ピエモンテのアグリツーリズモへ

Mamma mia! #83

ピエモンテのアグリツーリズモへ

Contributed by Aco Hirai

Trip / 2021.11.23

イタリアに活動の拠点を移し、フリーのエディター・ライターとして活躍するAco Hiraiさんの生活をパーソナルな視点で綴った連載「Mamma mia!」。週末は友人カップルに誘ってもらってピエモンテ州のアグリツーリズモへ。空気の美味しいちょっぴり田舎で過ごした、そんなお話。

#83

今週はほぼ毎日雨。
1日のどこかで必ず雨が降るから移動が大変、さらにいつでも雨をしのげるようにフード付きのアウターやトップス必着、そんな週だった。

さてさて、今回は、イタリアにあるアグリツーリズモへ行ってきた。

アグリツーリズモは「農業(アグリクルトゥーラ)」と「観光(ツーリズモ)」をくっつけた造語らしく、レストランがあったり、動物がいたり、宿泊施設があったりして、都会の喧騒から離れてゆっくりと時の流れに身を任せてリラックスして過ごすことができる場所。
そう、空気が美味しい場所!!

私は自然をた〜っぷり感じたいのと、美味しいものが食べたいという理由で、アグリツーリズモのレストランへ行くのが好きなんだけど、今回は友人に誘われて、ミラノの隣、ピエモンテ州まで。
カンパーニャとトスカーナとエミリア=ロマーニャのアグリツーリズモは行ったことあるけど、ピエモンテは初なので、さほど変わりがないことは分かっていてもなんだかワクワクしながら向かった!!

ミラノの郊外まで電車で行って、そこからは友人カップルが車でピックアップしてくれて、ピエモンテ州へ。

30分くらい走って到着したのは@alpumrusというアグリツーリズモ。
到着すると同時にここがお隣の州だということに気づいた!
早速中へ入ると、友人カップルのお友達がすでに待ってくれていて、「Ciao、Piacere(初めまして)」と挨拶をして席についた。

しかも、中に入ってびっくり!
よくあるイタリアのアットホームな雰囲気ではなく、ボタニカルでなんだか洗練された雰囲気。さすがピエモンテ州! と感動した。(←ミラノが北にあるから北上すると勝手に洗練感が増す気がしている(笑))

グリーンの装飾に囲まれた店内。なんかキレイすぎてびっくり(笑)。



みんなは、もちろんレストランオススメのコースメニューを頼んだんだけど、私は絶対に4プレートも5プレートも食べられるわけがなく、単品メニューをオーダー。こういう時にたくさん食べられる人が羨ましくなる。(←イタリアに来て食で残念な気持ちになることが多い、こんな感じで)

私は赤ワインとラグーのリゾットを。これ本当に美味しかったからリピートしたい♡



食後はピエモンテの名物Bunet。



アグリツーリズモに来ると、会話を楽しんだり、料理を味わったり、すっごくゆっくり過ごしているハズなのに、なぜか毎回時間が経つのが早い気がする。
今回もそんな感じで、たくさん食べて、会話も弾んで、食事が終わる頃にはすでに夕方前だった。

レストランに隣接したショップには、形の整った無農薬野菜たち。スーパーのものより鮮やかに見える。



裏には必ずポニーやドンキーなど動物がいて和む。



帰りに立ち寄ったお店。グラッパ専門店?なのかな。アップルグラッパに、カモミールグラッパに、ハーブグラッパなどなど、とにかくたくさんの珍しいグラッパに出会える場所。ちなみにカモミールグラッパがめちゃめちゃ飲みやすくておすすめ!



珍しいいちごのリゾットも。



地下へ降りると。有り余るぐらいパネットーネとパンドーロが売ってあって、あ〜、もうすぐクリスマスかぁ〜と1年の終わりを実感せずにはいられない雰囲気。



それではまた来週!
おやすみなさい。


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