「パン大国」フランスでの<br>ハッピー留学ライフ♡

Vive les vacances ! ~Time to spare Heart to spare~ #34

「パン大国」フランスでの
ハッピー留学ライフ♡

Contributed by Mizuki

Trip / 2023.12.06

Vive les vacation!=“バカンス万歳!”
バカンスを生きがいにし、「暮らし」や「人生」に豊かさを求めるフランス人の生活を表す言葉。そんなフランスに留学中の大学生Mizukiさんが、現地から仕事やお金に執着せず、日々の生活をどう楽しむか、豊かな暮らしを送るヒントをシェア。


#34


今回は「美食の国」フランスの「美食の街」リヨンに留学中の食いしん坊な私が、大好きな「パン」について話そうと思う。実は私、小さい頃はあまりパンが好きではなかった。お母さんに言われて毎朝無理やり食べていたのを覚えている(笑)。
でもフランスへの留学をきっかけに私はパン好きになった。留学中の毎朝の楽しみは、それと言っても過言ではない。

「フランスの名物は?」「フランス人は何を食べる?」と聞かれてすぐに思い浮かぶのはパンやチーズやワインだが、日本人=毎日お寿司を食べると思う人がいるように (事実ではないが)、フランス人=フランスパンを食べている姿が想像できる。私の経験上、これはステレオタイプでもなんでもない。チーズやワインも日常的に食べられているし、フランスで多く生産されているため手に入りやすいのは事実だが、パンは毎食必ず登場すると言っても過言ではない。一度ネットで検索したことがあるけれど、フランスでは年間でパンの消費量が一人当たり約58kgらしい(日本では約17kg)。



フランスで街を歩いていると所々でバターの香りがする。それはパン屋が近くにあるサイン! フランスでは Boulangerie(ブランジェリー)=パン屋がなくて困る! なんてことは滅多にない。

日本では食の多様化・西洋化で朝食にパンが食べられることは既に日常的になっているが、フランスの朝ももちろんパンで始まる。ちなみに「パン」はフランス語の “pain”から来ていているからフランスで「パン」と言っても通じる。パンには様々な種類があるが、日本語で「フランスパン」と呼ばれているように、 フランスでは縦長の “Baguette”(バゲット)が定番。それにバターをたっぷり塗ってその上にジャムやハチミツを垂らしたり、『Nutella』(ヌテラ=ヨーロッパの子供達が大好きなチョコレートソース)をそのままパンに塗って食べる人たちもいる。朝は Salé ou Sucré(しょっぱいか甘いか)どっち派? でフランス人と討論したことがあるが、フランスでは甘い系のオプションが多い気がする。その影響もあって最近は甘い派!


小瓶に入ったジャムは配りやすいからフランスのお土産におすすめ


バゲットは「朝の定番」と紹介したが、ランチやディナーでも食べられる。だからパン屋に行くとみんな大体5本くらい一気に買って帰る。フランスに行ったことのある人は分かると思うが、フランスのレストランに入ると、パンが入ったバスケットが必ず付いてくる。しかも食べ放題!(昔フランス語の先生が言っていたけど、これは法律で決められているらしい!)

フランス人を真似て、バゲットを腕に抱えて歩くことが習慣になってきたが、家に帰る頃には半分くらい無くなっていることがしょっちゅうある。(笑)
それだけフランスのパンは美味しいってこと。


バゲットの中に野菜やハムを入れたサンドイッチもランチの定番


そして代表的なフランスのパンといえばクロワッサン! 同じパイ生地で作られた パン・オ・ショコラも同じように人気だが、「食べ比べ」にはクロワッサンを勧める。店によってズッシリ度、パリパリ度、バターの香りが全然違うから、色々試してお気に入りを見つけるのがベスト。私は結構ズッシリ系が好きで、大学からすぐのÔ LE PAIN が私的ナンバーワン。


見て、この美しい層!


フランスにはモーニング文化もあって、お家以外でも朝ご飯のパンを楽しめる場所が多い。「モーニング」と言ってもファンシーなものではなく、「クロワッサン」or「 パン・オ・ショコラ」+コーヒーというシンプルなもの。フランスでは仕事や学校前にそれを楽しむ人が多く、大学にあるビストロ(パンやお菓子などの軽食やコーヒーが買える場所)は毎朝大盛況。



カフェでよくやっている人がいるが、ちぎったクロワッサンをコーヒにディップする食べ方がある。フランスに初めて来た時、周りの人がやっていたのをすぐに真似したのを覚えている。バターの香りとコーヒーの苦味がマッチングして結構美味しいから是非やってみてほしい。

他にはカタツムリ型の「エスカルゴ」とか「ブリオッシュ」などがフランスを代表するパンたち。地域ごとにも名物があって、リヨンでは Praline(プラリネ)と言うピンク色の伝統菓子が入ったブリオッシュが有名。見た目も可愛いからリヨンに来たらマストで食べたいものの一つ。


レアとメロディーでプラリネを試食!


こんな感じで留学中、パンを食べまくっていたらちゃんと太った!(笑)
それをフランス人に言うと、「パン No.1 のフランスに来てそれを我慢する方がおかしいよ。Bienvenue en France!(ようこそフランスへ)」って皮肉っぽく、でも自分の国の食文化に誇りを持ったように言ってくるの。そうゆうところ、大好き。

みんながそう言うなら「幸せ太り」ということにしておこう! でも本当に幸せ。




忘れたくないリヨンのパン屋さん、書いておく。

-Ô LE PAIN
私が留学中一番通ったパン屋。ズッシリ系のクロワッサンが食べられる。
-Boulangerie Les Frères Barioz - Lyon 6ème
クロワッサン賞受賞履歴のあるリヨントップクラスのパン屋。どちらかと言えば軽い系のパリパリクロワッサン。
-Boulangerie Saint Paul
何を食べても美味しい。テラスで川の景色をみながら食べられる、モーニングに行きたい場所。
-Maison Terrasson
#27でも紹介したパン屋。ケーキも美味しいの。
-Boulangerie Deschamps
バゲットとサンドイッチが特に好き。中身の生地がモチモチなの。
-Zoï Café
ここはパン屋ではないけど、クロワッサンやパン・オ・ショコラが食べられる。ここの「クロワッサン・オ・アモンド」が私的ナンバーワン!
-Boulangeire BERLIER
BIO(オーガニック)パン屋さん。大学の近くにあるお気に入りの一つ。


À bientôt!



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