Beginning of my new Life #17
ホストマザーと過ごす日々
Contributed by Asuka Naka
Trip / 2024.02.28
今回からは番外編として高校生の頃に訪れたアメリカでの交換留学の様子をお届け。
ウクライナ人のホストマザーはいつも隙間時間があると私を連れ出してくれる。そしてこの時彼女が私にさせてくれた経験が、今の私の生きるモチベーションにもなっている。シェルタードッグのボランティアをしたり、不動産業界で働くホストマザーと共に新築の家の見学に行ったりした。
週末のとある日、ホストマザーが犬は好き? と聞いてきた。ホストファミリーの家には猫一匹、モルモット二匹がいるが犬はいない。この時の私は猫より犬派であった。しかし、この家の猫と仲良くなって今では完全に猫派の私である。この日はどうやらホストマザーの友達が主催するイベントがあるよう。シェルタードッグのお散歩をしたり、お家を見つけるボランティア活動をするとのことだ。
これもホストマザーが大好きな理由の一つなのだが、決して強要はせず、でも常々何かをする機会をくれる。相当な理由がない限り、私はホストマザーの誘いにのっていた。小さい時から犬を飼うことが夢であった私には、このボランティアの機会は犬と触れ合う絶好のチャンスであるため、もちろん行くことにした。車でそこに着くと様々な犬が檻の中にいた。私は早く犬と触れ合いたい気持ちを抑え、ホストマザーの友達に挨拶をした。そして、好きに犬とお散歩してきていいよとのことだったので草むらの方へホストマザーと犬を一匹ずつ連れて向かった。
私がもしアメリカに住んでいたなら、すぐにでもこの犬たちを引き取ったであろう。そんなことを思い描きながら、犬と一緒に歩く。今頃その犬たちはどこに誰といるのだろうか。素敵なお家が見つかっていることを願うことしか今の私にはできない。その日だけでも飼い主気分に浸って楽しんだ。今でも将来は絶対に大型犬を飼いたいと思っている。
とある日はホストマザーと豪邸見学に行く。ホストマザーの仕事の関係上、普通には見ることのないようなアメリカの豪邸を見学することができた。それが中々に楽しくて、時には毎週末行っていた。アメリカでは家にこだわる人がとても多く、家へのお金の賭け方は日本人の私からは想像もつかないようなものであった。でもそれは家族を大切にするアメリカ人らしさや、資本主義的な考え方をもとにした社会の現状であるといえる。
これらの家にはプールや、数えられないほどの寝室やバスルーム、ビリヤード台、バーカウンター、シャンデリアなどがあり、これぞアメリカのお家という感じであった。そんなアメリカの家の数々を見ているうちに、いつかこんな家に住めたらいいなと夢見るようになった。
こんな感じにホストマザーと何かをすることで、常に学びがあり自分と向き合う時間になった。見返りを求めずに何か行動をすることが夢を見つける一番の近道なのかもしれない。
アーカイブはこちら
Travelling is my Life 過去の記事はこちら
Tag
Writer
-
Asuka Naka
湘南出身、イギリス在住。アメリカ高校留学を経験し、イギリスの大学に進学。高校生から旅人デビュー。現在はヨーロッパを拠点に旅する真面目大学生。海外生活、旅をトピックにシェア。