スウェーデンらしさ

Que Será, Será #36

スウェーデンらしさ

Contributed by Sara

Trip / 2025.03.25

『旅が私を変えてくれた』
バックパッカー、1人旅、そして留学。現地に足を運んだからこそ見えてきた、それぞれの国でのそれぞれの暮らしかた。「なるようになる!」をモットーに旅をし続ける大学生saraさんの、「旅の記憶」をシェア。


#36


長くて暗い北欧の冬から、ぽかぽかな春がやってきた5月ごろ、スウェーデン第二の都市ヨーテボリに向かった! ヨーテボリは、大学の友達が交換留学をして暮らしている街。都市は違えど同じタイミングでスウェーデン留学を始めた彼女は、頻繁に会えなくても私にとってはとても心強い存在。冬にウプサラに遊びにきてくれた以来の再会だった!


行きの電車。向かいの人と黄色がマッチングしてた


私の留学先であるウプサラからヨーテボリまでは、電車で5時間ほど。飛行機だともっと早いけれど、移動時間もゆっくり過ごしてみたくてコストも抑えられるから電車で向かうことにした。


朝ゲットしたごはん


ヨーテボリの中央駅で待ち合わせ。私が住むウプサラは国内第4の都市と言われているけど、それを疑ってしまうくらいコンパクト。反対にヨーテボリは中央駅だけでもとっても広くて、その大きさに圧倒された。


街中にトラムが通ってるのもウプサラと違うところ



トラムの中からの景色もカラフル


無事に合流できた私たちは、fikaしよう!と近くのカフェに向かった。お互いスウェーデン留学が始まって、カフェでゆったり過ごす時間にfikaという名前がついたのはスウェーデンあるある。飲み物だけにしようと思っていても、ショーケースのケーキが輝いて見えて、結局オーダーしてしまうのもあるある。





久しぶりだったからお互いに話したいことも聞きたいこともたくさんあって、そんなことをあれこれ共有していたらあっという間に夜になっていた。彼女のお部屋にお邪魔して、寝る直前までたくさん話して眠りについた。

2日目は、彼女の友達たちがみんなでディナーするとのことで、私も仲間に入れてもらった。大きなマンションで暮らしている子のお部屋でタコスパーティー!スウェーデンにはTaco Fridayという習慣があって、みんなタコスがだいすき。どのスーパーにも必ずタコスの材料もソースもたくさん揃っているくらい。まったり過ごしたい金曜日にぴったりなメニューだと思う。


並んで準備している姿がかわいい



完成!



タコスを食べた後はスナック&カードゲームタイム


スウェーデンに来てから、部屋での時間を充実させる楽しさをたくさん学んだ気がする。都市が違っても同じ国に留学している彼女も同じように感じていて、だからこそこうしてスウェーデンらしい時間を過ごせたこと、とっても嬉しかった。

スウェーデンらしい、といえばこの日の夜オーロラを見ることができた!(といってもこの日は世界的に同じような現象が発生していたかなり珍しい日だったみたい。ドイツやイギリスでも同じような空が見えたらしいけれど...)


小さなベランダにみんな押しかけてた



不思議な色の組み合わせがはっきり見えた!


天気予報みたいにオーロラ観測予報を示してくれるアプリがあって、実際この日の夜、高確率で見れるとの通知を受け取っていた。北欧に1年近く暮らしていても、私は大きなオーロラを見ることなく冬を終えていた。だから思わぬタイミングでのオーロラ通知にワクワクしたし、なにより夜中の寒空の下にみんなが集まる一体感が嬉しくて愛おしかった。

最後の日は、私の帰りの電車までピクニックをしてのんびり過ごした。東京に帰ったらこんなに自然に囲まれた生活はしばらくないだろうなと思いながら、スウェーデンの春を、自然を楽しんだ。


友達の部屋から見えたスウェーデンらしい景色。




パンケーキとブルスケッタを用意して、出発!部屋から出るだけですぐにピクニックができてしまうこの環境......最高すぎるな。





留学生活もおわりが見えてきたこのタイミングで、スウェーデンらしさを感じられたこと、しかも留学前から一緒に過ごしてきた大切な友達と過ごせたこと、ほんとうに幸せで恵まれていると実感した。スウェーデンらしさも、自分らしさも大切に忘れずに過ごしたい!


またね!



アーカイブはこちらから

Tag

Writer