As I Like It #17
いきなりトルコ旅 ~3~
Contributed by Utano Katayama
Trip / 2024.03.11
#17
トルコ編最終回。
トルコでの日数も残り少なくなってきてしまった。完全に友達家族に混ぜてもらっているせいか、トルコでの生活にも馴染めてきたところなのに……ちょっと寂しい。
でも今日は私たちにとって特別で、おめでたい日。そう! 今日はトルコの友達、ユスフの誕生日。夜にはバースデーパーティーもある。
当日に彼を祝えるのも、トルコに来た理由の一つ。この旅は一から十まで任せっきりで、お世話になりっぱなしだから、今日みんなで盛大にお祝いできることはとっても嬉しい。
海沿いのリゾートホテルで誕生日パーティーがはじまった。大きな中庭にはバーがあり、みんなでフルーツやお酒を手にしながら、ステージ上のLIVEパフォーマンスまで。
現実とは到底思えない空間に、私たちはキョロキョロが止まらない。
突如始まったバースデーソング。
花火が眩しいけれど、本人が1番キラキラして見えた。
家族に囲まれて嬉しそうなユスフ。
豪華すぎるほどの誕生日はあっという間に終わってしまった。圧倒された異空間だったけれど、みんなでお祝いできて本当によかったなあ。
ジェソクは家に戻ってもパーティー気分が抜けないみたい(笑)。ノリノリな音楽と共に変なステップを踏んで部屋に入ってきたから、私たちは大笑い。
ただでさえ素敵すぎる1日を、さらに色濃くしてくれる。最高の〆だ。
ついに最終日がやって来た。
海でバナナボートに乗った後の写真。日焼けすら恋しい思い出。
家に帰ると、かわいいメガネコンビを発見。
さて、これから最後の晩餐だ。
ユスフのお父さんが焼いてくれた大量のお肉たちと、豪華すぎるお料理の数々。白いテーブルはあっという間に華やかなディナーで彩られる。
シンプルな味付けだけど、とっても美味しいトルコ料理。
トルコ料理はお肉がメインな感じがしていたけれど、サイドの料理も本当に美味しい。お肉はスパイシーで、サイドはどれも優しい味付けでバランスがいいのだ。
ユスフのお父さんは張り切ってお肉を焼いてくれていて、お皿に少しでもスペースが出来ると、後ろからわんこそば形式でお肉をお皿に追加してくれる。
最初はありがたいけれど、後半になるにつれてフードファイターになった気分だ。
トルコの伝統ダンス
みんなの箸が完全に止まった頃、トルコの伝統ダンスを見せてくれた。わざと面白おかしくしているのか、2人のオリジナルなのか、変わったステップで私たちを笑わせてくれる。
他の国の文化に触れるって本当に面白くて、楽しい!
そして、夜ご飯の後は最後の夜だからと、みんなと近くのビーチにやって来た。
学校の話から恋バナ、将来の話まで、盛り上がったりしんみりとしたり。数時間はここにいたんじゃないかな。
最後に忘れられない思い出がまた1つ増えた。
観光らしいことは何1つしていないけれど、ここにまるで住んでいるかのようにローカルな一面を知り尽くせた5日間だった。
絶対に出会うことのなかった場所や人、食べ物や文化たち。すごい巡り合わせで出会うことができたんだと思う。
来るなんて思ってもみなかったトルコの街で、みんなと過ごした大切な時間。
家族の一員のように迎え入れてくれた友達家族。ぜんぶぜんぶ忘れたくない。
私たちの「いきなりトルコ旅」は本当に楽しかった!!
またいつか絶対に来よう、そう約束してイギリスへ戻る。
帰りの飛行機で旅の思い出を振り返ると、心がじんわりとあたたかくなった。
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Utano Katayama
2000年生まれ、京都在住の大学生。自分探しも兼ねてイギリスのBrightonという海沿いの街に留学中。イギリスのカルチャー、世界観にますます惹き込まれている日々を綴った"As I Like It"をContainerにて連載中。自慢できることは何でも食べられること。食、アクション映画が好き。