スコーンに始まり、スコーンで終わる

True Feeling in Ireland #6

スコーンに始まり、スコーンで終わる

Contributed by Chika Hasebe

Trip / 2019.09.20

藤沢在住の大学生、長谷部千佳さんの連載「True Feeling in Ireland」。あらゆることになぜを問いかけ、好奇心旺盛に活動する彼女。留学先のアイルランドでの日々の中で、感じ、考えたことを日記形式で綴っていきます。

#6

家に帰るまでのバスの中が暇だから、日記を書こうと思う。

昨日のクラスが退屈で、授業中、ずっと終わるのを待ってた。休憩時間にママが作ってくれたスコーンを食べたにも関わらず、シティで、ブリトーを食べてしまった。はち切れそうなお腹を抱えながら、放課後のフリークラスへ。このクラス、私が強化したかった一般的なシーンにおける英語に特化しているので、大学で受けているクラスとは違い、発音とか英語そのものに対してちゃんと教えてくれる。受講生はタダでいいというのがすごいところ。よくなかったのが、そこでも「わかったふり」をしてしまったこと。せっかく新しいフレッシュな環境をゲットしたのに、どうしてわかったふりをしちゃったんだろう。自己嫌悪がすごい。



そもそもこのクラスがどうしてタダかというと、先生自身が生徒に対して教える練習をしているクラスから。すなわち、私たちに教えている先生はまだ半人前ということ。だから、生徒は授業料を払わなくていい代わりに、受けにきてくださいといった姿勢。私なんかにとっては、半人前であろうが、一人前であろうが、とにかく英語が学べればなんでもいいし、実際受けてみて普通の先生とまったく変わらないから、タダなのは本当にありがたい。まさにウィンウィン。母体は民間の語学学校なので、他のクラスではもちろん有料の授業が展開されている。この情報は留学前にアイルランドについての個人のブログを通じて知った。すべては情報社会なのである。



このクラスとは別に大学の方の放課後クラスも週2回あって、毎回参加しているけど、それのいいところは、自由参加だから、基本的に参加者が少ないかつ日本人も少ないのがいいところ。内容も英語圏で仕事を探すときに役立つトピックなので、よりプラクティカルだし、面白い。でも最近ちょっと日本人が増えてしまってちょっとがっくり。自由参加だから仕方ない。

家に帰って、久しぶりにroomieとちゃんと話した。彼女のシチュエーションもなかなかタフで、それなのに全然落ち着いているというか、真面目に淡々とタスクをこなしているように見えて、本当に尊敬できる。でも今回ばかりは気の毒だなあと思った。というより心配だ。彼女は院生で、グループプロジェクトの他のメンバーがいろんな国籍なんだけど、とにかくみんな他人任せな上に、言葉もなかなか通じないしで、でもそれを放っておくと、結局全員まとめて悪い成績になってしまうから、みんなの分も彼女が引き受けちゃっているといった具合らしい。私もどちらかというと誰もやらないなら自分でやってしまった方が早いと見切りをつけてしまう方だから、彼女の気持ちがよく分かる。中学生の時に、担任の先生が「真面目な奴が損するのだけは許せない」って口すっぱくしていってたのを思い出した。



とかいう会話もママが作ってくれたスコーンを食べながら繰り広げていた。留学してから知った、驚愕のスコーンの食べ方。まず半分にカット。その断面に、広げても厚さ1cmぐらい、とにかくたっぷりバターを塗ってから、ジャムをたっぷり重ね塗り。最初は衝撃的だったけど、やってみたらバターのしょっぱさとジャムの甘さ、スコーンのいい感じのプレーンさというか土壌感が合わさって、たまらん。太るのも仕方ない。


アーカイブはこちら

Tag

Writer