
Between the waves #96
幸せのかたち
Contributed by Miki Takatori
Trip / 2024.01.08
#96
年末年始が近づき、仕事もお休みでどこか旅行へ行きたいな〜なんて考え始めて早1週間。
候補はいくつかあるんだけど、波がどんな感じなのか予想がつかずダラダラと考えている。
サーフィン抜きのバケーションも考えたけど、日々の生活がバケーション同様だしサーフィンなしの旅行はもう考えられない。
友達とこんなことを話しながら
「やっぱりサーファーってworst plannerだよね」と2人で納得していた。
数ヶ月先のことなんて考えられない。
もし旅行を予約しても、旅行に行っている間に良い波が来たらどうしようと考えてしまう。
だからサーフィン抜きの旅行を計画する時はいつもFOMO(fear of missing out 楽しいことを見逃す不安)と戦っているのが私たち。
贅沢な悩みなんだけどね。
1月は3年ぶりに日本の実家に帰省予定。
食べたいものと、家族、友達との再会であっという間の滞在になりそうだけどiPhoneのメモには帰省中に食べたいものリストが日々更新されている。
2月は1年ぶりにオーストラリアに数週間行こうかなと考えている。
会いたい人もいっぱいいるし、なんて言ったってオーストラリアの夏は最高だから。
日本にいる同世代の友達は、ほぼみんな家族、子供、家を持っていて世間一般で言う“安定した幸せな生活”を送っている。
来月28歳になることを考えて、ちょっと不安になったり30代に近づくプレッシャーもないことはない。
だけどなんのアタッチメントもなく、逆に言えばどこにでも住める、どこにでも行ける、やりたいと思ったことがすぐに出来る環境にいる。
私にとってこれ以上の幸せはない。
この幸せを一緒にシェア出来る人が居たらな、と思うこともあるけど焦って無理に誰かと落ち着こうと考えたことはない。
だって自分の好きな場所で好きなことをしていれば必ずそのエネルギーにマッチする人が現れるって信じているから。
そしてバリには世間一般の「こうしていなきゃいけない」という概念が全くないから
30代になってこっちに移住してくる人もいれば、船でインドネシアを周りながらサーフィン生活をしている人もいる。
何が幸せか、どこに住んでいるか、どんな人と過ごしているかによって形は全然違うけど
それを比べる必要はないし、それぞれの形でみんなが幸せだったら最高じゃん。
という結論に落ち着いた。









Miki
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Miki Takatori
1996年福岡生まれ。旅のマストアイテムであるサーフボード、ビキニ、ウクレレをスーツケースに入れ海沿いの街を旅する。現在はオーストラリア人パートナーとバリの小さなサーフタウンに住みフリーランス通訳・翻訳・ライターとして生活している。サンセット、サーフィン後のお昼寝、抹茶をこよなく愛する。












































































