Greenfields I'm in love #23

エリザベス女王に会えなかった

Contributed by Aya Ueno

Trip / 2020.12.11

直感を信じ、ドキドキするものに向かって走り続ける神戸出身の大学生、Aya Uenoさんの連載「Greenfields I'm in love」。自分探しも兼ねたロンドンでの留学生活で、自分の目で見て、肌で感じたありのままの日々の記録をお届けします。

#23

この前の茶道のレッスン(詳しくはぜひ前回の記事へ!)の時、授業の後に何人かと連絡先を交換したから、最近はちょくちょくイギリス人と会う機会が増えてきた。名前は忘れてしまったのだけど、一度だけ会った人が日本で働いた当時の親友の話をしてくれたことがあった。わざわざフルネームを教えてくれたからわかったのだけど、驚いたことにその人の友人はわたしの留学エージェントの担当の女性だった! こんなことってある? でもこの話を彼女にしたいのに、エージェントととのやりとりは、私がイギリス行きの飛行機に乗るまでだったから、本人には話せなかった。(周りの日本人はみんなこっちでもなにかと相談に乗ってもらっていた。…おすすめはしません 笑!!)

パリに留学中の友達のまりかが週末を使ってイギリスにも来てくれた。留学へ来てからまりかと会うのは3回目。同じヨーロッパとはいえ、違う国にいるとは思えないくらい会えて嬉しい!(笑)

少し話が脱線するけど、前回まりかがロンドンへ来た時は2人でAirbnbを借りた。実は私のホームステイ先の部屋はとても広くベットが2つあるから、本当は家に泊めたかった。でもネットで同じ状況の人の体験談を検索すると、「ホームステイ先に友達を泊めたい」とホストファミリーに聞いたりするのはタブーだといろんなサイトで書いてあったのだ。たしかにここはわたしの家じゃないから、サラやヤン(ホストファミリー)に気を遣わせたら申し訳ないし、関係が悪くなったら最悪だ。そんな訳で前回はAirbnbを借りたのだった。

でも、まりかとのAirbnb生活を終えて私が家に帰ってきた晩、サラが「まりかを家に泊めたらよかったのに」と言ってくれた。「やった!」すかさず、「次に来た時は泊めてもいい?」と聞くと、「もちろん」と笑って答えてくれた。だから今回は宿は借りずに私の家に来ることになっていた。

まりかは金曜日のお昼に来る予定。学校の最寄りまで来てくれるらしいけど、少し時間があった。暇つぶしに学校のロビーで友達と話してたら、友達のサムが、「暇ならコベントガーデンの駅までついて来い」と言う。コベントガーデンは学校からすぐ近くだし、サムがもうすぐ故郷へ帰ってしまうのがさみしかったので、見送りに行った。私たちは道中で話し合って、「“Goodbye Sam party organized by Sam“をしよう!」ということになった。サムが自分で自分のお別れ会をするという、ど厚かましさ満載のイベントだ。

まりかと再会したあと、気になってたお店でタイ料理を食べた。その後、最近仲良くしている韓国人の友達とともによく行くお気に入りのカフェ『Maison Bertaux』でスコーンを食べた。パリ風のカフェで、店は狭いのだけど、テラスを含めて客席がびっしりと並べられていて、ほとんどの席がいつも埋め尽くされている。若い人だけじゃなくて、おじいちゃんたちも来るような幅広い世代に人気のカフェだ(少なくともわたしにはそう見える)。

話は戻るけど、これはまりかと食べる初めてのスコーン。実はわたしはここのスコーンしか食べたことがないけど、「ここが1番美味しいよ!」と言っておいた。でも本当に美味しいのだ。実際のところ、スコーンって硬くてパサっとした印象で、そんなに好みではなかったのだ。けれどもこの店のスコーンは、バターが多いのかしっとりホワホワ! これを半分に切って、あいだにクロテッドクリームとジャムを挟む。


そうそう、ここはチーズケーキも有名で、何種類もある。


次の日は、Trooping the colorがあった。これはエリザベス女王の誕生日を祝して毎年バッキンガム宮殿で行われるパレードで、一般人も見に行くことができる。年に一回、この日だけロイヤルファミリーが勢揃いするという。どんなに米粒サイズでしか見れなくても、生で見たかったのに、前の日に学校のみんなにまりかを紹介して夜中まで遊んでいたせいで、ベットに入ったのは4時をすぎていた。朝起きた頃にはパレードは既に始まっていてがっかり。しょうがないから、朝ごはんを食べながらホストファミリーと一緒にTV中継をみることにした。


エリザベス女王はつい最近まで馬に乗って登場していたそう。


「これを見るためにパリからわざわざ来たんじゃないの! 馬鹿ね!」と呆れながらも、「人が多すぎて行っても全然見えないからTVの方がいいわ」と言ってくれるサラ。

用意を済ませて、急いでパレードの場所へ到着すると、終了の大砲が鳴り、空に赤と青の綺麗なラインができた。2人で顔を見合わせて失笑する。とぼとぼとバッキンガム宮殿へ向かうと、ロイヤルファミリーはもういなかったけど、兵隊が馬を引き連れて行進するところはしっかり見られた。それに、帰り道では公務を終えた兵隊達に遭遇して、写真を撮ってもらうことができた! わたしは勝手に、彼ら(近衛兵のこと)はめちゃくちゃフレンドリーなものだと思っていたのだけど、実際はひどく無愛想で笑みのひとつも浮かべない。後々調べたら、笑うことを禁じられてるみたい。笑わないけど、赤い軍服を着た彼らは本当にかっこよかった。間近で見られた感動は今もすごく鮮明に覚えている。




すごい活気だった。見物客の中でも、イギリス人らしき人たちは素敵な帽子を被っている人が多かった。


あっという間に3日目の日曜日がきた。この日は朝からロンドンファッションショーのお手伝いをしたのだけど、この話はまた次回!


アーカイブはこちら

Tag

Writer