interview: Jane Shuai(New Top Jewelry)

About Time #28

interview: Jane Shuai(New Top Jewelry)

Contributed by Sho Mitsui

Trip / 2021.12.16

1年9ヶ月ぶりにアメリカに旅立った通訳・翻訳家&カルチャーコーディネーター兼英語教師の三井翔さん。著名人からアップカマーまで、アメリカ国内に謎のネットワークを持つ彼にしか見えない、コロナ禍以降のアメリカの「リアル」を毎週お届け。今回は日本のみならず世界中のジュエリーファンを魅了する「New Top Jewelry」の店主Jane Shuaiにインタビュー。

#28

(写真は@JANES8103のインスタグラムより)

New Top Jewelryの存在を知ったのは2016年だったと思う。2015年辺りから、アメリカやイギリスの友達と会うと多くの連中がゴールドを身に付けている事に気付いた。それまでゴールドを着用する事に抵抗のあった僕も彼らに"インスパイア"されて、ゴールドのネックレスやリングに興味を持ち始めた。その時、多くの奴らが「ニューヨークのチャイナタウンは安いよ」と言っていたのを思い出し、The Good Companyに紹介してもらった店の内の1つが"New Top Jewelry"だった。その後、日本の雑誌やオンラインメディア等でも度々"New Top Jewelry"がフィーチャーされる様になり、ネームプレートネックレスはいつの間にか東京のitガール達のマストアイテムとなっていたのだ! ネームプレートネックレスは数あれど、"New Top Jewelry"のじゃなくてはヒップじゃない! って程にバズった同店は、今や日本だけでなく世界からゴールドジュエリーファンが集まるNYCチャイナタウンのマストスポットとなった。そんな、New Topで僕が初めて買い物をしたのは2018年のこと。ちょっと太めのゴールドチェーンが欲しくて伝えると、出てきたのがこちら。



シンプルで使い勝手が良さそうだったので、即決。決して安い買い物ではなかったので、帰国してから家族や友達に「ギャングスタにでもなったの?」と突っ込まれようが身に付け続けた。インスタに投稿する時は必ずJane / New Top Jewelryのインスタをタグ付けした。すると、彼女は僕をフォローしてくれ、僕がNew Topを身に付けている写真を投稿した時は必ず♡をくれるようになった。今回、3年ぶりにお店を訪れた際は、Janeに「いつも歌いながらネックレスつけてくれている人じゃない!驚いたわ!ありがとう!」とすごく喜んでくれた。その時、ふとJaneにインタビューしたい気持ちに駆られた。彼女は人として魅力的だし、何よりこのお店が何故、日本のみならず世界中のジュエリーファンを魅了するのか知りたかったからだ。@JANES8103のインスタグラムアカウントにたまに登場する彼女は非常に凛としていて、力強い表情をしていて、圧倒的存在感を発揮している。しかし、直接彼女に会えば誰もが彼女の物腰の柔らかさと、優しさの虜になるのだ。話す声もとても物静か。すごくシャイな印象だ。そんな彼女に短時間ではあったがお話を伺えたので、ここに記録して置きたい。



Sho(以下S): Jane,お時間ありがとうございます。まずは貴方が何故、ジュエリービジネスを始めたのか、何故ジュエリーに魅了されたのかを知りたいのですが...

Jane(以下J): その質問には以前別の媒体でお答え済みよ...今までに答えた事のない質問にして下さる?

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文字にすると冷たく見えるし、実際に僕も1発目の質問の答えが上記の通りで面食らった。が、彼女はいたって優しく柔らかく、そう言った。トム・クルーズは映画のプロモーションの為のインタビューを受ける時に何百回と繰り返し聞かれた質問をまるで初めて聞かれたかの様に答えるそうで、それは彼が一流俳優と言われる所以の1つと聞くが、Janeは俳優ではない。彼女はジュエラーだ。一度答えた質問の答えはネット上のどこかに存在していて、彼女にとってはそれを読んで欲しいということだ。筋は通っているし、理解も出来る。彼女が過去のインタビューの存在を大切にしているという、リスペクトの念さえ感じることが出来る。
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S: では、コロナ禍の生活について教えて下さい。NYCの状況はいかがでしたか?

J: お店は4ヶ月間閉店を余儀なくされました。政府からの要請がありましたから。不要不急の外出は禁じられました。

S: それはビジネス的に、さぞ苦しかった事とお察しします。政府からの補助はあったのですか?

J: 政府からの補助はありません。店舗の大家さんが1ヶ月分の家賃を免除して下さいました。でも、補助と言ったらそれだけです。大家さんには大変お世話になりました。

S: ではその4ヶ月間はどの様に過ごされていたのですか?

J: 出来る事は何もありませんでした。なので、コロナ禍以前は忙しくてすることが出来なかった事をして過ごす事にしたのです。

S: 例えばどんな事ですか?

J: たくさん読書をしましたね。溜まっていた本を読みました。あとは、料理とか...仕事が忙しい時は料理をしている暇等ほとんどありませんでしたから。

S: おお! 得意料理とかありますか?

J: そうですねぇ...簡単なものしか作らないから...マカロニとかかしら。

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意外にカワイイ料理名がJaneの口から飛び出て来たので思わずほっこりしてしまったw
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S: という事はご家族としてはコロナのおかげで、一緒に過ごす時間が増えたというか...良かったと思いますか?

J: そうですね。家族にとってはとても良かったと思います。再び絆を深めることが出来ました。









(写真は全て@JANES8103のインスタグラムより)

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家族との時間がほとんど無いほど多忙だったJaneにとって、コロナ禍はほっと一息でき、家族との生活をゆっくりと過ごす良い機会になったのかもしれない。しかし、彼女はビジネスオーナー。New Top Jewelryは4ヶ月間の休業を強いられた後に、再び軌道に乗る事が出来たのだろうか?
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S: 政府からの外出禁止命令が緩和された後、お客さん達は戻って来ましたか?

J: 驚くべき事に多くの方々が戻って来て下さいました。ウチのお客様の多くが何らかのアーティストなんです。そういった方々がインスピレーションを求めてジュエリーをウチでご購入下さるのは光栄なことです。ただ、コロナ禍以降はお客様はほぼ、アメリカ在住の方に限られています。あなたの様に海外から来て下さる方はもはやレアなケースになってしまいました。

S: 僕もここに来られて、本当にラッキーだと思っています。何故、New Top Jewelryはこんなにも世界中のゴールドジュエリーファンを魅了するのだと思いますか?

J: お客様は私のインスタグラムの投稿を気に入って下さっている様です。

S: そうなんですね! 確かにJaneの投稿はどれも素敵です。投稿をする時は、いつも慎重に考え込んでから行っているのですか?

J: そんな事は無いです。その時に頭の中に描いているストーリーを語っているだけです。とてもシンプルに投稿しているつもりです。

S: そのストーリーやインスピレーションはどこから湧いてくるのですか?

J: リラックスしている時に思い付く事が多いですね。考え込まず、思ったままに、感じたままに正直な投稿とキャプションを心掛けています。

(写真は@JANES8103のインスタグラムより)

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写真、キャプション全てが合わさり1つの作品となる。そして、ファンの心を鷲掴む。それがJaneのインスタグラムフィードなのだ。
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S: もうご存知とは思いますが、日本にもNew Top Jewelryファンはたくさんいます。メッセージ等いただけますか?

J: 日本から通販をご希望されるお客様が沢山いらっしゃいます。本当に感謝しています。日本の方々はDMよりLINEというアプリでのコミュニケーションを好まれますよね? なので、私はLINEアプリをダウンロードしたんですよ! それ程私にとって日本人のお客様は大切です。これからもどうぞ宜しくお願い致します。

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なんと! JaneがLINEのアカウントを持っているとは! この記事を読んで、まだNYCには足を運べないけどNew Top Jewelryのネームプレートネックレスが欲しい! という方は、是非ともJaneとLINEでやり取りをしてみては?!
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