実に生きるフリーランスのWebライター・編集者Yokoさん。旅の話をリアルタイムで、時に振り返りながらつづる旅連載。
#106
寒い、と降り立つのが通常運転の北海道で、まさかこんなに暖かい日に恵まれるとは思わなかった。12月なのに最高気温が10度やら9度やら、聞いたことがない。もちろん夜はぐっと冷え込むのだけれど、昼はダウンコートだと厚すぎるくらいには暖かい。異常気象もここまできたか。
地下鉄の端の端の駅にあるパーク。
北海道、いろんな予定が前倒しで終わってしまい、一息どころか息抜きばかりの日々。何だかんだと予定を見つけて、久しぶりに白い恋人パークへ行ってみたり、もちろん目的であるバスケを見に行ったりと、いろんな予定を入れては達成してみた。一方でゆっくりする日もあって、1日200歩も歩かないにもかかわらず、やたらとお腹が空いてしまって永遠に何かをつまんでしまうことも。これだから体がすっきりしないのである。わかっている。まったくよくない。もうすぐお餅を食べながら駅伝のテレビ画面に張り付く、1年で1番好きな三が日をベストコンディションで迎え打たなければならないというのに。
ちえりあ天井。
でも、本当にすることが少なくてぼーっとできる日は、考えたかったいろんなことを考えられる。とはいえ、ほとんどは先の旅の予定のことだけれど。5月に好きなスポーツ選手が引退するので、それ以降はどうなることやら。今までは試合日程を軸に行く場所を決めていたから。ここ数年は目まぐるしく色々なところに行って、フットワークの軽い自分が好きだったけれど、ちょっと落ち着いてみたい気もしてきた。家くらいしかお金をかけるところがない、と言っていた元上司の言葉がいまだに忘れられない。快適な家や環境があれば居着きたいと思えるのかな。
できたばかりのビル。
地元にいると、過去へも未来も思考は行き来する。本州へ出たばかりのころは、戻るたびにいろんな記憶が呼び起こされて辛い日もあったけれど、もうそんな時期はとっくに過ぎ去った。それでも時々、青春時代のあれこれを思い出すきっかけに出会うことはあって、びっくりする。その時存在した場所の空気が、変わらずそこにあることを。これだけの時間が経ったのに、思い出すきっかけと出会うことを。
道東から全道へ。チョコミント。
さて今年最後の旅は北海道から台湾、関東への半月ほどの旅。まあまあ長い旅程だけれど、1日1日を見ればつぎはぎだらけの毎日。切り抜きをどうにかくっつけて、1日の終わりにぐしゃっと丸めてみるような。それでも全部を集めて広げてみたら、きっと面白いページのはず。
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Yoko
長野在住、北海道出身。世界一周予定が新型コロナウイルスの影響で中止に。東京から葉山、長野へと拠点を移しつつ、国内外を自由に旅している。レバンガ北海道(#11)とアイスが好き。フリーランスのWebライター・編集者。