ROAD TRIP to 大阪 #3
深夜高速=雨×ハプニング 18/20
Machine= Stepwgn(HONDA)
Driver : Kei Kimura / Navigator : Kenji Yoshida / Crew : Miwa Shouhei , Ryuichi Katsuyama , Takashi Suzuki
Trip / 2018.07.03
6月8日、コンテナー編集部スタッフ4人と勇敢な一人の大先輩は、「THE AMERICAN VINTAGE FURNITURE」の刊行記念トークイベント(6/9開催@スタンダードブックストア心斎橋)に合わせて、SA・PA全て巡り東京—大阪間をロードトリップした。目的地はあった。帰り道も覚えていた。だが、困難な道を進む旅路はまさに「深夜高速」の世界だった。そこで今回、その道のりを全4回に分けてリレー形式(吉田→三輪→吉田木村→木村)で伝えていきたいと思う。
今回はドライバー3番手の木村がお届け。
第3回:それでもみんな起きている。
2:16 長篠設楽原PA 15/20
歴史に残るパーキングエリア
だんだんみんなの疲労が色濃くなってきた終盤戦。ここから厳しいロードトリップになるなと思った直後に着いたのがこの長篠設楽原PA。日本史の授業で勉強した織田信長の火縄銃で有名な場所だ。もちろん、PAの至る所で長篠の合戦感を出してきている。テンションが上がった一同、疲れも吹っ飛び展望台を登るも頂上から見える景色は辺り一面の闇。無言のまま車内に戻り、次を急ぐ。
テンションが上がり子どものように展望台を駆け上がる一行。
火縄銃の展示もあり、博物館のようだった。
2:53 岡崎SA 16/20
今だに根強いオカザえもん人気
そういえば、気づいたら長篠設楽原から愛知県入りしていた。ということで、岡崎SAヘ到着。午前3時前、運転を交代してからまだ2つ目だけど、疲労困憊だ。少しでも気分を盛り上げようと売店へ行くと、一世を風靡したオカザえもんグッズがたくさん。まだまだ根強い人気を誇っているようだ。
ご当地商品のスガキヤラーメンも置いてあった。好きな小説家町田康が「うどんならスガキヤ」とよく言っていたので「スガキヤ」の文字を見ると反射的にうどんと思ってしまうのだが、現地ではラーメンのお店として認知されているようだ。ご当地食品は奥が深い。
3:52 湾岸長島PA 17/20
ローカルラジオが身に染みる
岡崎SAから1時間、埋立地に連なる工業地帯を走り抜け見えてきた大きな観覧車。みんな寝ているのかと思っていたらしっかり「おっ、遊園地みたい」と反応してくれるのが嬉しい。「一人じゃないぞ」と勇気付けられる。湾岸長島PAは国内最大級のPAとのことで、夜でもその規模の大きさは感じられた。しかし、さすがにこの時間に観覧車が回っている訳もなく。僕たちを出迎えてくれたのは空を旅するツバメだけでした。この頃になると盛り上がる選曲をするメンバーもいなくなり、FMラジオに切り替え。明け方の地方局から流れるナンバーが身に染みた。
4:08 御在所SA 18/20
荘厳な名前に気持ちが引き締まる
30分後、愛知を抜け三重県へ。関西地域に入り大阪まであと少し。ここで止まったのは御在所というなんだか荘厳な名前のSA。さすがに夜明け前でお店はほぼ閉まっていた。御在所昼間に来たかった。御在所=ございしょってなんか口に出したくなる。よしっ!御在所なんだか乗り切れそうだぞ。変なテンションのまま車を走らせる。
大阪まであともう少し、だんだんと朝焼けになる風景。アメリカのロードトリップで間一髪の場面があった木村は無事にみんなと大阪へ辿り着けるのか。最終回へ続く。
PA・SA:残り2/20
キムケイのコーラ:残り4/20
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kimura kei
LUKE magazine編集長。 制作会社Mo-Greenで広告制作などの仕事に精を出す傍ら、“anna magazine”編集としてアメリカ国内を取材。いまは男性向け情報誌“LUKE magazine”創刊へ向けて、企画作業の日々。