
ビールとウーバー #23
ミスドでコーヒー、
バレンタインは苦い思い出
Contributed by Kaito Fukui
Trip / 2022.01.17
#23

スーパーは、バレンタインの準備万端。
恥ずかしい、思い出は
小学6年生の頃
自分はモテると勘違いしていた絶頂期。
トートバッグという物をそれまでほとんど持ったことがないのに
その日は、お母さんのエコバックをクローゼットから選んで
こっこりリュックに入れて家を出た。
珍しく、普通に朝から登校した
教室に入るとこっそり、リュックからトートバックを取り出して
机の横のフックに掛けておいた。
これは、確実にチョコを貰えると思っているから
渡す女の子が恥ずかしくないように、
ここにトートバックを置いておくから!勝手に入れてね! 的なアピールをしっかりして
1日を過ごす、休み時間はなるべく教室にいないようにして。
帰ってきても、トートバックなど見ないふり
物凄く気になるけど、見ないふり。
たったチョコのために夕方まで学校に残って
下校の際、空っぽのトートバックに涙。
今日を一生忘れない。
と、思ったあの日から本当に忘れていない。
美化することなく、鮮明に覚えている小6のバレンタイン。
そんな話は、どうでもいいけど
お昼に起きて郵便局に行った。
毎度のことだけど、マジで全然呼ばれない
1つの郵便出すのに1時間ほど椅子に座って
永遠と番号が呼ばれるまでモニターを見る
隣のおじちゃんの貧乏ゆすりがイライラを超えて
リズムを掴み始める。
お願いしまーす。と郵便を出したら
そのままミスドへゴウ!
いつも通り、チョコリングとオールドファッション。
ブレンドコーヒーはおかわり自由。
ふと、これ何回まで本当はいいの? と思う
3回くらいかなぁ、とか考える。
昔、3口くらいで食べ終わっちゃうような
いいお蕎麦屋さんに連れて行ってもらった時
蕎麦湯何回おかわり出来るかな?
って話を思い出した
3回目でちょっと嫌な顔される。笑
と、先輩は言っていた。
ビール飲んで、ドラマ見て下地が乾いたら絵を描く月曜日。
今週も絶好調!
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Kaito Fukui
1997年 東京都出身 幼少期から波と戯れ、サーフィン、スケートボード、恋に青春。 あの時、あの頃の機微を紡ぐように幾層ものレイヤー重ね描き、未来を視る。 美化されたり、湾曲、誇張される記憶を優しく繊細な浮遊感で!












































































