Between the waves #92
満面の笑み
Contributed by Miki Takatori
Trip / 2023.11.27
#92
今年最後のスウェルが過ぎ去った。
10月に入っても良い波が続くのはちょっとレアで、雨さえ一滴も降っていない。
こんなの珍しい、今年は雨季もそんなに悪くないかもね
バリに長年住むサーファーたちが口を揃えて言っていた。
5月あたりから続いたサーフシーズンがひと段落して、久しぶりの風も波も全くない穏やかな日。
私は海に1日1回は入らないと気が済まないから、友達と美味しい朝食を食べた後海へ泳ぎに行った。
向かう途中、いつも海の中で会うハワイ出身のサーファーたちにすれ違って10分ほど立ち話。
バイクで走っていると、クラクションと満面の笑みでこっちに向かってくる友達にまたまた遭遇。
海でぼーっとしていると波がないからシュノーケリングに行くと言って張り切って泳いで行ったおじちゃん。
サーフィンをしない日でもアクティブに動いているのはみんな同じで、じっとしてられないのがサーファーの気性。
こんな感じで他愛もない会話をしながら朝を過ごしているとあっという間にお昼になる。
「はぁ〜今日も最高に綺麗な海、こんな場所に住めてなんてラッキーなんだろう」と思わない日は1日もない。
海にざっぶーんと飛び込んでプカプカ浮きながら幸せを噛み締めていると向こうから歩いて来たサーファーボーイに
「今最高の笑顔で泳いでいたね! 君のエネルギー最高!」と話しかけられて
美しいとか可愛いとか外見の褒め言葉より100倍嬉しい言葉をくれた。
こんな会話をしても変に思わない、思われないのがバリ(笑)。
エネルギー、バイブスのトピックは当たり前、スピリチュアルな世界がまさに浸透している。
30分ほど話して友達になり、連絡先も何も交換しなかったけどまたすぐ会える気がした。
そして予想通り次の日、サンセットを見ているとバッタリ遭遇。
お互いそう思っていたみたいで、見かけた瞬間笑い合った。
今日も素敵な出逢いに感謝。
毎日この景色を見るたび一瞬で幸せ度が100になる。
海に通いすぎてローカルのプロサーファーと一緒にサーフィンへ行く仲に
バリのサンセットは毎日見ても見飽きない
Miki
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Miki Takatori
1996年福岡生まれ。旅のマストアイテムであるサーフボード、ビキニ、ウクレレをスーツケースに入れ海沿いの街を旅する。現在はオーストラリア人パートナーとバリの小さなサーフタウンに住みフリーランス通訳・翻訳・ライターとして生活している。サンセット、サーフィン後のお昼寝、抹茶をこよなく愛する。