終わりを意識し始めた行動を

True Feeling in Ireland #38

終わりを意識し始めた行動を

Contributed by Chika Hasebe

Trip / 2020.12.04

大学生のハセベさんが留学で過ごしたアイルランドの日々を記録した連載「True Feeling in Ireland」。あらゆることになぜを問いかけ、好奇心旺盛に活動する彼女が海外生活の中で、感じ、考えたことを日記形式で綴っていきます。

#38

家に帰るまでのバスの中が暇だから日記を書こうと思う。

今日はダブリン近郊の港街Howthに行った。正直3回目? で結構行ったことがあるけれど、今回はホストブラザーのDavidに車で連れて行ってもらって、とにかく自由に歩き回ってシーフードを食べて、今までで一番楽しかった。イカリングのCalamariとザリガニみたいなエビのScampiは初めて食べた。それにこっちで買った「写ルンです」でDavidがパシャパシャと写真を撮っていて、その現像が楽しみになった。わたしは自分がフィルムやインスタントカメラで写真を撮ることももちろん好きだけれど、その時一緒にいる人がわたしのカメラで撮る写真も好きだなと感じる。みんな大抵カメラに慣れていないからブレブレの写真が多いんだけど、それすらも思い出になる。


Howth

Howthで散々わたしが食べたいと言っていたムール貝を買って、それを後日Davidが調理してくれた。小さかったけど、お店でしか食べたことがなかったムール貝を家で食べられて、自分たちで作ったという体験自体が楽しかった。


ムール貝

最近クラスに入ってきたVikkyと授業後にお昼を食べている時、ふと彼女が「アイリッシュの大学生ってどんな感じ?」と聞いてきて、答えに詰まってしまった。なぜならわたしの知っているアイリッシュを思い返してみると、ホストファミリー、バイト先、ジャパソの何人かしかパッと思いつかなくて、そういえばこんなに大学生だらけの場所にいながら、純粋なアイリッシュの大学生とそんなに話したことがないことにショックを受けてしまった。そして最近の保守的な姿勢を反省した。

ジャパソのKyが「ヘアカラーを変えたい、しかもバイオレットにしたい」と言っていて、わたしもプリン髪が気になっていたので、オレンジ色を復活させようと一緒に美容室に繰り出した。同じくジャパソのGeorgetteが、中国人が経営しているからアジア人の髪質をわかってくれるし、かなり安いよっておすすめしてくれたところを選んだ。前回はホストマザーのGerに連れて行ってもらったけれど、高めで婦人向けの美容室だった。日本人のクラスメイトとかにおすすめの美容室を聞いても、みんな髪の毛をガタガタに切られるっていう噂が気になるらしく、帰国まで我慢している人が多かったので、有益な情報が得られなかった。


頭を温めている時のky

美容室に行ってみての感想は、ブリーチをオーダーしていないにも関わらず、なぜか前より髪色がだいぶ明るいし、ムラがなくなっているのが不思議である、という部分以外は大満足だった。前回はオレンジにしたのに、Davidに散々それは赤だとバカにされて恥ずかしかったので、今回は黄色よりのオレンジでギャフンと言わせることに成功した。Kyのバイオレットも発色が良くて、本人は生まれて初めてのカラーにかなり満足したみたい。

海外留学生、英語話者のための就活イベントのロンドンキャリアフォーラム(以下ロンキャリ)の開催が近づいて、それの説明会が行われた。いよいよ自分の帰国と就活の始まりを感じて、色々戸惑いや焦りがじわじわと押し寄せる。帰国予定日以降に開催されるロンキャリにわざわざ参加するために帰国日をずらすのか、しかもロンドン経由の便に変更するのか、スケジュール的にも突然考えなくてはいけないことが増えて、困惑。ジャパソのメンバーは行った方がいいとのことで、日本人以外のメンバーも説明会に参加した。Sarahはいつものごとく会場にあったピザを目掛けて一目散だし(というか彼女は医学部だからロンキャリに全然関係ない)、Theoはケイトと仲良しなんだけど、非常に頭が邪魔だった(笑)。


Theoのヘアでスクリーンが見えない

今日はいつも通りバイトに行ったけれど、確信した。もう働きたくない。3月に入るし、すぐにやめようと決心がついた。


メガネのsarahが勉強していて、それをHugoが見ている

これSarahのお気に入りの写真らしい。「ジャパソに難しそうな勉強を持ち込むな」とわたしは怒った(笑)。


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