Life in New York = Everyday is unpredictable.

SEASON 2 #1

Life in New York = Everyday is unpredictable.

Contributed by Yuumi Saigusa

Trip / 2021.05.04

25年越しで「NYに住む!」という夢を果たし、理想と現実の生活に日々苦戦しながらも、今まで感じていたNYCのイメージとは違う、新しいNYCで自分の現在地を探すYuumi Saigusaの新連載!

#1

そろそろNYCへの「再出発の旅」。

というのも東京でデザイナーとして活動をしていた私は、20歳の頃からの夢であった
「ニューヨークに住む ! 」(なかなかタイミングと思い腰が上がらなかった!!)
という長年の夢を果たす為、一昨年の末に拠点をNYに移しました。

1年目は学生ビザで語学学校へ行き、2年目からはO1ビザ、いわゆるアーティストビザと言われるものを取得しこちらで活動していくはずでしたが!
そのビザの手続きで一時帰国をしていた私はそれ以来、コロナ感染が世界的に広がり動けない状況に。気付けば1年3ヶ月の間日本に足止めを食らう状態になっていました。
皆にあれだけ見送られて旅立ったハズが、すっかり日本にいる期間の方が長くなってしまった…。今回は、そんな思いもよらない旅の第2幕となりました。


そもそもタイトルの「シーズン2ってなに?」という方も多いと思うので、シーズン1の旅のあらすじを軽くご紹介致します。

先に述べたように1年目のNYCでの生活は「長年住んでいる人でもそんな事はなかなか起こらないよ」と言われるくらいの洗礼を受けました。

NYCで生活することになった私は、まずはマンハッタンのど真ん中にある創立45年の老舗語学学校に通い始め、年甲斐もなくピカピカの1年生並みに張り切って毎日登校していました。ようやく学校にも慣れてきて楽しくなってきた矢先、いつもの様にクラスが始まるギリギリに登校した私は、いつもと違った校内の光景にびっくりしました。受付があるフロアーにはニュースでしか見た事のなかったPOLICE LINEのテープが引かれ、その辺りは事務局に押し寄せた沢山の生徒でごった返していて、ラテン系の生徒が何かを訴え叫んだりしていたのです(とにかくエネルギーが凄かった!)。





そこでは冷静にふるまう人を誰一人おらず、目の前で何が起きているのかわからないまま佇んでいた私でしたが、事態を理解するまでにそれほど時間はかかりませんでした。それはなんと、突然の学校閉鎖!! 学校が倒産したのです。なんの前ぶれもなく。
前日まで普通に「See you tomorrow !」とクラスを出た私たちに、実際はもうtomorrowはなかったのです。



この画像からはあまりごった返し感はお伝えできてませんが、実はオフィスは転校書類を求める生徒で溢れかえってました。


明日、明後日で学校がなくなるという知らせに、学生ビザで米国に滞在している私達は滞在許可を失ってしまうため、すぐに他の学校に移る必要がありました。驚く暇もなくそのまま他の学校へ見学に行こうと校舎を出ると、噂を嗅ぎつけた他の語学学校の争奪戦が早速始まっており、出てくる私たち生徒に他の学校が入学の勧誘をしてきました。
一刻を争っている時でも人間はこうもしつこくされると行きたくなくなるものだと、かたや冷静な私がいましたが…。

そんな具合でCNNのニュースにもなったくらいの大きな出来事だったのですが、何とか乗り越えて、無事に他の学校を見つける事ができました。しかしその学校もまた、学期末を終えたと同時に無くなってしまったのです。さすがニューヨーク。色々起こる事のスケールが違う、そんな風に感じたシーズン1の出来事のひとつでした。

この記念すべき初投稿の「シーズン2」はできれば旅立ちの様子からスタートさせたかったのですが、あらすじだけで結構なボリュームになってしまったのでとりあえず今回はここまで。

なんだか少し希望の感じられない初投稿になってしまいましたが、でもこれが私が見た現実に違いないのだし、これからは希望が持てるようなお話をどんどん投稿していきますので楽しみにしていただけたらうれしいです!



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