anna magazine #11 SPECIAL FEATURE

小さなコーヴでのゆったりライフ

Cove Beach Life

photograph: Mina Soma
text: Momo Brown

Trip / 2018.07.12



南カリフォルニアはオレンジカウンティ内のとあるビーチタウン。メインビーチから少し外れると、小さなコーヴ(「小湾」「入 江」)が不規則に連なっている神秘的な エリアがある。この辺のビーチはクリフ( 崖 )で 囲 ま れているのでとても静か。コーヴごとに岩で仕切られているのでプ ライベート感もたっぷりなのだ。ビーチの砂浜の面積が狭いために、満潮時と感情時の海の表情が違うのも特徴の一つ。 ビーチ周辺は住宅地に囲まれ海へのアクセスがわかりにくく観光客では探しにくいため、地元の子のちょっとしたシークレットスポットになっていて、トップレスがひょっこり現れてもおかしくない独特の開放感がある。他のビーチタウン同様にここの朝も早 く、日の出から海沿いをエクササイズする人やドッグウォーカーに会える。住宅から海へ繋がる階段では、キッズ達を乗せたゴルフカートが停車し、そこに居合わせたポリスと朝のおしゃべりを楽しんでい る。朝なのにゆとりさえ感じる。海辺では、海水浴やビーチで日光浴する人たちが徐々に増えてきた。友人同士 でリラックスする人も少なくないが、一人で訪れるローカルらしき女子も多い。そ の一人はヨガのポーズで体をほぐし、波打ち際でクレンジングを楽しんでいる。少し離れたところでは、親子らしき男女がビーチの砂浜にブランケットを敷いてブ レックファーストを広げていたり、違うコーヴではティーンエイジャーがスキムボードに夢中になっている。こんなにも自由でいられるのはコーヴだからこそ。コーヴのくぼみがほどよくプライバシーを守り、私たちの気持ちを解放してくれるのだろう。まさにコーヴ近くに建てられた豪邸はそのプライバシーと絶景に魅せられた証とも言える。コーヴ上級者になると、 朝からお気に入りのコーヴを陣取り、ひたすらシエスタを楽しむ。シエスタから目覚めたら持参した本やチェスを嗜むのが 通なよう。スマートフォンはいっさい手に 取らないのが粋なのだ。





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