Last minute trip to Barcelona 2 

Vive les vacances ! ~Time to spare Heart to spare~ #24

Last minute trip to Barcelona 2 

Photo & Text: Mizuki

Trip / 2023.06.14

Vive les vacation!=“バカンス万歳!”
バカンスを生きがいにし、「暮らし」や「人生」に豊かさを求めるフランス人の生活を表す言葉。そんなフランスに留学中の大学生Mizukiさんが、現地から仕事やお金に執着せず、日々の生活をどう楽しむか、豊かな暮らしを送るヒントをシェア。


#24



エアビからの景色


スペインの街並みはカラフル。どちらかと言うと、パリのように、色に統一感のあるフランスの街並みとは違って、バルセロナの暖かい気候にマッチしたような、ピンクや黄色の建物が印象的だった。同じヨーロッパでも景色は全然違う。





この旅は「ザ・観光」というよりかは、程よく観光地を訪れつつも、公園へと出かけて自然に触れたり、ビーチでリラックスするスタイル。これはヨーロッパ、特にフランス人ならではなバカンスの楽しみかなと思う。高校時代のホストファミリーとのバカンスがこのスタイルだった。

今までの感覚だったら、「せっかく旅行に来たならビーチで寝ている場合ではないでしょ!」と思ってしまったかもしれない。旅行中でも常にアクティブに動いて「あれも、これもしなきゃ!」って。もちろんお金と時間をかけて旅行にやって来ているのだから、それを無駄にしたくないし、出来ることなら全部したい。私もずっとそっち派だった。でも、いつもと違う場所でただ太陽を浴びてのんびりする。そんなバカンスもいいなと思う。仕事や学校などの日常のストレスから解放されて家族や友人と過ごすリラックスタイム。それが本当のバカンスの意義なんじゃないかな。
とは言いつつも、いくつかのメジャーな観光地には訪れた!




サグラダファミリア


外からの太陽の光がステンドガラスに差し込み、天井や壁がカラフルにライトアップされているのが素敵だった。自然の光を使ったアート。


Parc Güell(グエル公園)


あとは食!

タパスに加え、スペインと言えば! パエリア。旅行で楽しみにしていたものの一つで、本場の味を試したかった! スペイン語が得意なジェレミーが地元で人気のパエリア屋さんを予約してくれた。




2人前から注文出来て大きなフライパンで出てくる



Salud!(サルー!=乾杯!)


もちろんスペインと言えばのサングリアも。オレンジ、リンゴ、葡萄などのフルーツがゴロッと入っているの。The best Sangria ever!!


ここでもベットを巡って恒例のフィンガーゲーム(#23



スペインではデザートにチュロスが定番らしい!


大人数、しかも国籍はバラバラのメンバーが揃う旅。旅行が決まったのも出発の3日前。最初はどうなることかと思ったが、高校時代の青春を思い出させてくれるような楽しい旅になった。また、朝昼晩一緒に過ごす中で、今まで知らなかったみんなのバックグラウンドや素敵な個性を見つけることができる旅でもあった。

特にブライアンの話が心に残っている。彼は現在フランス、リヨンに住むアメリカ人でニューヨークからやって来たシティーボーイ。大学の交換留学生として一年前リヨンにやって来たが、フランスの生活に魅了された彼は留学を終えアメリカに帰国後、元々通っていた大学を中退し今学期からリヨン大学に編入した経歴がある。そんなロマンと最強の決断力を持つ彼、その決断に至るまでのきっかけについて、ビーチで熱く語ってくれた。

アメリカ、特にニューヨークでの生活は忙しく、そんな日々の生活に疲れていたそう。なぜならニューヨークでは「仕事」が日常の中心で、お金を稼ぐことが重要視されていたから。そんな彼はリヨンに留学し、時間にとらわれない、ゆったりとしたライフスタイルを通して、フランスをはじめとしたヨーロッパにある”Work to live” の考え方に気づかされたそう。そして「仕事」や「お金」ではなく、「生活の質」のようなものを求めてまたヨーロッパにやって来たと語った。また、リヨンでの生活を再スタートして間もないが、一緒に旅行にまで行ける仲間が出来たことに幸せを感じると加えた。

私にはその話がとても心に響いた。特にハードワーク文化を持つ日本、忙しい街、東京の大学生の私には何か共通点のようなものを感じたから。また、私がまさに高校留学を通して学んだことの一つで、この記事のテーマである“Vivre des vacance”~time to spare heart to spare~に込めたメッセージと非常に似ていたから。

“Live to work” ではなく“Work to live”

or maybe

“Work to vacations”?

そんな考え方に再びインスパイアされた旅でもあった。


À bientôt



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