Life in the Lone Star State #1

I’m ready to say Howdy

Contributed by Rusei Tozuka

Trip / 2021.09.22

戸塚琉清(Lucy)2003年生まれ。名古屋出身の現役高校生。人生のモットーは「いつも心に太陽を」。趣味はおそらく、日々を忙しくする事とお喋り、そして映画。今年の目標はメキシカンのホストファミリーとスペイン語で会話を楽しめる様になること。彼女がテキサスでの1年間の高校留学生活を綴る「Life in the Lone Star State」、スタートします!

#1

Howdy y’all

初めまして、この度Containerにて連載をさせて頂くことになりましたトヅカルセイです!

The Lone Star Stateというテキサスの別称をタイトルに、アメリカのテキサス州ヒューストンでの高校交換留学の日々を日記の様にシェア出来たらと思っております。

記念すべき第一号の記事は自己紹介と、旅の始まりの様子をお話しさせて頂きます。



聞き慣れない「ルセイ」という名前の響きからよく勘違いされるのですが、生まれも育ちも名古屋の生粋の日本人です。父は「今鹿(なうしか)と名付けるか迷った末、画数を第一優先にした結果こうなった」と言うので笑ってしまうのですが、将来自分の子供にも付けたいぐらい気に入っています。我ながらお恥ずかしい発言で申し訳ない(笑)。最初からスムーズに呼んでもらえることは少ないものの、今まで一度も同じ名前に出会った事は無いのでインパクトはあるはず。なかなか覚えて貰えないときには、「『るせい、うるせい』で覚えて!」の一言で、誰もが忘れなくなるので実質便利だし、なにより話題作りに繋がるので感謝しています。実際かなりお喋りなので筋も通っています。

ちなみに、そこから派生したのが現在のInstagramのアカウント名でもある“@shut up rusei”です。最近アカウントを新しくしたばかりなのですが、割と頻繁に更新しているので良かったらフォローお願いします❤️(ちゃっかり宣伝)

一応英語名がルーシーなので、この名前に親しみを感じてくれる人や日本の高校のクラスメイトなんかはみんな私をそう呼びます。私としては「ルセイ」を貫く気でいたのにも関わらず、アメリカでの生活におけるルーシーの便利さに早くも気づいてしまったが為に、今ではすっかりルセイを飛ばしてルーシーと名乗ってしまいます(笑)。


さて、本題に入る前に私の留学に関する概要と決心を語らせて頂きます。高校在学中に留学するのを心に決めたのは恐らくランドセルを背負い初めて少し経った頃。“Harry Potter”に心を奪われてからというもの、私の憧れは常に国外にあった気がします。そこから“Nickelodeon”の“VICTORIOUS”にハマり、アメリカ映画の沼に浸かる様になって。…という割と典型的なパターンで英語を勉強したいと思い始めた人です(笑)。
また親戚がかなり国際色強く、みんなで集まる時には英語と中国語が飛び交っていた事や、父の仕事の関係で様々な国から我が家にゲストがやって来た、という影響も大きかった様に感じます。
中学までは地元の公立、高校は留学を希望する生徒が多く、制度の整った英語科に進学し今に至ります。昨年はパンデミックにより全ての計画が倒されてしまったのですが、この夏やっとの思いで出発する事が出来ました。

交換留学という制度を利用しているので、高校は現地の公立高校、ホストファミリーはボランティア。どちらも無償で提供して頂いています。その代わり、地域や家族を選ぶ事は一切出来ず、指定してくれたホストファミリーが住む地域で生活するという何とも一期一会な出会いを果たしております。
私はホストファミリーが決定したのが出国一ヶ月前とかなり遅く、どこに行くかも何も分からない状態が長く続いていたのですが、縁あってテキサスのヒューストンに住むメキシカンのファミリーと1年過ごす事になりました。ヒューストンは私が小学生の頃からファンのyoutuberでありpodcasterである沖縄出身の“Narumi Shikiya”さん、そして同じく一緒にpodcastを運営されているShinoさんの住む街。ホストファミリーが決まった日も自身の誕生日。と、好調過ぎる出だしで少し怖い程ですが、無事に何のトラブルも無く迎える事が出来ました。

人生の半分以上に渡って目標にし続けてきた高校留学。待ちに待ち過ぎてまったく実感が無いのですが、一番の目標は“ていねい”に生きる事です。これまでの人生、勢いだけでどうにか乗り切って来ました。恵まれた環境と、かなりの強運のおかげでなんとかここまで生き延びられた感が否めないのです。もちろんその勢いに救われた事も多々あるし、恐らく自身のパーソナリティの大幅をそれが占めているのですが、そこを上手く抑えながらも人に耳を傾ける一年にしたいです。「留学に関係あるの?」と耳を疑う目標なのですが、私的にこの留学が人生の新しいチャプターの始まりな気がするので、前回のチャプターに最も足りなかったこの言葉を掲げていきたいと思います。


出国前に友達がくれた花束。

それでは、かなりかなり長い前置きになってしまいましたが、私の夢見た留学生活にどうぞお付き合い下さい!!!!!




目標は父のリモワ
私もステッカー集めに励んでいます。


空港の手荷物検査に誰よりも手間を取られてしまってバックの中身はぐちゃぐちゃ。どこへ行く時でも「落ち着いたらまずバックの整理は欠かせない派」なので機内に乗るなりまずは掃除からスタート。家族全員O型という、純血大雑把の家系のはずなのに、変なところで几帳面。けどそれが裏目に出て、機内で筆箱を落とすというプチ惨事が発生。気になって仕方が無く、フライト中もどこで落としたのか脳内リプレイするのを辞められずあっと言う間に10時間過ぎていってしまいました。結局、着陸寸前になて、普通にリュックの中に埋もれているのを発見。旅のスタートから自身のどうしようもなさに、改めて一人笑えてきました。反省。

更に機内では出国前に前泊した千葉の祖母の家で煙草の煙に鼻をやられてしまい、鼻炎勃発からの持病?である蓄膿症に発展。微熱を感じながらも必死にチクナインを流し込み、龍角散を舐め続けてどうにか乗り切りました(笑)。最初は正直かなり辛くてまったく眠れませんでしたが、やっとの思いで3時間の睡眠にありつく事が出来たのでした。



その後の別便のフライトもどことなく落ち着かず寝られなかったので、フライト中ずっと色々な人に手紙を書き続けたり、日記を書いたりと普段の生活からは考えられない程に生産性の高い時間を過ごしてしまいました(笑)。



成田からLAXの飛行機内では超お気に入り映画の“EMPIRE REACORDS(1995)”を発見して心の中で大興奮。機内で配られた何とも言えない豆大福を思い出にと一口かじりながら、一人でテンションMAX。自分の中ではかなりバイブル的なこの映画。コロナ禍で留学が延期になり病んでいた時期には、メルカリで発掘した輸入版の“EMPIRE RECORDS”のポスターをベッド横に貼ってどうにかやり過ごしていました(笑)。落としたと思っていた筆箱の存在は終始忘れられませんでしたが、映画のおかげで気合が入りました。

あ、あとこれ私的に人生において永遠に悩みの種なのですが、
「好きな映画は?」って世界で最も回答に困りませんか?

答え次第で、なにもかもバレてしまいそうで怖くて、まともに答えられた試しがありません。毎回上手くはぐらかしていますが、いつかハッキリと答えられる様な芯の通った人になりたいものです(笑)。

そうこう言っている間に無事ヒューストンに到着。現地時間23時頃にホストファミリーが空港まで迎えに来てくれて初対面を果たしました。
私の“Life in the Lone Star State”の幕はこうして開けたのでした。



まだまだ喋り足りないのですが、今回はここまで。今まで「画面の中」だったはずの世界に自分がいるなんて本当に光栄で嬉しくて、胸が一杯です。少しおかしな発言かもしれませんが、世の中の仕組みを改めて実感したというか、すべての物事のバックには無数の人々が居るのだ、ということを再認識しました(笑)。

それでは皆さん今日も素敵な一日をお過ごしください。

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