Beginning of my new Life #26
Hanging out with my friends
Contributed by Asuka Naka
Trip / 2024.06.12
番外編として高校生の頃に訪れたアメリカでの交換留学の様子をお届け中。
ある日の休日、私のホストファミリー家にハヨン、ミンジ、サブリアを招いた。サブリアはお母さんに車で送ってもらい、ミンジとハヨンは隣の住宅街エリアに住んでいるので自転車で来た。どうやら距離的にはそんなになさそうだったが、自転車で行くのはなかなか大変だったらしい。
それもそのはず、車社会のアメリカでは車以外の交通手段は基本ない。歩道や自転車道もないので車がなくては本当にどこにも行けないのである。女子力の高い韓国人ミンジが、オムライス作ってあげる! と言い、私たち4人にオムライスとわかめスープを作ってくれた。久々のアジアンテイストなご飯に感動した。やはり韓国人とは舌の感覚が合う。
するとサブリアが「私ビーガンなんだよね……」と少し言いにくそうに言った。その時の私にはその意味が良くはわかっていなかった。日本や韓国でまだ当時は浸透していない、ビーガンやベジタリアンを私たちは気にしていなかったのだ。良く分からないが、サブリアがこのオムライスを食べることに抵抗があることは読み取れたので、私が彼女の分も美味しく頂くことにした。これ以降も一緒にショッピングモールへ行った際には無意識にハンバーガーショップへ連れて行ってしまったり、私の無知から度々不快な思いをさせてしまったにも関わらず、今でも私とサブリアは大親友である。
ブラックフライデーの時期が来ると、ショッピングに行くほかない。久々に日本から一緒にきたミユちゃんと会えることになった。彼女の住む地域にある大きなショッピングモールへ行き、たんまりとアメリカのものを買い、家に行ってお泊まり会をした。夜ご飯はうどんをホストファミリーに作った。誰かがいることで少し自信を持って料理を振る舞えて、少しは感謝の気持ちをホストファミリーに表せられるのでは、という思いであった。夜はお揃いに買ったグリンチのパジャマを着て、ネットフリックスを見てガールズナイトを楽しんだ。この時久々に日本語を使ったので、何だか不思議な気持ちであったと同時に、言いたいことが全て伝えられる凄さを感じた。ここでやはり私は日本人だ、と体感した。
サブリアと初めて2人きりで遊びに行った。確かディズニー映画を見た気がする。いつも私の拙い英語を汲み取って聞いてくれる優しい彼女。この時の私たちはまだ特別仲がいい訳でもなかったが、居心地の良さは感じていた。今では年に一回会えるかどうか、でも定期的にズームでビデオ通話をしていて、常に地球上の違うところから私を支えてくれている。この時も一緒にスタバへ向かいながら話していると気づけば日が暮れていて、帰る時間になっていた。
絶対に否定はせず、彼女の視点から新しい考え方を教えてくれる。今、私が大学院でジャーナリズムの勉強をしようと思ったのも、彼女が発した「ジャーナリストとか向いてそうよね」という言葉が頭に引っかかっていたからである。彼女の言動には常に考えさせられる部分があり、いつも私の人生に刺激をくれている。私にとってのかけがえのない友達の1人なのだ。
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Asuka Naka
湘南出身、イギリス在住。アメリカ高校留学を経験し、イギリスの大学に進学。高校生から旅人デビュー。現在はヨーロッパを拠点に旅する真面目大学生。海外生活、旅をトピックにシェア。