Own Beautiful Adventure in Japan -Hokkaido- #31
雪解け水の中へ
Contributed by Nachos
Trip / 2022.02.10
#31
起きて早々に波がありそうとの事で、車に乗り込み海へ向かう私たち。
進行方向の景色が圧巻。
本当に普段見たことがない景色ばかり。
「ホントすごい!」
これは“雪が全然溶けてなくなってる状態”だって言ってた。
冬は家の前の道も何十センチと雪が積もってるみたい。
とりあえず波がありそうなポイントを何箇所かチェックすることになった。
「う〜ん、ちょっとイマイチ…」
「じゃ、あのポイントまで行ってみようか!」
私は全く地理がわからないまま車にひたすら揺られ窓の外の景色を眺めている。
しかし広い。北海道は広いと聞いていたけど広い(笑)。
私たちがいるお家から海へは、日本海側と太平洋側、左右2時間くらい行けば両方ともに行ける距離にあるらしく、うねりの向きや風によっていつもどっちのサーフポイントに行くかを決めるって言っていた。
まだまだ雪が積もってる場所もたくさん!(これで雪がだいぶ溶けてるってすごいよね、笑)
入るポイントを決めて早速海へ入る準備をする。
初めてのドライスーツに苦戦する私。
今まで普通に「ドライスーツあれば服着たまま入れるし欲しいよな〜」なんて言ってたけど、そんなお気楽なものではなく、
私が普段いるところとこっちじゃ全然環境が違って、自然はそんなに甘いものじゃなくてこれがないと普通に波乗りするのも大変。油断していると生死に直面しちゃうくらい。な厳しい環境…本当に北国でサーフする方リスペクトします!!
波をチェックしながらエントリーする場所を確認。
足元が岩や大きな玉石なので波と足元を見ながら入らないと危ない感じ。
おまけに岩についている苔で少し滑ってしまう。
でもアウトはきれいな波が破れている。
ちょっと心の中でメラメラとテンションが上がってくる。
はやる気持ちを押さえながらゆっくりと海の中へ。
おお、ドライスーツの上からでも水の冷たさがわかる…。
そう、ここで実は北海道をなめていた私は、少し気温が暖かかったからヘッドキャップをすっかり忘れて海に入ってしまったのであった…。
友達「え?大丈夫?」
私「ん?何が?」
友達「ヘッドキャップしなくてよかったの?」
私「あ、忘れてた。でもこれなら頑張れば大丈夫そう」
友達「…なら良いけど、無理はだめだよ!絶対」
だんだん水位が深くなってきて歩いていけなくなり、泳いで目の前で割れた波を潜り抜ける。
キーン!!!
え!? 痛い
次の波も潜り抜ける
めちゃくちゃ痛い!!
冷たいというより、なんていうのか冷たいを通り越して痛い。
それでも慣れるかと少し頑張ってみたもの
「ごめん。やっぱり私無理みたい…」
「だよね。すぐ上がってヘッドキャップかぶって来なー!」
自然をなめていた北海道初心者の私は、とぼとぼと海から上がりしっかりとヘッドキャップをかぶって防寒したのであった。
無事に初の入水を終え、自然の凄さをわからされながらも大満足の笑顔な私。
冷たさで顔がパンパン(笑)。
最後のあたりはもう冷たくて痛くて、少し何が何だかわからなかったけれど
アドレナリンが出てるってこういうことなんだなって感覚だった。
着るのも大変だったけど脱ぐのはもっと大変だった。
「あ〜 早く温まりに温泉に行こう!!」
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Nachos
海と旅に魅了され、サーフボード片手に様々な国へサーフトリップで訪れる中、海と自然を愛しながらハッピーに輝く女性達をたくさん目にし、その空気間、美しい瞬間、旅やライフスタイルを自分なりに伝えたいと思いカメラを手にする。女性目線と女性にフューチャーした”saltybabe photo”を世界中の海を旅しながら撮り続けている。