サレルノ生活3週目

Mamma mia! #41

サレルノ生活3週目

Contributed by Aco Hirai

Trip / 2021.01.19

イタリアに活動の拠点を移し、フリーのエディター・ライターとして活躍するAco Hiraiさんの生活をパーソナルな視点で綴った連載「Mamma mia!」。2週間ほどで帰るつもりが天候の悪さや移動制限の強化で、いまだにサレルノ滞在中。カフェに、遺跡に、トランプ・・・・・・。今週も自然に囲まれた南の様子をお届けします。

#41

Buondi!

最近好きで飲んでいたSan Salvatoreというワインメーカーのカフェが近くにあるのを知り、今日はそこのカフェへ朝食を食べに行ってきた。

チョコレートが詰まった大きなクロワッサン。



このヴァッファローのロゴが目印。



いつも外出は午後だったので午前中に外出するのは久々かも。
そして今日に限って晴れた!
ラッキー!
実際にヴァッファローの見学ができたりもするらしいけど、予約必須なので今回はカフェだけ。

店内。奥にカフェスペース。



そして、ネットで「Paestumという街にある遺跡群は1998年に世界遺産に登録された重要な文化財のひとつ」という記事を見つけたので。ササッと朝食を済ませて遺跡を巡りに。

アテナの神殿(Tempio di Atena)。コロナでずっとクローズしているので、これ以上近づけない。



お次は、圧巻のネプチューンの神殿(Tempio di Nettuno)。2つ並んでいるから見ごたえがある!



右側はかなり大きなギリシャ神殿。ここもクローズしているのでこれ以上近づけない。



イタリアにあるギリシャの神殿の中でもこの2つはかなり保存状態が良いらしく、もっと側で感じたかったのにコロナでどこもクローズしていて中には入れない。
残念すぎる。

さて、北と南では、土地それぞれの文化が大きく違っていて、特に南では、日に日に薄れていく伝統や文化がまだ残っているので訪れるたびに新しい発見ができる。きっと一つの場所にずっといたら知らずにいたことがたくさんある。
そして、今回の滞在中に、ナポリにはナポリタンのトランプというのが存在することを知った。そして、絵柄がとってもカラフルで私はこのトランプがすっかり気に入ってしまった。

カラフルなナポリのトランプ。ジョーカーがないので、ババ抜きは出来ない(笑)。



絵柄は4タイプで、数字はそれぞれ10までの全40枚からなるナポリタントランプ。左の女性が数字の8、真ん中のナイトが数字の9、右のキングが数字の10になる。



「DELIZIOSE」というナポリのお菓子。カスタードクリームがたっぷりだけど、見た目以上に甘さは控えめ。



イタリアでは、1月6日は公現祭という祝日で、クリスマスツリーやイルミネーションの片付けをする日。クリスマスシーズンも終わりというサイン。
日本だと12月25日が終わると、すぐさまお正月モードに切り替わるけど、クリスマス本場のヨーロッパでは、イエス・キリストの誕生を祝うクリスマスから数えて12日間はクリスマスシーズンなので、ほとんどの家庭でツリーやイルミネーションを片付けるのはこの日と決まっている! らしい……。

なので、見慣れた街のクリスマス風景が少し恋しくなった。

そして、今週からロックダウンも徐々に緩和されてきているので、来週にはお家へ戻る予定。
最近は、外出禁止と外出OKな日が交互にやってきていて、正直「今日ってお店空いてる日だっけ?」なんて混乱しがちな日々(笑)。


アーカイブはこちら

Tag

Writer