Between the waves #99
Lembongan 出会いの旅
Contributed by Miki Takatori
Trip / 2024.02.05
#99
大晦日の31日は5時間もサーフィンしたせいか、カウントダウンへの体力もなくなり友達とサンセットを見ながら、美味しいイタリアンを食べてゆっくり過ごし、11時には就寝をしたなんとも普通通りの1日。
年を重ねるにつれて、カウントダウンへの執着もなくなり、ただ日付が変わるだけという感覚になってきた。
そして元日の1日は朝から早起きして今年初のトリップへ。
バリからボートで30分のNusa Lembongan (ヌサ・レンボンガン)
友達から良い評判は聞き続けていたものの、近いからという理由でずっと後回しにしてきた旅先。
せっかくの仕事休みだし、バリにいる友達もみんなそれぞれの国に帰省や家族との用事で忙しそうだったから、数日前に弾丸で決めた旅行。
サーフィンが出来るのも知っていたけど、そこまで期待はしていなくてただただゆったりする2泊3日の予定だった。
一応サーフボードは持って行って、宿に到着。
日本とインドネシア、ハーフのNagiが運営するバンガロースタイルの可愛いsurf shack
彼女も生粋のサーファーで、出会った瞬間話が弾んだ。
宿はビーチの目の前で、サーフスポットも一歩外に出るとチェック出来る最高なロケーション。
さすが、どの島に行ってもサーフィンが出来るインドネシア。
バンバン良い波が入ってきて、遠くからでもサーファーがリッピングしているのが分かる。
いつもは乗らないライトの波だけど、波質が最高によくてお気に入りのスポットになった。
ただ水温がバリよりグッと低く、バリの温水に慣れてる人は1時間もすると凍えてくる。
一緒に入っていた人たちみんなに「寒くないの!?」って聞いていると、「こんなの平気だよー」って言われて普段いかにバリに甘やかされているのか気づいた(笑)。
バイクを少し走らせると簡単に島を1周出来る小さなレンボンガン。
どこを見てもバイクを止めて写真を撮りたくなるほどの景色。海と、花と、ボートのコントラストが最高に綺麗で完全に心を奪われた。
“Pinch me ever so slightly to let me know what I’m seeing is real.”
ここは天国なの? って何回問いかけたかわからないほど美しく、深く深呼吸したくなる、そんな島。
流れる時間もゆーっくりで、聞こえるのは波の音と、風が木の葉を揺らす音。
一度足を踏み入れたら虜になるのは100%理解出来る。
忙しいバリをとばして、この島を目当てに来る観光客も多い。
来るべき価値のある島だ。
そして久しぶりに1人旅をして、新たな出会いもたくさん。
もちろん出会いは海の中で。
連絡先も交換せず、see you around! とだけ言ってお互いバイクを走り出し、夕方のサーフィンセッションでまた遭遇。
みんなやることは一緒で、そのまま一緒にサンセットを見てディナーを囲む。
バリに住んでいるフランス人とカナダ人のカップルと南アフリカ出身のサーファー。
その日出会ったのにすごく心地よくて、夜遅くまでみんなで語り合った。
カップルのふたりとはバリで近くに住んでいることが分かり、週末またキャッチアップしよー! という仲に。
こういう出会いこそ旅を面白くする。
何も計画せず行きたい時にフラっと島を歩いて、面白い人たちに出会って、プラス予想以上の波にも巡り会えて年明け早々、思い出に残る旅になった。
Miki
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Miki Takatori
1996年福岡生まれ。旅のマストアイテムであるサーフボード、ビキニ、ウクレレをスーツケースに入れ海沿いの街を旅する。現在はオーストラリア人パートナーとバリの小さなサーフタウンに住みフリーランス通訳・翻訳・ライターとして生活している。サンセット、サーフィン後のお昼寝、抹茶をこよなく愛する。