ソーソーとのTrekking

This Time Tomorrow #20

ソーソーとのTrekking

Myanmar / Inle Lake

Contributed by Natsumi Chiba

Trip / 2019.07.23

東南アジアでの旅を記録した千葉夏海さんの旅連載「This Time Tomorrow」。第20回は、ミャンマー/インレー湖編です。旅先でのリアルな様子をお届けします!


カローとインレー湖間のトレッキングはミャンマーの人気観光アクティビティのひとつ。
マンダレイからインレー湖に移動し、特にその後のプランも決めていなかったので、カローまで行く1泊2日ホームステイのトレッキングをすることにした。

ゲストハウスのおばちゃんの話しによると1日目はホームステイ先まで5時間、2日目はそこからカローまで3時間ほどのトレッキングだそう。なんだか古めな地図を見せながら説明してくれたけど、私は「この距離5時間で歩けるの??」と半信半疑だった。

ゲストハウスをチェックアウトしてガイドの男性が迎えに来た。名前はソーソー。
トゥクトゥクを1時間ほど乗ってトレッキング出発地点まで向かう。

ソーソーにも時間を聞いてみた。「今日は5時間で明日は3時間くらい歩くんだよね?」
「イエ―イエ―。それくらいだよ」とソーソーも言うならそれくらいなのかと納得した。

最初の2時間ほどは山を登っていく坂道で、気持ちいいけれどほどほどにキツかった。ソーソーと私と彼の3人。サパ以来の山登りで彼らの早いペースについていけるか少し不安になった。

でも一番に休みだすのはソーソー。「あれ?私まだ平気だけど?」と思っているとまたすぐに休むソーソー。ガイドのはずがこの中で一番息切れして疲れている。「アイスモークトゥーマッチ」と笑いながら言う。よく見るとズボンがゆるゆるだらだらでお腹もぽちゃっとしている。「彼女いるの?」と聞くと「いるよ。でもシーイズノットビューティホー」と余計なことをニカニカと笑いながら言う彼に、何故だかこちらもつられて笑ってしまう。

乾季に入り収穫が終わって、いたる畑に眩しいくらいの緑が広がるというわけではないけれど、十分に壮大で美しい自然を楽しめる。


ガイドのソーソー




途中で出会った生肉切り分け現場

このトレッキング、カローからインレー湖に向かっていくのがスタンダードのようですれ違うグループはたくさん居たけど同じ方向からきてる人たちは一組しか見なかった。途中立ち止まってなにか説明しているガイドさんも見かけたけど、ソーソーはそういうサービスは一切なし(笑)

ところどころ休憩した場所でマップスミ―(オフラインでも使える地図アプリ)を開き、現在地を確認するけど、やっぱり5時間という時間が疑わしい。ソーソーにあと2時間だよと言われて4時間歩いたり、ホームステイまであと1時間だよと言われて3時間位歩いたり、結局9時間位歩いた。とにかくソーソーと自分たちとの時間のズレでどれくらい歩いているのか最後までよく分からなかった。

ホームステイ先のお母さんがスプライトを用意して待ってくれていた。疲れた身体に甘い炭酸がしみわたってうまい! でも常温で冷えていないスプライトだった。

このお家には冷蔵庫はない。シャワーもなく外にある大きな井戸に入った貯め水で身体を洗ったり歯磨きをする。コンロなんてものもなく、料理は炭で火を起こす。私たちが寝た部屋にはひとつ電球があるだけ。





最近は便利になりすぎてありがたみを忘れがちだっていう話、ありきたりだけどその言葉の通りだと思う。きっと今の私が急にこの暮らしになったら困ることだらけ。シンプルに生きることって知恵と工夫が必要で、全てが揃って甘やかされてる私たちより彼らのほうがよっぽど”生きるちから”があるかもしれない。



まだまだ発展途上のミャンマー。日本みたいに便利な国になってしまったらすこし寂しい。それはそれで見てみたい気もするけれど、この先何十年後も愛らしくて素朴な国であってほしいと願う。いつ来ても笑顔で迎えてくれて、シンプルな暮らしがみられるように。

(☆大体の観光客は2泊3日ですることらしく、だから私たちは初日に歩きまくったんだとあとから気付きました。ちなみに2日目は言われた通り3時間くらいでカローに着きました。時間のある方は2泊3日でゆっくりがよりおすすめです)

To Be Continued.


BGM : Strawberry Fields Forever / The Beatles


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